
『ライフ イズ ストレンジ』のナンバリング作品などで知られるフランスのゲームスタジオ「DON'T NOD」について、監査役が事業継続に懸念があるとして警告手続きを実施したことが報告書から明らかになりました。
同スタジオにて追加の資金調達が実現しない場合、2026年11月にも資金が枯渇する見込みであるとされています。
監査役が警告手続きへ
DON'T NODが2026年4月に公開した財務報告書によると、2025年度は『Lost Records: Bloom & Rage』のリリースなどにより、ゲームの販売収入が前年の約330万ユーロから約985万ユーロへ増加。一方で、最終損失は2024年度の約6,432万ユーロから改善したものの、結果として約3,566万ユーロの赤字となりました。
そうしたなか、今回公開された監査役特別警告報告書によると、同社は2026年4月7日時点で約880万ユーロの現金を保有している一方、経営陣は追加の資金調達が実現しない場合、新作タイトルの販売見込みやコスト削減策を考慮しても、2026年11月中に資金が枯渇する可能性があるとしています。
また、主要株主であるテンセントに打診したものの、短期的な支援や開発中タイトルへの資金提供には至らなかったことも報告。さらに、複数の大手ゲーム企業との協議も続いているものの、資金調達には結び付いていないとされています。
こうした状況を受け、監査役は事業継続の前提を脅かす可能性があるとして、フランス商法に基づく警告手続きを実施するに至ったとしました。
資金確保へ対策継続
経営陣は対策として、開発中のタイトル「P14」について発売時期を2027年内へ前倒しすることを視野に入れながら、プロジェクトの規模や開発計画の見直しを検討しているとしています。
そのほか、外部IPを受託開発する「Work for Hire」の専門チーム配置や、4月28日に発売されたSFアドベンチャー『Aphelion』の魅力向上に向けた取り組みなども挙げていますが、監査役はこれらの施策はいずれも検討段階にあり、5月25日の取締役会開催時点で具体的な契約や資金提供の確約には至っていないと指摘しました。
そのため、監査役は取締役会による対応だけでは事業継続性を十分に確保できないと判断し、株主総会の招集を要請。6月17日に開催予定とされ、当日は関連議案の審議および投票が行われる予定です。








