AdHoc Studioは、自身が開発する『Dispatch』に新たな表現検閲オプションを追加するアップデートを配信しました。PC/PS5版はアップデートでの対応で、ニンテンドースイッチ2/スイッチ版はDLCにより表現検閲オプションが追加されます。
黒塗り以外の表現検閲も利用可能に。しかしスイッチ2版の表現検閲オプションは日本から利用不可か
『Dispatch』は、元ヒーローの派遣オペレーターとなって、ヒーローたちを現場へと送り出す物語が描かれるアドベンチャーゲーム。Steamのユーザーレビューで“圧倒的に好評”のステータスを獲得し、メタスコアは80点台後半と批評家からの評価も高い作品です。
本作は2025年10月にPC/海外PS5向けにリリースされ、2026年1月にはニンテンドースイッチ2/スイッチ版も配信されました。スイッチ版のタイミングで、PS5版を含め日本向けにも本作が配信されています。
しかしながら、そのスイッチ2/スイッチ版と国内向けPS5版では股間が黒塗りになるなどの表現検閲がデフォルトでオンの状態になっており、解除できないことが物議を醸していました。
こういった動きを受け、新たな表現検閲オプションを導入するDLC「HR Violations Pack」がスイッチ2/スイッチ版向けに配信されています。PC/PS5版では、同様の表現検閲オプションを追加するアップデートが配信されました。

これによって選択できるようになった表現検閲オプションは以下の通りです(パッチノート参照)。
選択できる規制スタイル
モザイク
控えめなピクセルの塊で、股間などを隠すカオティック
デニムの短パン(ジョーツ)など、その辺に転がっている適当なもので隠す黒塗り
股間などを最大限に隠すための、標準的な黒塗りの規制スタイル

「黒塗り」だとあまりにも画面の主張が激しかったため、個人的には真面目なシーンでも気が散ると感じていました。シリアスに本作をプレイしたい場合、「モザイク」を選択すればよいかもしれません。「カオティック」は3Dモデルにパンツを履かせるのではなく、コラージュのような形で短パンが股間の部分に追従する映像になるため、ギャグのような見た目となります(これはこれで笑えます)。


表現検閲オプションが導入されたことで、スイッチ2/スイッチ版のユーザーにも選択肢が生まれました。しかしながら、公式発表によると国内向けスイッチ2/スイッチ版では規制スタイルの選択は「黒塗り」のみが可能とのことです。規制範囲設定についても、国内では「完全規制」のみが選択できると案内されています。
実際、記事執筆時点で日本向けのニンテンドーeショップを検索したところ、DLC「HR Violations Pack」は配信されていませんでした。一方、PC版はもともと無規制でプレイできるものの、表現検閲オプションがアップデートで追加されていることが確認できます。また、発表によると国内向けPS5版はデフォルトで黒塗り設定とのことです。

なお本作の公式Discordでは開発からの声明が発表されており、時間もリソースも尽きかけていたタイミングで、彼らが以前から予定していた少数の地域だけでなく、すべての地域においてゲームに何らかの規制(検閲)が必要になることを知ったと報告されています。
開発元は苦しい状況のなかで、単一のスイッチ版ビルドをリリースすることを決断し、それによって検閲の厳しいバージョンの本作が配信されてしまったとしています。また、スイッチ版の表現が他機種版とは異なることを明確に伝えていなかった件についても謝罪。今回のアップデートは朗報として、コミュニティが『Dispatch』にもたらした成功のおかげでこの問題を正す機会が得られ、「皆さんが本来最初に受け取るべきだったスイッチバージョンを開発する時間を投資することができた」とのことです。
開発元は、全体的にこの件について謝罪しつつ、コミュニティに感謝しています。
『Dispatch』は、PC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ/スイッチ2向けに配信中です。














