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【意見募集】買ったゲームは本当に“自分のもの”?―デジタル時代の「ゲームの所有」を4つの出来事から考える【ゲーム業界、どう思う?】

買ったゲームは、本当に“自分のもの”なのか――PS向けディスク終了、MSアカウント停止、GOG、Stop Killing Gamesから考える

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【意見募集】買ったゲームは本当に“自分のもの”?―デジタル時代の「ゲームの所有」を4つの出来事から考える【ゲーム業界、どう思う?】
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毎週のように飛び込んでくる、ゲーム業界のニュース。そのなかには、出来事を知るだけでは終わらず、ゲーマーの皆様であればさまざまな考えや思いが出てくるものだと思います。

「ゲーム業界、どう思う?」は、そんな話題をひとつのテーマから振り返り、読者の皆さんと一緒に考える連載です。記事を読んで感じたことや、自身の経験をぜひコメント欄でお聞かせください。寄せられたコメントの一部は、今後の本連載や関連記事で紹介する場合があります。

今回のテーマは、デジタル時代における「ゲームの所有」です。

今週は、PlayStation向けディスクの生産終了を巡る議論、Microsoftアカウント停止による購入済みゲームへのアクセス喪失、DRMフリーを掲げるGOGの発信、そしてサービス終了後のゲームを守ろうとする「Stop Killing Games」に関連した動きが話題となりました。

私たちはゲームを「買っている」のか。それとも、企業から遊ぶ権利を与えられているだけなのか。4つの出来事から考えてみます。

ディスクがなくなっても、本当に困らない?

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2028年1月以降に発売されるPlayStation向け新作ゲームについて、ディスク生産を終了する方針を発表しています。

これに対して、イギリスのエンターテインメント小売協会は「企業の都合が消費者の選択を上回った」と批判。ディスクには家族や友人との共有、中古売買、コレクション、作品の保存といった、ダウンロード版では得にくい価値があると訴えました。

ダウンロード版は、店舗へ行かずに購入でき、ディスクを入れ替える必要もありません。すでにパッケージ版をほとんど買わなくなったという人もいるでしょう。ただ、ディスクには「自分の手元にある」という分かりやすさがあります。遊び終えたら売ることも、誰かに貸すことも、十数年後に棚から取り出すこともできます。

物理メディアの縮小が時代の流れだったとしても、購入方法の選択肢までなくなることには、抵抗を感じる人もいるのではないでしょうか。一方で、今の時代は発売初日に配信され、不具合修正等が行われる「Day 1パッチ」があったり、そもそも日本ではDL版が普及していたりと、「ディスクがなくても困らない」という人も多数みられます。

関連記事:
PS向けディスク生産終了をイギリスの小売業界団体が批判―「企業の都合が消費者の選択を上回った」とCEO

購入したゲームも、アカウントが止まれば遊べない

今週は、Microsoftアカウントへの不正アクセスをきっかけに、海外ユーザーのアカウントが永久停止され、XBOXで購入した何千ユーロ分ものゲームや、OneDriveに保存していた25年分のデータへアクセスできなくなったという出来事も注目を集めました。

SNS上で広く拡散されたことで、最終的にはアカウントやゲーム、写真などのデータが復旧。しかし本人は、話題にならなければ対応されなかったのではないかとして、サポート体制に苦言を呈しています。

今回のケースでは、購入済みゲームそのものが消滅したわけではなく、アカウントへアクセスできなくなったことで、ゲームも利用できなくなりました。

しかし利用者から見れば、結果はほとんど同じです。何年もかけて築いたゲームライブラリが、ひとつのアカウントに依存している。その事実を改めて意識させる出来事でした。

関連記事:
「バズらなければ戻らなかった」―25年分のデータを失いかけた配信者、MSアカウントが復旧!しかしサポート対応には苦言

「ストアの許可なしで遊べる」GOGの考え方

こうしたなか、PCゲーム販売プラットフォームのGOGは、DRMフリーという自社の方針について改めて発信しました。

GOGで購入したゲームのオフライン用インストーラーをダウンロードし、ディスクなどへ保存しておけば、ストアへ接続しなくてもインストールして遊べます。同社は、購入したゲームをプレイするためにストアの許可は必要ないという考えを示しています。

ゲームを自分でダウンロードし、バックアップまで管理するのは、クラウド上のライブラリからボタンひとつで遊ぶよりも面倒です。

それでも、ストアやアカウントの状態に左右されず、自分の手元に遊べるデータを残せる仕組みは、デジタル販売における「所有」に最も近い形のひとつと言えるかもしれません。

関連記事:
「インストーラーをDLしてディスクに保存すれば、それは永遠にあなたのもの」DRMフリーを掲げる販売プラットフォームGOGが言及―オリジナルのパケ版を作る人も

サービスが終わっても、買ったゲームは残すべき?

ゲームの所有を巡る問題は、販売プラットフォームだけではありません。オンラインサービスが終了し、購入したゲームそのものが遊べなくなるケースもあります。

7月9日にはブラジルで、「Stop Killing Games」運動に影響を受けた法案「PL 3612/2026」が提出されました。

法案では、オンラインサーバーへの依存や最低サポート期間を事前に示すことに加え、サービス終了時には180日前までに告知し、オフライン化、コミュニティー運営用ツールの公開、利用期間に応じた返金のいずれかを実施するよう求めています。

一方、すべてのオンラインゲームをサービス終了後も遊べるようにするには、設計段階からの準備や追加の開発費が必要になります。権利関係やセキュリティー、運営コストなど、作品ごとに事情も異なるでしょう。

メーカーにどこまで責任を求めるべきなのか。あるいは「いつか遊べなくなる可能性があるサービス」として販売すれば、それで問題ないのか。ここにも簡単な答えはなく、ゲーマーの間でも議論が交わされています。

関連記事:
ゲーム保護法案が今度はブラジルで提出。サービス終了後のプレイ継続を求める「Stop Killing Games」に触発されたもの

あなたにとって、「ゲームを買う」とは?

ディスクの生産終了、アカウントに依存するゲームライブラリ、DRMフリーによる自己管理、そしてサービス終了後のゲームを残すための法整備。それぞれ異なる話題ですが、根底には共通する問いがあります。

お金を払って手に入れたゲームは、本当に自分のものなのでしょうか。

ダウンロード版だけの時代になっても気にならないのか。パッケージ版という選択肢を残してほしいのか。利便性よりもDRMフリーを重視するのか。サービス終了後も、購入者が遊び続けられる仕組みを企業に求めるべきなのか。

そして、皆さんはどのような状態なら、そのゲームを「所有している」と感じますか? 今後、ゲームの「所有」のあり方はどうなっていくべきだとおもいますか?

ぜひコメント欄で、あなたの考えをお聞かせください。

《ライター:みお》

ライター/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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