『トニー・ホーク プロ・スケーター』シリーズ、『オリオリ』シリーズ、『Skate』や『720°』など、現代までにさまざまなスケートゲームが生まれてきました。
レールの上を滑走し、トリックをバンバンキメてスコアを稼ぐ遊びは、独特の高揚感がありますよね。そんなトリック系アクションを電車で楽しめるゲームが発売しました!

未来道の支配をひっくり返せ!ヘンテコ近未来を駆け抜ける電車×トリックの新時代アクション!
舞台は近未来。気候変動で人々はドーム型都市での生活を余儀なくされました。
都市と都市とは「未来道」という企業の輸送網で繋がっており、ドームは過密化し、人々は新たな問題に直面し――

と、そんな感じでSF設定が語られますが、一旦それは置いておいて、物語は都市の外で生活する女の子「絵美」にフォーカスします。
彼女は電車を操縦し、祖母のラーメンを配達していました。そんな彼女の操縦技術に見惚れたフェルナンドは、彼女に「電車アタッカー」としての才能を見出します……。

九州からスタートし、大きく様変わりした近未来の日本各地を巡って、電車アタック(放棄された鉄道を使ったエクストリームスポーツ)の腕を磨いていきましょう。
それぞれの土地には一帯をまとめている組がおり、彼らをぶっ飛ばしていくことで仲間が増えていきます。コギャルからスケバンと、キャラはさまざま。皆一癖も二癖もあるうえに、ド級に可愛いです。

ゲームデザインは、王道のトリック系スケートアクションを電車でやるという何とも外連味溢れるフックなわけですが、これがなんとも痛快です。
電車が跳ね回るという面白すぎる見た目の出落ちゲーではなく、レールに沿ってそれぞれのアクションが求められ、正確さと速さを追求しなければ高評価は貰えません。

ジャンプ、ドリフト、マニュアルはもちろんのこと、壁走りやスライディングも存在します。ほぼすべてのアクション中にトリックを挟むことができ、それらをマニュアルでつなぐことで、凄まじいスコアを叩き出すことが可能です。
もちろん、カーブでジャンプしてレールの外に放り出されたり、レールチェンジを忘れて壁に激突したりしてミスになることも多く、プラットフォーマー的な楽しさも充分に用意されています。

一方で、スコアとタイムとサブ目標はすべて独立しており、一度のランで同時に達成する必要はありません。スコアアタック用のラン、タイムアタック用のランと独立して遊ぶことで、徐々にステージデザインが見えてくる体験は、アクションゲームの醍醐味ですね。

見た目に反してストイックなゲーム性に見えるかも知れませんが、決してそんなことはありません。ちゃんとおバカなところもあります!
観覧車に乗ってゴロゴロと転がしたり、巨大ロボと戦ったりと、B級感ある演出がてんこ盛りです。特にボス戦はサイコーで、専用のボーカル曲が流れるなか、ユニークなギミックをこなしていくことが求められます(そもそもこのゲームはBGMが大量に用意されており、リッチに感じます)。
スコアアタックとは関係なく、何度も遊びたくなるくらいエキサイティングな体験でした。

サブ目標をこなしていくことでステッカーを買う通貨が貰えたり、フェルナンドが書いてくれる記事が充実していったりします。日本に対する解像度も高く、各地方の名産品などが学べるのも嬉しいですね。

『電車アタック』なんていうふざけた名前からは想像できないほど奥深く、何度も何度も遊べるタイトルに仕上がっていました。仲間とともに大企業をぶっ飛ばす痛快ストーリーと、確実な上達が感じられる秀逸なゲームデザインが揃った傑作です!
『電車アタック』は、PC(Steam, Microsoft Store)/PS5/XBOX Series X|S/ニンテンドースイッチ2向けに配信中です。また、サブスクリプションサービス「Game Pass」にも対応しています。











