
2024年から続く任天堂とポケットペアの間の特許訴訟に関し、任天堂が取得を試みていたタッチスクリーン向けの特許出願について、日本特許庁(JPO)から拒絶査定が出されました。
引用されたゲーム動画について意見書を提出するも退けられる
海外メディア「Games Fray」は、出願番号「2026-019762」の最新状況について報道。これは以前から争点となっているモンスター捕獲メカニクス関連の特許の分割出願にあたり、タッチパネルを搭載した情報処理装置に限定した内容となっていましたが、2026年4月にJPOから拒絶理由通知が行われていました。
これに対し、任天堂および株式会社ポケモンは代理人による意見書を提出。技術的な革新性はないと判断する根拠としてJPOが引用したゲーム動画を中心に反論を行いました。
2013年に公開されたこの動画は「ポケモン」の3Dゲーム化を目指したファンプロジェクト「Pokemon Generations」のプレイ映像です。
両社はこの映像について、拒絶理由通知内で「投稿者の発言によると、PokemonGenerationsは、インディゲームの開発者が作成したポケモンの3Dバージョンである。」などと記述したことに対して、あくまでポケモンの著作権を侵害するゲームの動画に過ぎず、ポケモンやサトシ、ピカチュウといった単語を用いて説明するのは不適切だと主張。また、ゲーム動画だけでは実際に操作可能か不明であり、「ゲームプログラム」の技術的開示として不十分と述べました。
今回公開された拒絶査定では、この意見書の主張に対し、特許法や最高裁判決などを考慮しても「引用発明における著作権侵害の有無が進歩性判断に影響を及ぼすとの結論には至らない」と説明。仮に「ポケモン」ではなく「小動物の姿をしたオブジェクト」、「サトシ」ではなく「赤い帽子を身につけた少年の姿をしたオブジェクト」などのように置き換えて説明したとしても、進歩性判断には影響を及ぼさないとしました。
また「ゲームプレイ映像のみからゲームプログラムの発明を認定することはできない(実際にどのような操作が行われているか認定できない)」などのその他の主張に関しても退ける内容となっています。
なお「Games Fray」は、任天堂および株式会社ポケモン側の今後として、3か月以内に拒絶査定不服審判を請求する、新たな分割申請を試みる、特許取得を断念するという3つの選択肢があるとし、現状では最新バージョンの『パルワールド』の脅威となる特許を任天堂は保有していないようだと伝えています。








