オープンワールドを探索し、敵と戦いながらキャラクターを成長させていくアクションRPG『Luminary』。本作は2026年8月11日よりSteamにて早期アクセスを開始予定です。
本作は「家族と一緒に遊べるARPGが欲しかった」という考えから生まれた作品で、ストレスにつながる要素を意図的に省き、誰もが遊びやすいゲームを目指しているとのこと。
今回、早期アクセス開始に先駆けて本作をプレイする機会をいただきました。実際に触ってみると、武器の切り替えなど遊びやすさを感じる部分がある一方、探索の導線やコンテンツ量など、気になるところもかなり目立ちます。本稿では、そんな『Luminary』のプレイレポをお届けします。
6つの種族からキャラクターを作成。能力面にも違いあり
本作の舞台は、地中から噴き出した原初の魔力によって繁栄する一方、森や川までもが闇に侵食されつつある世界です。プレイヤーは、その脅威へ対抗する光の戦士「ルミナリー」として冒険へ旅立ちます。
こうした背景設定は一応用意されているものの、ゲーム内で詳しく語られるわけではありません。確認できるのは初期アイテムのフレーバーテキスト程度で、現状ではストーリー要素はあってないようなものでした。
ゲームを開始すると、まずは6つの種族から操作キャラクターを選び、髪型やひげ、化粧などを調整します。種族ごとに体力、スタミナ、マナへ異なるボーナスが設定されており、見た目だけでなく能力面にも違いがある仕組みです。
ただし、今回のテスト版では魔法が実装されていないため、マナのボーナスは現時点でほとんど意味を成していません。魔法が追加されれば、種族選びや育成方針にも影響するステータスとなりそうです。
キャラクター作成後は、基本操作を学びながら序盤のフィールドを進んでいきます。
剣と弓を即座に切り替え!戦闘の操作性は良好
まず好印象だったのが、戦闘時の操作性です。
本作では剣などの近接武器と弓を装備し、状況に応じて切り替えながら戦います。近くの敵を剣で攻撃し、距離が離れたら弓を構えるといった動きもスムーズ。武器変更で煩わしさを感じることはほとんどありませんでした。
敵を攻撃すると、使用している武器の熟練度が上昇。使い続けることで新たなスキルなどを習得でき、お気に入りの武器で戦うことがそのまま成長につながります。


一方、今回のテスト版では敵の種類が少なく、同じ相手と何度も戦うことになりがち。次第に戦闘そのものが作業のように感じられてしまいました。
また、敵の攻撃パターン自体も少なく、慣れてくると戦闘の展開も似通ったものになりがちでした。「誰でも遊びやすい」戦闘を目指している本作ですが、もう少し敵ごとの違いも欲しいところです。
スキルについても、今回確認できた剣と盾では1種類のみ。Steamストアでは魔法を使った戦闘も紹介されているため、戦いの幅については今後の拡充に期待したいところです。

期待感が持てる世界はある。でも移動も寄り道も物足りない
本作はオープンワールド方式を採用しており、広大なフィールドを自由に探索できます。高所からは滑空も可能。スタミナを消費しないため、ストレス要素を減らすという本作の方針はこうした部分にも表れているのでしょう。
ただし、滑空自体の速度はそれほど速くありません。ダッシュもないため、長距離を移動していると、乗り物などの高速移動手段が欲しくなります。
さらに厄介なのが、フィールドの高低差です。崖や山が多い一方、Steamストアで紹介されている壁登りは今回のテスト版では確認できませんでした。目的地が見えているのに崖を越えられず、迂回路を探して歩き回ることもあります。

また、地図は用意されているものの、現在地を直感的に把握しづらく、「自分はいまどこにいるんだ?」と迷う場面もしばしば。
生命の樹を利用した移動機能も確認できましたが、今回プレイした環境では一番近くの樹へ移動できるのみ。任意の場所へ素早く移動する手段としては機能していませんでした。
そして、苦労して移動した先に待っているコンテンツもまだ少なめです。


寄り道できそうな場所へ向かってみても、待っているのは小さな拠点に敵と宝箱……というケースが多く、探索は次第に単調になっていきます。
特に宝箱はフィールドのいたるところに配置されているため、最初こそ見つけるとうれしいものの、何度も開けているうちに特別感も薄れてしまいました。もうひとつ気になったのが、探索に関する説明不足です。
世界各地には塔と閉ざされた砦が存在します。塔を解放するには、まず周辺にある3つほどの生命の樹を解放する必要があるのですが、その条件は実際に塔へインタラクトするまで分かりません。
条件を満たして塔を解放すると、プレイヤーは高所まで射出され、そこから滑空して周囲を探索できます。ここまでは、広いフィールドを見渡しながら滑空できる気持ちのいい仕掛けでした。


問題は、閉ざされた砦を解放する方法です。
砦を開くには、塔の最上部にあるクリスタルへインタラクトして破壊する必要があります。しかし塔を解放すると、そのまま高所へ射出されて滑空する流れになるため、「もう一度塔へ戻り、最上部へ降りてクリスタルを調べる」という発想にはなかなか至りません。
筆者もこの仕組みを理解するまでかなり迷いました。重要な探索要素にもかかわらず、何をすればいいのかを示す導線がほとんどなく、このあたりはさすがに不親切に感じます。
広い世界そのものは存在する。しかし現状では、「あそこには何があるんだろう」と遠くまで足を運びたくなるような発見が足りません。移動手段だけでなく、寄り道した先で何が待っているのかという探索の密度も欲しいところです。


街や生活要素はまだこれから
戦闘以外の要素として採掘なども用意されています。フィールドに存在する鉱石をツルハシで破壊すると素材を入手できます。ただ、今回確認できた範囲では、基本的に鉱石を壊してアイテムを集めるだけでした。
Steamストアでは釣りや動物の捕獲、集めた資源を利用した街の発展なども紹介されています。今後、採掘で手に入れた素材がこうした要素へつながっていくのかもしれません。
しかし現状ではその先が見えないため、「素材を集めたい」と思わせる動機は弱く、繰り返し採掘したくなるほどの魅力は感じられませんでした。

街についても、場所自体は存在しますが、NPCがいると思われる場所にキャラクターが表示されておらず、机へ近づくことでショップを利用できるのみ。今回のテスト版だけで評価するのは難しい状態です。
日本語対応もまだ途中で、アイテムの説明などには英語のまま残されている部分がありました。
その一方、筆者がプレイした範囲では進行不能になるような大きなバグには遭遇していません。この点については、開発途中のバージョンとして好印象でした。

『Luminary』は、剣と弓を素早く切り替えられる戦闘など、随所から「遊びやすいARPG」を目指していることが伝わってきます。
一方、今回のテスト版では、探索の導線やコンテンツの少なさなど、気になる部分も多くありました。広い世界が用意されているからこそ、「次はあそこへ行ってみたい」と思わせる発見や遊びが増えれば、冒険の印象も大きく変わりそうです。
早期アクセスを通じて、この世界がどのように作り込まれていくのか注目したいところです。
『Luminary』はPC(Steam)向けに2026年8月11日より早期アクセス開始予定です。












