ポケモンは、ニンテンドースイッチ2向けタイトル『ぽこ あ ポケモン』の開発ヒストリー映像を公開しました。ディレクターの大森氏が、初期の試作段階から製品版に至るまでの開発過程を振り返っています。
初期のビジュアルコンセプトが世界観を決定づけた
大森氏は開発初期、知り合いのCG監督に試作版を遊んでもらい、「このゲームをPVにしたらどうなるか」という無茶なオーダーを出したといいます。上がってきたPVは正式発表時のPVと同等のクオリティで、これによりゲームの世界イメージが確立。「人間がいない世界でポケモンたちだけがポジティブに生きている」という設定のもと「ポジティブな滅亡(ポジ滅)」というキーワードで世界を描くことが決まりました。
冒頭のメタモンがパソコンから転送されてくるシーンは、この時点からほぼ変わっておらず、人間がいない世界に転送されたメタモンが1つずつ地域を作っていくというコンセプトは初期から一貫しているとのことです。
バトルを入れない「優しい世界」へのこだわり

開発中、バトル要素を入れたいという意見も出たそうですが、大森氏は「絶対に入れたくない」と明言。ポケモンの不思議さを出すだけでゲームになるという信念のもと、バトルのない優しい世界を作ることにこだわったそうです。
ポケモンたちとの会話システムについては、スタッフの努力によりユニークなセリフが数多く実装され、「ポケモンと会話しているだけで楽しい」体験を実現。特にコイキングが跳ねることを教えてくれてジャンプボタンになる流れは、「画期的だった」と振り返っています。
モジャンボ博士と新しいポケモンの姿

当初はモンジャラだったキャラクターは、開発スタッフとの議論の中で「長い月日が経ったら進化しているのでは」というアイデアが生まれ、モジャンボに変更。さらに博士として白くしたり技マシンを付けることで、モジャンボ博士のデザインが完成しました。

この「長い時間が経ったらポケモンはどうなるか」という発想から、新しいポケモンの姿も生まれました。電気を使い果たして放電し、真っ白になったピカチュウ「うすチュウ(薄中)」は、「発光の美少女」というコンセプトで「薄幸」と「発光」をかけたもの。また、ずっと動かずコケが体中についた「コケムしたカビゴン」など、従来のポケモンとは異なる、ユニークなデザインの方向性を示すものとなりました。
タイトル「ぽこ あ ポケモン」の由来
タイトル決定には苦労したといい、何度も案を出しては通らないことが続いたそうです。従来の「ポケモン○○」「ポケットモンスター○○」ではなく、「○○ポケモン」という新しい形を模索。「ポコアポコ」という言葉が持つ懐かしい響きやゆっくりとしたイメージが、スローライフ的なゲーム性とマッチすると考え、「ぽこ あ ポケモン」というタイトルに決定したとのことです。
誰でも楽しめるアクセシビリティ
大森氏が最も嬉しかったエピソードとして、普段ゲームをプレイしない母親が本作のためにスイッチ2を購入し、カメラ操作を覚えながら街づくりを体験できたことを挙げています。「ポケモンが可愛い」という理由で毎日遊び、カメラを回しながら行きたい場所に行けるようになったという体験は、本作のアクセシビリティの高さを示しています。
『ぽこ あ ポケモン』はニンテンドースイッチ2向けに発売中です。
※UPDATE(2026/8/17 23:00):誤字を修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。










