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集大成でありチャレンジ作—『ブルリフQ』最後の作品『BLUE REFLECTION TIE/帝』に、ここまで遊んだプレイヤーへ贈るメッセージ性を感じた

これまでとは全く異なるテイストの世界で繰り広げられる、少女たちの『ブルリフ』的日常——。

連載・特集 プレイレポート
集大成でありチャレンジ作—『ブルリフQ』最後の作品『BLUE REFLECTION TIE/帝』に、ここまで遊んだプレイヤーへ贈るメッセージ性を感じた
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鎌を持って戦う主人公がカッコ可愛すぎる! そういう方向性のデザインも好きだ~~~~~~~~!

コーエーテクモゲームスから発売中の『BLUE REFLECTION Quartet: 少女たちのキセキ(以下、ブルリフQ)』は、シリーズ1作目『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣(以下、幻)』からシリーズ最新作『BLUE REFLECTION TIE/帝(以下、帝)』までの4作を1本にまとめたタイトルです。

これまでGame*Sparkでは1作目『幻』から3作目『燦』まで、『ブルリフ』シリーズの歩み、その軌跡を辿る連載記事を掲載してきました。そして今回がいよいよラスト、シリーズ最新作かつ本作収録タイトルの最後である『帝』について紹介します。

思えば、「『ブルリフ』ミリしら」から始まった筆者の『ブルリフQ』。シリーズの総決算とも言っていい『帝』は、一体どんなゲームになっているのでしょうか。

美しくもどこか不思議な世界で生き抜く少女たちの物語

まずは、『帝』の世界観やストーリーについてお伝えしましょう。本作も基本的な部分では『ブルリフ』の伝統に漏れず、女子高生たちがときにイチャイチャ、ときにシリアスなバトルをしながら物語が進んでいくという流れになっています。

しかし、その物語が展開されるシチュエーションはちょっと異質。というのも、本作の舞台となる学校は完全なる異空間、かつ密室なのです。

本作でプレイヤーの拠点となる学校は、海に囲まれた無人島のような場所になっており、現実から隔離された不思議な空間。

そこへ迷い込んだ主人公「星崎 愛央」ちゃんは、自分と同じようにこの学校に辿り着き、そしてここに来るまでの記憶を失った3人の少女たちとともに、この世界の謎、そして自分自身の正体について迫っていきます。

この基本的なストーリーラインは、本作のどこか異質な空気を形作る重要なフックとなっています。学校という見慣れた景色なのに、そこにいるのはたった4人。支えてくれる社会や大人もいない中で、少女たちはサバイバル生活をしながらこの世界を生き抜いていきます。

物語全体が謎に包まれたまま始まる本作のストーリーですが、“サバイバル”は何も物語上の設定というだけではありません。ゲームはまさしく、このサバイバルが中心となって進行していきます。

ゲーム内には、「ココロトープ」と呼ばれる学校と繋がった不思議な空間が存在し、そこには様々な食材や資材、そして敵となるモンスターがいたるところに存在します。これは学校内で過ごすゲームパートと切り離されており、プレイヤーは一日の中で学校とココロトープを交互に探索していくことになります。

学校の外に広がるココロトープのエリアでは、プレイヤーは探索とアイテムの採集のほか、この空間自体の謎を解き明かしていくことでストーリーが進行していきます。中にはちょっとしたステルス要素や地形を乗り越えるためのアクションが用意されていることもあり、まさにダンジョンといった雰囲気抜群の場所です。

もちろん、本作はただ殺伐とした世界を生きていくだけのサバイバルゲームではありません。学校内では皆で仲良く料理や工作をしたり、就寝前には皆でお喋りをしたりなど、孤独だけど、それでもなんとか楽しく生活していく女子高生たちの可愛らしい一面も描かれています。

厳しい環境だけれど、やり取りはどこかほのぼのというこの二面性に、筆者は漫画「がっこうぐらし!」的な雰囲気を思い出しました。

物語冒頭から全てが謎に包まれた世界。そうした世界の中で、それぞれのキャラクターが何を想い、そして何を知っていくのか。プレイヤーは主人公である愛央と同じ目線でこの世界と、そして他の女の子たちと向き合っていくこととなります。

その先に待っている答えとは……というのはネタバレになるので言えませんが、とにかくこれまでの『ブルリフ』シリーズとは少々趣の異なるテイストであることは伝わったのではないでしょうか。

女子高生が鎌持って戦うギャップがたまらない

ここからは、『帝』のバトル部分について語ろうと思います。

本作はリアルタイムで進行するコマンド式バトルで、システム面で言えば『燦』の記事でも紹介したバトルとほぼ同じものを採用しています。

というよりも、どうやらブルリフQにおける『燦』のバトルシステム自体がこの『帝』のものを移植して作られたものであり、言ってみればこちらがオリジナルになります。それ故、『燦』よりもバトルとしてはやれる行動の選択肢が多く、ゲームとしても非常に遊びごたえのあるものに感じました。

中でも特に筆者が気に入ったのは、ギアが上がることによってキャラクターたちが「リフレクター」へと変身するシステム。ブルーリフレクションの魅力と言えばやはり戦闘時のコスチュームにありますが、今回の少女たちの変身した姿が、それはもう大変素晴らしい。

特に主人公の愛央ちゃんの変身姿は、個人的に『ブルリフ』シリーズで一、二を争うぐらいにお気に入りの衣装になりました。

黒を基調とした色合いに、スタイリッシュな小悪魔(?)の羽。そして身長ほどの長さもあろうかという巨大な鎌……。主人公がこの衣装なことある?

もちろん、他のキャラクターの見た目も非常に素晴らしく、どれもカッコよさと可愛らしさを両立させた良いデザインばかり。

その上、物語の途中からは過去作のキャラクターも加わることとなるので、まさしく『ブルリフ』集大成的なバトルを楽しめます。

集大成でありチャレンジ作

さて、本作を見てみると、全体的にかなりチャレンジングなことを行っているような印象を受けます。

それは例えばサバイバルと日常をかけあわせた物語の設定であったり、『幻』から一新されたバトルシステムであったり、あるいは「ココロトープ」という学校での日常とは別のゲームパートが用意されていたりなど……。とにかく、そうした新しい要素が目立ちます。

一方で、過去作キャラクターの登場はこれまでのファンへの熱いサービスとなっていますし、物語全体の核となるキャラクター描写も、むしろブルリフシリーズ全体で見ればかなりこれまでのお約束に忠実なところが見受けられます。

特に女子高生のねっとりとした百合的な描写や、それぞれのキャラクターが持つ心境の丁寧な変化などは、これまでのシリーズで培ってきた伝統をしっかりと受け継いでいるように感じました。

「これぞ『ブルリフ』」という部分と、「こんな『ブルリフ』もあったのか」という部分、この二つが非常に巧い塩梅で組み合わさった作品であり、まさしく集大成でありチャレンジ作、そんな表現がふさわしい作品であると感じました。

『ブルリフ』シリーズは『帝』が現在は最後の作品となっていますが、そうした本作の立ち位置も考えてみると、ファンとしても非常に感慨深い作品なのではないでしょうか。

ここまで『ブルリフ』シリーズを辿った全てのプレイヤーへ、そしてこれからの『ブルリフ』シリーズを夢見るファンへ。本作にはそんな2つのメッセージが込められているように感じたのでした。


『BLUE REFLECTION Quartet: 少女たちのキセキ』は、PS5/ニンテンドースイッチ/ニンテンドースイッチ2(ダウンロードのみ)/Steamで発売中です。

【Switch】BLUE REFLECTION Quartet: 少女たちのキセキ
¥6,282
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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¥5,992
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《ライター:植田亮平,編集:八羽汰わちは》




編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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