
筆者・澤田真一は自動車を1台、二輪車を2台所有しています。
車はダイハツの初代コペン、バイクはスズキ・グラストラッカービッグボーイと同じくスズキ・初代SV400S。決して新しい車種とは言えないこの3台体制ですから、当然ながら維持費がかかります。そして、先日SVの電気系統が逝ってしまい、修理屋へ運ぶ羽目に……。
どういう症状なのかは後述しますが、まぁそれなりの痛い出費になっちまいました。
チクショウ、今月の小遣いが! そうだ、この鬱憤をバイク修理シミュレーターで晴らそう!
チュートリアルから塗装ができる『Biker Garage: Mechanic Simulator』
SVはハーフカウルのスポーツバイクで、キックスターターというものがありません。
オフロードバイクのようなキックスターターがあれば、バッテリーが弱くなっても何とかエンジンを点火させることができます。が、セルモーターによる点火しか方法がないスポーツバイクの場合、そのあたり結構シビアだったりします。筆者のSVも、セルではエンジンがかからなくなってしまい、さらにバッテリーだけでなくスターターリレーも替え時と言われてしまいました。

SVの2気筒エンジン自体は耐久性に優れていることで評判なのですが、やっぱりバッテリーは消耗品なんですよ……。
そんなわけで、筆者は限りある可処分所得を削ってSVを修理に出すことに。そのことをGameSpark編集部に伝えると、「せっかくだから」ということで以下2本のバイク修理シミュレーターをプレイすることになりました。
まずは、2019年11月リリースの『Biker Garage: Mechanic Simulator』(以下『Biker Garage』)から。

スポーツバイクには、本体を流線形にするためのカウルというものがついています。合成樹脂やFRP製で作られた外装部品です。これ、仮に転倒したりすると高確率で損傷してしまいます。SVの場合、立ちゴケだけで前方の方向指示器の付け根あたりが割れてしまうことも。
これを本気で修理しようと考えた場合、割れ目にパテを塗った上で再塗装しなければなりません。そして、『Biker Garage』はチュートリアルの段階でカウルの塗装ができます。

ガレージの中にはなかなかどうして立派なペイントルームが設置され、そこに部品を持って行ってスプレーで好きなカラーリングに再塗装できる仕組みです。
さらに面白いことに、この作品は「お客さんのバイクの部品を修理し、それをバイクに戻さず予備部品としてストックする(お客さんのバイクには新品部品を用意する)概念があること。

なぜ、そんなめんどくさいことをする必要があるのか。それは一度損傷した部品は完全には修理できず、場合によってはお客さんの要望を満たせないため。このあたり、SVのような古いスポーツバイクでは顕著な問題で、今やカウルはメーカー生産されていません。ネットオークションで程度の良いものを購入するか、中国製のレプリカ部品をどうにか個人輸入するかしかないのです。

また、『Biker Garage』は修理前に損傷度合い(パーセント表示)を検査するという機能もあり、結構生々しいというか「修理屋のリアル」を容赦なく再現しています。
重厚なバイク修理を再現する『Motorcycle Mechanic Simulator 2021』
次にプレイするのは2021年11月発売の『Motorcycle Mechanic Simulator 2021』。
四輪車にしろ二輪車にしろ、そのメカニズムは極めて精緻かつ複雑です。目的の部品を取り外すために別の部品を一旦外さないといけない、ということも頻繁にあります。『Motorcycle Mechanic Simulator 2021』は、重厚な部品の脱着を再現し、まさに「実車のメカニズム」を画面の向こうに投影しています。

ボルトの1本1本を手で回し、カバーを開けて中の部品を取り出していく……という丁寧な作業を体験すると同時に、タイヤをホイールに装着する機器やホイールバランサーを操作する場面など、「バイクがどのような乗り物か」をよく熟知している内容に仕上がっています。バイクというのは前後のタイヤで走るものですから、ホイールの重心軸の調整もしなければなりません。そのあたりを端折らずに再現してくれるのは、『Motorcycle Mechanic Simulator 2021』の開発者が本当にバイクを愛しているからではないでしょうか。
また、『Motorcycle Mechanic Simulator 2021』は修理後にバイクを試乗することも可能。お客さんのバイクを豪快に乗り回し、時には壁や電柱にごっつんこしてライダーが吹き飛ばされたりも。おいおい、他人のバイクをぶっ壊す気か!?

以上、今回は「バイク修理の鬱憤をバイク修理シミュレーターで晴らそう」という感じでやってみました。
バイク修理シムは四輪車修理シムよりも影が薄く、リリースされている本数も決して多くはありません。だからこそ、このジャンルは「本当に好きな人たち」が作品を開発しているように思えます。
というわけで、皆さんも画面の向こうでバイク修理に挑戦してみましょう!











