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僕のコペンのオルタネーターが不調…だからこそ「クソ田舎」でビールを注いだりガソリンを薄めたりするトンデモ格安自動車修理シム正式版を遊ぼう

「安上がり手抜き修理シム」と書いてしまうとゲームのクオリティーもそんな感じなんじゃ……と誤解されてしまうかもですが、決してそうではない『Cheap Car Repair』!

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自動車修理シミュレーター『Cheap Car Repair』が、満を持して正式リリースとなりました。

本作の舞台は、1990年代のポーランドの村。主人公は自動車修理工場の整備士として、お客さんから預かった車を直していきます。

とは言っても、何もきっちり真面目に仕事をする必要はなく、費用を浮かすため安上がり手抜きの修理をしてお客さんに車を返すことも可能。

筆者は2025年9月に、このゲームのデモ版をプレイしました。そこから正式リリースを経て、どのような変化があるのか。早速プレイしていきましょう。

オルタネーターの電圧がおかしい!?

以前の記事では、筆者の愛車、ダイハツ・初代コペン(L880K)がタービンフローを起こした直後というタイミングでした。より正確に書けば、高額修理必至の部分を壊してしまった腹いせに、格安で修理できた気分になる『Cheap Car Repair』をプレイしたという経緯です。


そして、今回も筆者のコペンは極めて重要な怪我を抱えています。オルタネーター不良です。

自動車のエンジンの回転を利用して電力を生み出すオルタネーターは、バッテリーを充電する役割も兼ねています。これがないとエンジンを動かすことすらできなくなるのですが、筆者のコペンのオルタネーターはそろそろヤバい状態。

コペンの車内で電圧を計測できるようにしていて、それによるとエアコンとライトを切った状態で13V前後、試しにエアコンをつけてみると、なんと10V切ってしまいました。確か正常値は14Vくらいじゃなかったっけ?

これはマジで、そろそろ交換しないとまずい! でも来月も何かと物入りなんだよなぁ……。

そんな悩みを抱えつつ、またも修理気分を味わうべく『Cheap Car Repair』をプレイしていきます。

ビールはブレーキフルードの代用品

『Cheap Car Repair』正式版は、昨年のデモ版と雰囲気が全く変わっていません。お世辞にも都会とは言えない地域……公式曰く「クソ田舎」の粗末なガレージみたいな場所で、いろいろと問題のある車をひたすら修理していきます。


「田舎の自動車修理工場」と書くと締まりがない感じもしますが、実は地元の人から見れば頼れる存在であるとか。

どこの国でも地方に行けば行くほど公共交通機関がなく、普段の移動はマイカーでするしかありません。そのような環境で車が壊れたらと考えると、田舎の自動車修理工場は冗談抜きで英雄的存在ということが想像できるのではないでしょうか。

90年代当時のポーランドの人々はかなり物持ちがよかったようで、ボディが錆びだらけだけれどまだ走る車が工場に持ち込まれることも当たり前のようにあります。

それをアングルグラインダーで錆落としして、スプレー缶で塗装した後にバフで磨き上げていきましょう。う~ん、どうもやり方が粗雑というか何というか!

アングルグラインダーを使うこと自体は問題ないと思いつつ、ホームセンターに売っていそうなスプレー缶で塗装するのはやはり手作り感満載の修理と言えます。

お客さんからは「ブレーキフルードの交換もお願いね」とも要求されました。ブレーキフルードとは、油圧式ブレーキの作動に必要なオイルのこと。これがないとブレーキが利きません。

ということで、注入口に漏斗を入れてさっきまでラッパ飲みしていた瓶ビールをそいつに傾けて……って、そんなところにビールなんか注ぐんじゃない!!

こういったトンデモ部分が、まさに『Cheap Car Repair』の肝。ブレーキフルードだって安くないので、コストを少しでも削減するために混ぜ物をしてやるのがこのゲームの常識です。

となると、当然ながらガソリンも水で薄めて、お客さんの車の燃料タンクに突っ込むという荒業もお手のもの。スペア部品はスクラップ同然の中古品で代用したり、お隣さんの家から拝借したりして都合をつけましょう。

妙にリアルな「缶を振る動作」

さて、ゲームを進めていくうちに偉そうなオッサンがやって来ました。「この車のオルタネーターがおかしくなっているから交換してくれ」とのこと。おおっ、筆者のコペンと同じ状態だ!

オルタネーターは、それ単体で電力を生み出しているというわけではなく、ファンやタイミングベルトといった周辺部品もあります。

それを一つずつ取り外していき、オルタネーターを交換。その途中にボルトを回して外す作業もあります。

「安上がり手抜き修理シム」と書いてしまうとゲームのクオリティもそんな感じなんじゃ……と誤解されてしまうかもですが、決してそうではありません。メカニカルな部分、構成部品同士の位置関係などは、かなり繊細に描写されていると評価するべきでしょう。

筆者が特に驚いたのは、スプレー缶で塗装する時の主人公の動き。内容量が少なくなると、スプレー缶の噴出にも勢いがなくなっていきます。

そういう時は右クリックの「缶を振る動作」を行うと、噴出量が回復(ただし、内容量はいずれ枯渇します)。いい加減な仕事をする手抜き修理工場を再現するために、極めて緻密で詳細な行動描写を取り入れていることがうかがえます。

ネット以前の時代が舞台であること

また筆者が『Cheap Car Repair』に関して、もう一つ高評価したい点があります。それは時代設定を90年代にしているという部分です。

この時代はまだ“ネットで部品を取り寄せる”ということはできず、それ故に本作は“創意工夫を凝らして代替部品を仕入れる”という側面も持ち合わせてます。

考えてみれば、今現在の我々は、お金さえあればいつでもどんなものでも取り寄せることができるチートな時代を生きています。そのような要素を敢えて取り払った点は、高く評価されるべきではないでしょうか。

そんな『Cheap Car Repair』は、Steamにて2,500円で配信中。なお、現時点で日本語対応はされていません。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:澤田 真一,編集:八羽汰わちは


ライター/ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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