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和牛好きのWargaming CEOに日本の戦車ツリーや国内での『World of Warplanes』サービスについてインタビュー

ゲームのクオリティー・ブースのクオリティー・コンパニオンのクオリティーと3拍子揃っていたのがWargaming.netです。今回もTGSに引き続き、CEOのVictor Kislyi氏にインタビューを実施することができました。

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オンラインゲームメーカーとモバイルゲームメーカーの出展が大半を占める韓国のゲームショウ「G-STAR」。その中でも、ゲームのクオリティー・ブースのクオリティー・コンパニオンのクオリティーと3拍子揃っていたのがWargaming.netです。今回もTGSに引き続き、CEOのVictor Kislyi氏にインタビューを実施することができました。


――先日Xbox 360版『World of Tanks』のベータテストが行われましたが

Victor Kislyi: おかげさまで5万人を超えるユーザーが参加してくれました。今はマイクロソフトのセキリュティチームと連携してテストしています。ローンチのタイミングを明確に言うことはできませんが、順調に進んでいますよ。反響もポータルサイトのフォーラムで確認しています。日本版はまだないですが、年内にオープンする予定です。

――日本の戦車も登場するとお聞きしたのですが

Victor Kislyi: その通りで、将来的には全世界のクライアントで提供します。まずは軽戦車と重戦車のツリーをリリースし、随時追加していきます。その他の種類やプロトタイプの戦車、比較的最近の戦車なんかも登場し、恐らく皆さんが思っている以上の数が実装されます。

――実装はいつ頃でしょうか

Victor Kislyi: 国内は12月中です。まずはロシアやアメリカで実装し、大体2週間後に日本で実装する計画です。

因みに、昨日欧米圏でローンチした『World of Warplanes』には、始めから日本の戦闘機が実装されています。日本の戦闘機は、旋回能力が高いですよ。余談ですが、私は零戦を組み立てたことがあります。

――それは凄いですね!そういえば、『World of Warplanes』も日本を含めたアジア地域でリリースされますよね?

Victor Kislyi: もちろんです。おそらく来年秋になると思います。

――まずはベータからでしょうか

Victor Kislyi: 短期間のベータを実施する予定です。もちろん日本からも参加できますよ。『World of Warplanes』は『World of Tanks』と同様に仲間と協力して戦うのが大切になってきます。私も毎回兄弟と一緒にやっているんですよ。住んでいる国はお互い違いますが、それでも時間を調整して一緒にやります。『World of Warplanes』は『World of Warplanes』よりその重要性が増すので、ぜひ友達と参加して下さい。

――G-STARに出展されてみていかがでしょうか

Victor Kislyi: 出展は3回目なのですが、今年は弊社のブースが一番だと思いますね。というのも、他社は剣や魔法なので差別化ができています。さらに、弊社は韓国にオフィスを持ち、スタッフも沢山います。そして、彼らはパートーナーではなく、弊社の従業員ですので、よりよいブース作りが可能なのです。この様なショウは、多くのユーザーに弊社のタイトルに触れてもらったり、楽しんでもらうために行っており、我々が考えているサービスの一部なんですよ。また弊社側としても、スタッフが役職関係なくユーザーと触れ合える機会でもあります。ですので非常に大切に場だと考えています。

――韓国の市場とユーザーはいかがでしょうか

Victor Kislyi: 韓国は昔からオンラインゲームが主流で、ハード(この場合はPC)とネットワークの環境が非常に良いですよね。その分、ユーザーもタイトルも多いです。ですので、他の国より激しい競争下にあります。またe-Sportsがナショナルスポーツとして認められており、我々もその必要性から、e-Sportsへの投資を今年からスタートしました。

――e-Sportsの面で日本はどうでしょうか

Victor Kislyi: 『World of Tanks』の日本チームは強いですね。日本語版をリリースする前から強い日本チームはいましたから。私が思うに、日本人は3つの理由から『World of Tanks』を好んで遊んでくれているんだと思います。1つ目は、競争が好きと言うこと。2つ目に、ミリタリーファンが多いということ。そして最も大きな3つめの理由は、『ガールズ&パンツァー』が好きだからだと思います(笑)。

『ガールズ&パンツァー』などのタイアップに関しては、今後も続けて行きたいので、長期的なプロモーションを予定しています。『World of Tanks』は海外から日本でしたが、『ガールズ&パンツァー』を日本から海外に発信して行きたいですね。

――実際にアニメはご覧になられましたか

Victor Kislyi: もちろん全部見ましたよ!凄く面白くて、毎回次の話が気になっていました。ジブリアニメなんかも見てきましたが、『ガールズ&パンツァー』を見てアニメの面白さを再確認しました。……っと、沢山語りたいんですが、今はやめて起きましょう。

――それでは話を戻しまして、韓国でゲームが成功するために必要なことは何だとお考えですか

Victor Kislyi: これから話すことは、韓国に限った話ではないのですが、クオリティー・クオリティー・クオリティーです。映像が綺麗であったり、ゲームシステムが面白いという部分的な意味ではなく、ゲームに関る全ての要素がハイクオリティーであること。それが最低条件です。その中には、イベントや運営方法、コミュニティ、そしてスタッフも含まれます。

少し料金形態の話をしましょう。昔は主流だった月額課金はどんどん減っていっています。今はほとんどF2Pで、お金を払えばゲームを有利に進めることができますよね。そういうゲームは沢山あり、競争も激しいです。ゆえにF2Pも減ってきていますし、ユーザー離れも起きています。なので今後のゲームにおける進化というのは、内容だけではなく、そういったビジネス面でも必要とされてきます。そこで弊社が行っているのが、課金しても強くなれない仕組みです。以前は課金でしか買えないアイテムがあったのですが、今はゲーム内マネーでのみ購入できる様にしています。この様にした経緯の1つに、さきほどお話したe-Sportsが関係してきます。課金の量によって差が開いてしまえば、e-Sportsのゲームとして美しくない。ですので我々は、全てのプレイヤーが平等に楽しめるゲームを目指しているのです。

――それでは、Wargamingの今後の日本展開を教えて下さい

Victor Kislyi: まずは『World of Tanks』に日本ツリーを追加します。その後モバイル版の『World of Tanks Blitz』、360版の『World of Tanks: Xbox 360 Edition』、TCG版の『World of Tanks Generals』、そしてアメリカでのリリース後のローカライズとなりますが、『World of Warplanes』を日本でも全コンテンツを提供します。もちろんe-Sportsもプッシュしていきます。

――日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします

Victor Kislyi: 歴史に基づいた戦車、戦闘機、戦艦というジャンルのゲームを出しているメーカーは我々だけですし、それらにアプローチしてきた会社もありませんでした。そんな我々の作品は、日本と非常相性が良いと思っており、ゲームを通じて様々な人をつなげたいと思っています。そして、e-Sportsがよりそれを盛り上げるでしょう。今後は日本ユーザーが増えると思いますし、彼らはe-スポーツの大会に出場し、上位にランクインするでしょう。ですので、皆さんのご活躍を期待しています。

これも余談になりますが、日本は個人的に大好きで、今年のTGSの時には両親と共に日本に来ました。特に神戸和牛で好きで、スタッフを説得して和牛を食べに行ったんですよ。以前食べたのが2年前なので夢にも出て来まして……。アメリカで最高のステーキを注文しても「No…ワギュウジャナイ」と(笑)。アメリカの別のお店で「和牛ありますよ」言われて注文したのですが、美味しくなくて「どこ産ですか?」聞いたらアルゼンチンと言われ、本当に美味しい和牛は日本だけと感じました。

――本日はありがとうございました。

【G-STAR 2013】和牛好きのWargaming CEOに日本の戦車ツリーや国内での『World of Warplanes』サービスについてインタビュー

《栗本 浩大》
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