シリーズを重ねながら成熟を繰り返していくスポーツゲーム。その方向性には大きく新モードの追加といった「横の進化」と、元となるスポーツの再現という「縦の進化」があります。もっとも「横の進化」に比べて「縦の進化」はわかりにくいのも事実。「○×エンジン」などより、「登録選手・チームが**名」などと唄う方がユーザーに刺さるのは事実でしょう。しかし、そこをキチンとアップデートし続けるのが『FIFA』のすごいところ。プロデューサーのSebastian Enrique氏とAaron McHardy氏のプレゼンをもとにポイントを整理しましょう。
まず第一のポイントは「選手の感情表現」です。Enrique氏によると本作ではシリーズで初めて、ピッチ上にいる22名の選手それぞれに感情パラメータが加わり、試合展開に応じて600種類以上のアニメーションから、最適な仕草を見せるようになるとのこと。プレゼンではわざとキーパーがオウンゴールをした時の、選手の視線や感情の動きが紹介され、一気にチームがネガティブになる様子がよくわかりました。逆にチャンスの時は攻撃陣を中心にポジティブなムードに。ファインセーブをしたり、決定打を外したりといった時に、リプレイを見るのが今まで以上に楽しみになりそうです。
ビジュアル面では選手のプロポーションやピッチの表現がさらにリアルになりました。しかもシリーズで初めて、ピッチ上の全選手の全足跡がすべて記録され、芝生の状態が次第に悪くなっていく様子が再現されます。雨の日にスライディングタックルをすると、水しぶきが上がると共に、スライディングの跡まで残るのです。
こうした細かいピッチの変化は、次のボールコントロールに微妙な影響を与えます。個人的には「そこまでするか!」という気もしますが、「まずリアルなサッカーを再現して、そこからゲーム的な誇張を加える」という確固たる姿勢の現れなのでしょう。
そしてボールコントロール。本作では初めて(バカみたいに「初めて」を連発していますが)、ボールがホントに、選手の足の動きに応じて、「物理的に正しく」回転するようになりました。ドリブル時ではインサイド・アウトサイドの足の動きに応じてボールが回転します。もちろん芝生の状態に応じて、ボールの回転も影響を受けます。
プレゼンではディフェンダーがドリブルする相手に対してタックルをかける様がビデオで再生されました。この時の足の動きとボールの回転の追随ぶりは、もはやゲームの域を超えて環境シミュレータか何か、という印象すら受けます。
このほか選手の動きについてもAIのさらなる進化が行われました。ボールの動きに対して他の選手が各々の判断で、ダイナミックに動くというのがサッカーゲームのポイントとなるのは、言うまでもありません。デモではディフェンダーのマークをフォワードが巧みにかわして行動し、サイドからのパスにボレーであわせてシュートする様子が紹介されました。
この時プレイヤーはパサーを操作しているため、フォワードの動きはシュートの直前までAIが担当することになります。ビデオでは実際の選手さながらに立ち回り、その自然な動き方に改めて驚かされました。
ただし、これらすべての改良も、実際のゲームではほとんど実感することが出来ないレベルにまで進化しているといって良いでしょう。ブースでも多くの参加者がカメラを一杯にひいて、チーム全体の連携をみながらゲームを組み立てていました。つまり個々の選手の動きや、芝生の状態にもとづくボールの動きなどは、マクロな試合展開の中で埋没してしまうのです。
それでも、こうした細かい部分に決して手を抜かず、一作毎に作り込んでいく同社の姿勢には感嘆を禁じ得ません。ぜひ『FIFA 15』をPC/PS4/Xbox Oneでプレイするときは、こうした部分もじっくり堪能してもらえれば幸いです。
編集部おすすめの記事
特集
家庭用ゲーム アクセスランキング
-
リメイク版『SILENT HILL 2』約2年ぶりにアップデート配信も適用後に不具合発生中―PS5/PS5 Proのパフォーマンスモードにて
-
フロム新作『The Duskbloods』ネットワークテスト抽選結果発表!応募サイトのマイページを確認しよう
-
『マインクラフト』スイッチ2版が10月27日に発売決定!グラフィックを強化するバイブラントビジュアルズに対応しアップグレードパスも販売へ
-
『ゼノブレイド2 Nintendo Switch 2 Edition』「アクセサリーの装備枠が減少」「戦闘時のBGMが小さくなる」などの不具合。修正データを近日中に配信予定
-
『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は『風花雪月』の“血の同窓会”超え!?「主人公全員死亡」から始まる物語は、様々なシリーズ作を想起させる
-
『GTA6』にどうしても出演したかった!『GTA5』スティーブ・ヘインズ役俳優が“60以上の役”のオーディションを受けるも採用ならず
-
マーベル4vs4格ゲー『MARVEL Tōkon』本日8月7日発売!1キャラ主体でもOKな設計でワンボタン必殺技も―スパイダーマンやペニー・パーカー、デップーまで大集合
-
格ゲー『MARVEL Tōkon』のペニー・パーカー、声優は映画「スパイダーバース」から続投!日本語吹き替え映像が新たに公開
-
『GTA6』の「予告の予告」が公開14時間で約260万回再生。実際の予告はNetflixにて日本時間8月28日4時から配信
-
隠れた名作ACT『特救指令ソルブレイン』海外版『SHATTERHAND(シャッターハンド)』スイッチ向けに9月配信!「ジャレコレ ファミコン編」今後の配信予定が公開






