ゲーム画面を見た第一印象は、コースや背景の描写が美しく、逆光を取り入れた太陽光の再現や、実車のようすを細かく再現したインテリアなど、美麗なグラフィックスに感動してしまいました。
『DRIVECLUB』の開発を担当するEvolution Studios(エボリューションスタジオ)は、イギリスに本拠地を持つスタジオで、過去には『WRC 世界ラリー選手権』シリーズを手がけていたこともあるのか、コースのロケーションとしては、スコットランド、ノルウェー、インド、カナダ、チリなどにある自然豊かな場所が選ばれ、山間を抜けるテクニカルなコースをダイナミックな風景を楽しみながらプレイできるところが見所です。
ゲーム中におけるマシンの操作性に関しては、よりリアルさを求めるシミュレーター色は抑えられていて、本格的なステアリングコントローラーを用意しなくても、スティックコントローラーで誰にでも手軽に楽しめるカジュアルさがあり、ライバル車とのバトルやドリフトを決めて名声ポイントを獲得するところに、このゲームの楽しさがあるようです。
ゲームに登場するカーラインナップとしては、BMW『MINI』やフォルクスワーゲン『ビートル』といった市販モデルを中心に収録しており、コンパクトモデルを使う入門ステージから経験を重ねていくことで、メルセデスベンツ「SLS」やパガーニ「ウアイラ」などのスーパーカーも登場し、上級ステージを目指してゲームを進めていきことを基本としています。
また、収録車種としては、メルセデスベンツ「Aクラス」といった最新モデルをいち早く収録しているところもポイントで、各車種それぞれにエンジン音を採用するなど、サウンドにもこだわりがあるようで、デフォルト設定ではレース中にBGMが流れない硬派な作りとなっています。
オフラインプレイで楽しめるゲームモードは2つ。5つの国と地域で開催されるレース大会に挑戦する「ツアー」では、レース順位やラップタイムだけを競うだけでなく、レース中にドリフトを決めて名声ポイントを獲得するなど新しい楽しさが加わっています。また、「シングルイベントモード」では、レース、タイムアタック、ドリフトと、それぞれ好みのプレイスタイルに合わせて楽しむことができます。
今後の主流となるオンラインプレイでは、「フェイスオフ」「マルチプレイ」「クラブ」「チャレンジ」と4つのモードがあります。オンラインプレイの基本となる、リアルタイムで他のプレイヤーと競う「マルチプレイ」の楽しさに加えて、同じ目標を目指して仲間と一緒にプレイするという「クラブ」モードなど、オンライン上にいるライバルや仲間達とコミュニケーションする新たなコンセプトを持ち込んでいるところも注目です。
PS4向けとして新しく登場した『DRIVECLUB』、ゲームジャンルを「ソーシャルレーシング」としています。実際にプレイしてみた全体の雰囲気としては、既存のレースゲームの楽しさに加えて、他のオンラインプレイヤー達とともにレースを楽しみながらドライビングテクニックも磨く、そういったゲームスタイルを楽しむものとなるようです。PS4向けとしては数少ないレースゲームのタイトルとあって、手軽にレースゲームを楽しみたい入門者にとっても貴重な存在となりそうです。
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