FPSにおけるe-Sportsの先駆け的な存在となったシリーズの最新作『Counter-Strike: Global Offensive』。本作のプロシーンにて先日、2人の選手が不正ツール対策システムによってBANされ、所属チームが「DreamHack CS:GO Championship」への出場停止処分が下されました。
不正行為によってBANとなったのはフランスのチーム「Titan」に所属するKQLY氏と同じくフランスのチーム「Epsilon」に所属するSf氏。2人は共にValveがSteamにて運用する不正ツール対策システム「Valve Anti-Cheat System(VAC)」にて、不正行為が検知されBAN処分となりました。
両選手のBAN処分を受け、スウェーデンで実施する世界最大規模のLANパーティー「DreamHack」内で開催される大会「CS:GO Championship」にて、所属チーム「Titan」と「Epsilon」の出場停止処分が下されています。
これらの処分を受け、「Titan」と「Epsilon」が内部調査による事実確認を行った所、両選手はチートツールの使用を認めたとのこと。この調査の結果、KQLY氏とSf氏はチームとの契約を終了しています。
「Epsilon」のRobin “GMX” Stahmer氏は、「我々はSf氏がチート行為をしていたことを知らなかった。どのくらいの期間チートを使っていたのか、それは一度だけだったのか?私が知っているのは、彼がマッチメイキングにて一度だけチートを使ったと告白したこと。それが全てです。」と報告。この最悪の出来事が再び起きないことを願っているという旨の声明を発表し、チームが被った損失をSf氏へと追求することを示唆しました。
また、「Titan」のチームマネージャーJérôme "NiaK" Sudries氏はKQLY氏の行為を厳しく非難し、「DreamHack CS:GO Championship」への出場権利を失ったことで失望は更に大きくなったと述べ、この出来事を境により強くなって戻ってくるとの声明を発表しました。
同氏はVACのチート検出によるBANと大会への出場停止処分に関して、Valve及びDreamHack主催者と協議を行おうとしましたが、Valveと連絡を取ることができなかったと告白。協議しないことは、VACシステムの検出プロセスを保護するためには合理的だと語りつつも、Valveの説明責任と1人のプレイヤーの過ちのためにチーム全体が影響をうけることへの問題提起を行っています。
オンラインゲーム全体で問題となるチート行為は、決して認められるものではありません。そして、e-Sportsにおけるチート行為は多くの問題を含んでおり、対処する側に難しい判断が必要とされるでしょう。これからのe-Sportsの発展には、これらの問題に対するルールの整備が必要になってくるかもしれません。
補足:「DreamHack CS:GO Championship」は22日に予備予選を行い「Copenhagen Wolves」と「Flipsid3」が本戦出場を決めました。同大会の賞金総額は25万ドルです。
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