「緊張で吐くレベルだった」『ハースストーン』世界ベスト4のKno選手にヒーローインタビュー | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「緊張で吐くレベルだった」『ハースストーン』世界ベスト4のKno選手にヒーローインタビュー

Game*Sparkでは、『ハースストーン』世界大会でベスト4の快挙を果たした、日本のKno選手に、試合後のBlizzCon会場でヒーローインタビューを行いました。

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「緊張で吐くレベルだった」『ハースストーン』世界ベスト4のKno選手にヒーローインタビュー
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2015年11月6日~7日、米国アナハイムのBlizzCon会場内で開催された、『Hearthstone(ハースストーン)』の世界大会「The World Championship」決勝ステージ。長い長い予選の道のりを勝ち抜き、日本およびAPAC代表としてベスト8まで進んだ、Kno選手が出場しました。

速報記事でもお伝えした通り、Kno選手は準決勝敗退でベスト4という結果でしたが、昨今盛り上がりを見せるe-Sportsシーンにおいて、日本人がここまでの成績を残して世界的な注目を浴びたのは、大きな快挙だといえます。

Game*Sparkでは、そんなKno選手に、試合後のBlizzCon会場でヒーローインタビューを行いました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆




世界大会の優勝トロフィー

――まずは、今回の世界大会出場、おつかれさまでした。決勝戦ではじめてBlizzConのステージに立って、対戦部屋に入った時の気持ち、緊張感はどのようなものでしたか。

Kno選手: 試合がはじまってからは、何も気にならなかったです。でも、はじまる前までは、緊張しすぎて吐くレベルでした(笑)。

――準決勝で惜しくも敗れてしまいましたが、振り返っていかがでしたか?

Kno選手: ミスったかな、という感じですね。もうちょっとうまくできました。

――1本目をとったものの、2-3という結果に終わったHotform選手との準決勝では、どこか試合を流れを変えるようなポイントはありましたか。

Kno選手: とりあえず、3戦目のドルイドとローグのマッチを、甘えて落としてしまったのが良くなかったです。「Sap」された「Ancient of Lore」を、すぐにヒールに使ったところは、攻撃的な選択肢をとっていたほうが良かったかな、と。




カナダのHotform選手と対峙した準決勝

――では、決勝ステージで2試合を戦って、いちばん印象的だった場面は?

Kno選手: 運が悪かったという面では、最終戦、「Piloted Shredder(手動操縦のシュレッダー)」から「Darnassus Aspirant(ダーナサスの志願兵)」が出たところですかね。良かった点としては、パラディンがカーブ通りにすべていきました。

――Kno選手が大会で使用した、パラディン、ウォーロック、ドルイドのデッキを、ご自分で評価するといかがですか。頼もしかったデッキは。

Kno選手: おおむね、どれも良いデッキだと思っています。ドルイドに「Sludge Belcher」を入れることはできたかもしれません。簡単に勝てたのはズーロックですね。でもいちばん好きなのはミッドレンジパラディンです。ドルイドは……、そもそもコンセプトがやばいデッキなので(笑)。 




中国のDieMeng選手と向き合う

――決勝初戦の、中国のDieMeng選手との対戦はどうでしたか? 1戦目を落として、それ以降は安定しているようにも見えましたが。

Kno選手: 安定していたわけではないですが、あれは、相手がアグロだとわかっていて、普通にやればいいやという感じでした。

――DieMeng選手のシャーマンと対峙した2戦目、Kno選手のパラディンは、次のターンで負けるという状況から、相手の17ヘルスをギリギリ削って勝利しました。あの時は、解説者も観客も予想外の結果に驚いていたようですが、Kno選手はものすごく素早く計算していましたね。

Kno選手: いけたな、という感じです。いちおう、チェックを何回もして。足し算は難しいですからね。


2体のKnife Jugglerを駆使してDieMeng選手の17ヘルスを削った

――そしてDieMeng選手との第3戦は、またしても「Savage Roar(野蛮の咆哮)」を引いて勝負を決めました。

Kno選手: どういうわけか基本的に良い所で「Savage Roar」を引いてきますね。グループステージでも、日本予選でも「Savage Roar」でした。

――私も会場で観戦していましたが、Kno選手のプレイングには何度も大きな歓声があがっていましたよ。それと、プレイ中のKno選手の独特の指の動きを、観客たちが真似していましたね。

Kno選手: 謎だ(笑)。

――グループステージから世界中の強豪と戦って、気になる選手はいましたか。特に、グループステージで当たったフランスのThijs選手には苦戦していましたが。

Kno選手: 欧州の選手は全員注目していましたし、オープニングウィークで負けてしまったカナダのPurple選手も強いと思っていました。APAC出身の選手たちとはみんな仲の良い感じで交流できましたよ。




試合後のインタビューに英語で答えるKno選手

――世界大会に出るにあたって、家族や友人は応援されていましたか?

Kno選手: さぁ、どうなんでしょうね(笑)。わかりません。

――ところで、賞金の15,000ドルは何に使いますか?

Kno選手: どうしましょうね、まだ予定はないです。寝て暮らしたいです(笑)。とはいえ、日本に帰ったら、また大学があるので……。

――来年も、『ハースストーン』世界大会の出場を目指しますか。

Kno選手: わかりません。来年は何やっているかわからないですから。




決勝戦の行方を観客席から見守るKno選手

――最後に、もうひとつ教えてください。Kno選手は、公式インタビュー映像で、「勝つための最大の難関は“運”」だと話していましたが、本大会を振り返って“運”とはどう向き合いましたか。

Kno選手: 運がすごい勢いで上振れしたり、下振れしたりで、「なんやねん」という感じでした。対戦相手の組み合わせの“ブラケット運”もありましたね。グループステージでも同じ相手に2回あたって勝ったり、デッキの相性が良かったです。

――そうやって運と向き合いながら勝利を重ねていったわけですが、そこはどうやって気持ちやプレイングをコントロールしたのでしょう。

Kno選手: できてないです。来年は、それができる人がいたら優勝するかもしれません。

――なるほど、わかりました。本日はありがとうございました。
《Rio Tani》
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