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【特集】ただ事じゃない威力備えた「Ballista GS315」―注目のゲーミングスピーカーをレビュー

今回は、ゲームプレイ時の音響環境を1ランクも2ランクもステップアップさせてくれるゲームに特化したスピーカー「Ballista GS315」をご紹介します。

ゲーム機 周辺機器
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「もっといい環境でゲームを楽しみたい!」という思いは、おそらく全てのゲーマーが持っているはず。大きくて遅延の少ないディスプレイ、何時間座っていても疲れないチェア……それらのアイテムと同じか、それ以上に重要なのが「音の環境」です。

一般的に据え置き型ゲームをプレイする場合は、テレビの音声をそのまま聞いている方が多いかと思いますし、PCでゲームを遊ぶ時はPCからの出力音もしくは数千円の汎用スピーカーを使っている方が多いのではないでしょうか。

もちろん、いずれの環境でもゲームの音を聴く事は出来ているでしょう。しかし、テレビやPCからの音声では重低音に迫力がなく、またアクションゲームにおいて混戦状態の銃撃戦などでは音がゴチャゴチャとしてしまいがちです。


どの帯域にどんな音が存在しているのかを表した図。あくまで一般的な値であり銃の機種や爆発の種類によって前後するが、大まかにはこの図の通りのイメージ。

少しだけ専門的な話をすると、人間の可聴帯域、つまり耳に聴こえる帯域は20Hz-20000Hzと言われています。爆発音などで迫力を感じる帯域は大まかに100Hz近辺です。これはとても低い帯域です。テレビやPCのスピーカーは、多くの場合この帯域が不足しているか、もしくはきちんと再生できていません。細かい話は割愛しますが、そもそもスピーカーというのは本来筐体のサイズが小さければ小さいほど低音の再生が困難になる構造なのです。

また、音数が多すぎてどこで何が鳴っているのか分からないような状況においても、「たくさんの音を鳴らしきれる再生能力が高いスピーカー」であれば、空間の広がりを感じられる臨場感あるプレイが楽しめる事でしょう。

そこで今回は、ゲームプレイ時の音響環境を1ランクも2ランクもステップアップさせてくれるゲームに特化したスピーカー「Ballista GS315」をご紹介します。

■まずはBallista GS315の基本仕様をチェック


AVerMedia社Ballista GS315(写真左)とBallista GS310(写真右)
GS315がフラッグシップモデルという位置付けで、価格は20,000円程度とのこと。

この「Ballista GS315」は、AVerMedia社が新たにスタートさせたオーディオ関連事業の第一弾として開発されたスピーカー。冒険心をくすぐる特徴的なデザインが目を引きますが、スピーカーとしての性能にも妥協はありません。本体についてはサブウーファー1基、LRの3wayサテライトスピーカー、コントロールボックス1基という一般的な2.1chのスピーカー構成となっています。


スピーカー構成は一般的な2.1ch。一番大きいユニットがウーファー、その横の細長いユニットがコントロールボックスとなる。

コントロールボックスでは音量の調整の他、BassとTrebleの2バンドイコライザー(GS310ではBassのみの1バンドイコライザー)、入力ソースの切り替え、そして後述するアサシンモードの操作が可能です。

音声入力は3.5 mm AUX音声入力 x 2、RCA音声入力(赤白端子)、3.5mmマイク入力となっており、PCやMacの他PS3、Xbox 360、Wii、PS2などの家庭用ゲーム機に対応しています。


上から「アサシンモード」のボタン、入力のセレクター、マスターボリューム、Treble/Bassの2バンドイコライザー。その下はヘッドホン端子など出力系統がまとまっている。


ミドルレンジユニット、ツイーターユニット、スーパーツイーターユニットの3way構成。1kgに満たない重量で、取り回しが非常に良いのが特徴。


48W出力の6”サブウーファー。通常は床に設置して使用する。

■実際にスピーカーで音を聴いてみることに

ゲームのサウンドは「BGM」、足音や服の擦れる音などの動作音および銃声やその他武器の「効果音」、川のせせらぎや鳥の鳴き声、風の音などの「環境音」に大別できますが、「Ballista GS315」は特に武器の音や派手な爆発音に最適化されている印象を受けます。

今回はValveの人気FPS『Counter-Strike: Global Offensive』を実際にプレイして、サウンドチェックをしてみました。こちらは環境音及びベースノイズ、指示音声、銃声など一通り基本的なものが高水準で再生される、サウンド面で見ても大変クォリティの高い作品です。


まず最初に耳についたのは、足音。その他のゲームと異なり、FPSにおける足音は自分と敵との位置関係を掴む重要な要素となります。そのため人間の耳につきやすい高域でザッザッという音が鳴るようなサウンドメイクが基本ですが、その音がとてもクリアで聴き取りやすいのに驚きました。TREBLEの設定周波数も良いポジションで、聴きたい帯域だけがスムーズに強調されていくような印象です。

銃声についても、屋外マップと建物内マップでの空間の広さ違い、つまり残響音の違いがとても分かり易く、迫力だけでなく細やかな部分も表現力の高いスピーカーだと感じます。また、乗り物などが爆発するシーンなどではサブウーファーの豊かな低域のおかげでものすごい迫力でした。特にこの低音部については、コントロールボックスで低域を上げ過ぎてしまうと、部屋が振動でビリビリと震えるほど。この時点でまだまだボリュームは上げきっていなかったので、それなりの音量で鳴らしてもまだまだ余裕があると感じます。


低域のブーストし過ぎには注意。部屋が揺れるほどの音量が出るので、個人宅だけでなくイベント用途でも十二分に使える。

また、JRPGのような音数が大変多いゲームなどをプレイする際は、イコライザーで高域をブーストしてやればキャラクターのボイスがくっきりと聴き取りやすくなります。イコライザーは周波数の可変こそ出来ないものの、なかなか良いポイントに設定されていて、難しい音響の話を考えなくても簡単に設定が可能な点も好印象でした。

■小音量でも迫力!GS315だけの「アサシンモード」機能


あえて言うまでもなく、スピーカーの再生環境と騒音問題の関係は切っても切れない縁にあります。大音量で気持ち良くゲームをしていても、眠っている家族が起きてしまったり、赤ちゃんが泣いてしまったり、はたまたマンションであれば階下やお隣の住人から苦情が入ってしまってしまうかも知れません。

そこで搭載されたのが、この『アサシンモード』です。こちらはボタンを押すと「音量が下がる」「音量が下がった分、減ってしまった低域と高域を自動的に補う」という機能。ワンボタンで小音量ながら相変わらず迫力のある再生環境を可能とします。


「単純にボリュームを下げているのと同じ事では?」と思うかも知れませんが、もちろんそうではありません。どんなに高級なオーディオ用スピーカーでも、スタジオグレードのモニタースピーカーでも、ボリュームを下げて行った時に全周波数帯域の音量が均等に下がっていく訳ではなく、まずは低音から失われて行きます。
このアサシンモードでは、本来失うはずだった低域、高域を自動的にブーストすることで、小音量での視聴環境においても大音量で聴いていた時と大きく印象の変わらないサウンドを実現しています。

実際に使ってみたところ、もともとの状態に比べてかなり音量が下がるのに驚きました。普通にボリュームを絞った時とアサシンモードをそれぞれ比較してみましたが、やはり爆発のシーンなどは低域のロスが少なく、大元と比べるとかなりブーストされている様に感じます。仮に各帯域に不足を感じたとしても、アサシンモードでも2バンドのイコライザーは作用するため、ここから更に音質を追い込む事も可能でした。

■ゲーミングデバイスメーカーならではの周辺機器

スピーカーは音を聴いてナンボという商品ではありますが、なるべく文字だけでも情報が伝わるようご紹介させて頂きました。個人的にも、「ゲーマー達がどうしたら楽しくゲームができるのか?」をとことん追求してきた今回の「Ballista GS315」は、リッチな「音の環境」を提供しながら、適度なスペックと価格帯が実現した、非常に良く考えられた製品だと感じました。

AVerMedia社では、メインの商材となるキャプチャーボードの他にも、今後こういったゲーマー向けの製品を次々と展開していく予定とのこと。これからも注目して、情報を追いかけて行きたいと思います。

【関連リンク】
AVerMedia日本語公式サイト: http://www.avermedia.co.jp/
GS315詳細ページ:http://www.avermedia.co.jp/product_swap/gs315.html
《神山大輝》

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