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近未来バーテンダーADV『VA-11 HALL-A』プレビュー―カクテルが引き出す多彩な人間ドラマ

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近未来バーテンダーADV『VA-11 HALL-A』プレビュー―カクテルが引き出す多彩な人間ドラマ
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南米ベネズエラのSukeban Games制作の、2016年6月21日にPC/Mac/Linux向けにリリースされたサイバーパンクなアドベンチャー『VA-11 HALL-A』。日本的なキャラクターデザインと、日本のオールドPCゲームへのリスペクトを感じさせるビジュアルを持った本作の英語版プレビューをお届けします。

ディストピア都市の片隅で今日も人間ドラマの幕が開く

時に西暦207X年、企業と犯罪組織が支配する近未来都市“Glitch City”。政府も腐敗し、殆どの人々はどうしようもない日常の中でただ生活するしかなかった……。そんな街の片隅にある、認定バー番号VA-11・HALL-A、通称“VALLHALLA”を舞台に展開する人間ドラマを描いたアドベンチャーが、本作『VA-11 HALL-A』です。主人公はこの“VALLHALLA”のバーテンダー“Jill”となり、夜な夜なバーに訪れる様々な客とのやり取りの中で彼らの、そして己自身の物語に触れることとなります。

本作の最大の特徴はやはり非常に日本風なキャラデザイン。それだけでなく、かつての日本の国民機、PC-98の日本産ゲームに大きな影響を受けたという本作は画面構成も大変それらしく、思わず唸らされます。音楽も軒並み雰囲気にあった良曲揃いなので必聴です。


ゲーム中のメイン画面。
固定のタイトルロゴが一部のスペースを占有していたり、メインビジュアルの大きさも限られていたりとPC-98時代の日本産ゲームへのリスペクトが感じられる


バーのマスターの女性“Dana”。何やら片手が義手な上、通常の3倍の速さな感じの何処かで聞いたような通り名まで持っている凄い人らしいが……


バーに訪れる客は千差万別。キャラクターの雰囲気こそ多くが日本的だが、サイバーパンクな舞台設定とバーという場所柄なのか、下ネタに走ったり大人の会話を持ち出す客も多い


困ったときのバックログも完備、マウスホイールで見ることができる

カクテル作りがお客との会話を決定づける。心の内を引き出してより良いひとときを提供しよう

主人公がバーテンダーということもあり、本作のゲーム進行の中核に置かれているのがカクテル作り。本作には選択肢というものがなく、カクテルの提供がその代わりとなっています。客との会話が進行すると、特定のポイントでカクテルの作成を行う場面へと移ります。大抵の場合は客の要求がわかりやすいヒントとして画面に表示されているので、カクテル名・テイスト・ジャンルなどのカテゴリから適切なものを検索・選択し、表示されたレシピの通りに材料をシェイカーに入れて「Mix」ボタンを押して完成です。一部の場面では非常にあいまいな要求をされることもあるので、その時は客とのそれまでの会話などから検討をつけて挑みましょう。


カクテル作成画面。本作は「サイバーパンクバーテンダーアクション」と銘打たれてはいるものの、カクテルの作成はすべてドラッグとクリックのみで完結する、アクション性のない簡単操作。制限時間もないため、じっくり考えて最適なカクテルを提供することに神経を傾けよう


もし関連した説明を読み飛ばしてしまった場合、ノンアルコールカクテルの作り方は悩みやすい点。“Karmotrine”がアルコールのことなので、これが「Optional(適量)」となっているカクテルを選び、一滴も入れなければよい

カクテルを提供すれば客による感想タイム。それだけでなく、彼らが抱える様々な問題や興味、日常について語り、貴方に様々な面を見せてくれます。ただし、カクテルが彼らのお気に召さなかった場合は、代金が得られないので注意です。

さらに、提供したカクテルの内容、主にアルコール分の多寡によっては彼らが語ってくれる回数や心情の内容が変化することも。それによる大きなストーリー分岐自体は基本的にはないものの、作中の特定の場面で要求される金額を所持していない場合、バッドエンドとなってしまいます。客の要求を満たす中でより高額なカクテルをより多くの分量提供するための工夫を凝らして、悲惨な結末を迎えないためにも頑張りましょう。


1日が終わると収支報告画面に、全ての客に適切にカクテルを提供できればボーナスが貰える上に、その他の特殊ボーナスがある場合も

また、客の要求を無視して簡単なカクテルばかり出していると、バッドエンド以前にその場でゲームオーバーとなってしまいます。ご注意を。


ゲームオーバー画面。普通にやっていれば見ることはまずないはずなので真面目に頑張りましょう

ローンチからは外れてしまったものの日本語版も準備中

サイバーパンクな雰囲気に乗せて、色々な意味で大人な会話が豊富なテキストにて展開する本作。使われている英語そのものは決して非常に難解な部類ではないものの、やはりよくわかる言葉で楽しみたいところ。本作は東京ゲームショウ2015にて日本語版が展示されており、PC版のローンチに日本語が含まれなかった事について不安になっているユーザーも多いかもしれません。しかしながら、Steamフォーラム上などにて後のアップデートで日本語も実装される旨が発表されているので一安心。首を長くしてその時を待ちましょう。英語へ慣れ親しんでいないユーザーでも、いくつもの人間ドラマが織り成す素敵な夜の雰囲気を味わえるはずです。


一日の開始は自室から。SDドット絵も可愛い。画面左のスマホ風画面では実際にそれらしい操作で作中のニュースや掲示板を見たりセーブ・ロードを行える

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

『VA-11 HALL-A』は、SteamにてPC/Mac/Linux向けに1,500円で販売中です。

《Arkblade》

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