右がオザン氏、左がデジョルジョ氏
Wargaming.netは、先日開催された東京ゲームショウ 2016にて『World of Tanks Blitz』と『World of Warships』の新情報を発表。またそれらの新情報に纏わることを、『WoWs』のプロデューサー柳沼恒史氏と、プロダクトスペシャリストの畑井翔氏、そして『WoT Blitz』のアジアプロデューサーのオザン・コチョール氏とアレキサンダー・デジョルジョ氏にインタビューを行いました。
■『World of Warships』における『蒼き鋼のアルペジオ』コラボは「タカオ」配信で一旦休憩、新たなコラボは『はいふり』
プロダクトスペシャリストの畑井翔氏は、初めに2015年9月に正式サービスを開始した『World of Warships』と『蒼き鋼のアルペジオ』のコラボが1年間続いてきたことを説明しました。以前から要望が多かった『アルペジオ』の重巡「タカオ」のイベント配布を2016年10月に実施すると共に、一旦休憩に入ることを解説。イベント配布されるモデルは、「タカオ」が“霧の艦隊”から離脱し、主人公達の“蒼の艦隊”と合流した青色の蒼き鋼バージョンとなるもので、新たに音声も新規収録されます。
ハイスクール・フリートコラボの告知イメージ
なお『アルペジオ』コラボは充電期間に入るだけなので、今後展開されないというわけではありません。また新たに開始されるコラボレーションとしては、2016年の夏アニメとして放送された『ハイスクール・フリート』で、こちらは9月16日にコラボするとことが発表されています。具体的な内容は決まっていませんが、『アルペジオ』で実施したような内容を想定しており(艦長など)、来年前半にリリースを想定しているものの具体的なリリースについては後日発表する予定です。このコラボの切っ掛けは、『ハイスクール・フリート』のファンや『WoWs』のユーザーの両方から「コラボしないの?」という意見からのもので、放送時から水面下での交渉によって決定したそうです。
さらに柳沼恒史氏は、『WoWs』の新要素を紹介。新たにイギリスツリーにおける巡洋艦ラインを実装する予定ですが調整が難航しており、巡洋艦でもなければ駆逐艦でもない様相が難しいようです。直近では、新たに日本ツリーにおいて新たな駆逐艦ツリーが分岐する形で実装される予定です。さらに新たに実装される秋月型駆逐艦の紹介映像を公開しました。この映像では、対空戦に特化した艤装が特徴の秋月型を映したもので、10cm連装高角砲や駆逐艦としては大型の船体などの各部位のディテールも披露されていました。日本ツリーに防空駆逐艦が実装されるので注目の艦艇といえるでしょう。
左が畑井氏、右や柳沼氏
■『World of Warships』新情報、ジェネラル・マネージャーからセガとのコラボの真相を聞く
続いてパブリッシング・アジアパシフィック・ジェネラル・マネージャーのオザン・コチョール氏は、『World of Tanks Blitz』に導入された、セガの『戦場のヴァルキュリア』コラボの“エーデルワイス号”と“ネームレス戦車”を紹介。アジア以外の地域でも販売されていることから、大きな人気を得ていることを説明しました。筆者が、Wargaming CEOインタビューでも質問した「Wargaming.netは、他社のゲーム会社とコラボはしないという噂」をオザン氏に聞いたところ、同氏は従来はコラボしない方針であったものの、その方針が変わり「製品ごとに決めればいい」という事になったためスグ決定したと話しました。このコラボは、オザン氏の活躍が大きいことに加えて、過去の『ガールズ&パンツァー』コラボが良好だったのも実現した要因のようです。
『戦場のヴァルキュリア』コラボトレイラー
他にも、メカデザイナーによるオリジナル戦車の実装については、アーティストシグネチャーシリーズ(プロが使うモデルを再現したもの)を想像しており、日本のアーティストだけでなくアメリカなど各地域においてを考えているようです。例として漫画家鳥山明氏がデザインする戦艦大和を挙げており、様々なアーティストによる車輌などを追加していきたいようです。
大河原邦男氏のオリジナル戦車
また『World of Tanks Blitz』のアップデート3.1にe-Sports的な要素が追加され、本格的なモバイルe-Sports展開も今年中に開催する予定。またこれは日本も含まれており3ヶ月のスパンで実施するとのことです。さらにアジアや日本での限定したトーナメントなど様々な要素を考えていると述べこの発表を締めました。