【レポート】「PS4 Pro」とPS4はどう違う?PS VRや『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』を4Kテレビで体験してみた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

【レポート】「PS4 Pro」とPS4はどう違う?PS VRや『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』を4Kテレビで体験してみた

PS4 Proでの4K版『グランツーリスモSPORT』『inFAMOUS First Light』『Farpoint(仮)』『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』の体験レポートをお届けします。

家庭用ゲーム PS4
PlayStation 4(PS4)のハイエンドモデルPlayStation 4 Pro(PS4 Pro)が、いよいよ本日11月10日に発売されました。PS4 Proでは、4K対応テレビに本体を接続することで、PS4 Proに最適化されたタイトルを4Kクオリティーの画質や安定した高速フレームレートで体験可能に。標準PS4と同じくハイダイナミックレンジ(HDR)映像技術にも対応しており、高画質・高フレームレートで描き出される映像を楽しむこともできます。

では実際に4K対応ゲームはどの様に見えるのか。11月7日にソニー・インタラクティブエンタテインメントにて、PS4 Proのメディア体験会が実施されましたので、本稿では4K版の『グランツーリスモSPORT』『inFAMOUS First Light』『Farpoint(仮)』『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』の体験レポートをお届けします。

なお、すべてのPS4 Proはソニーの4Kテレビ「BRAVIA KJ-55X9300D」に接続されおり、画面を切り替えながらプレイ。4Kレンダリング技術によってフルHDテレビでも大きな映像の変化をもたらすといわれるPS4 Proですが、今回は4K環境のみのレポートとなります。

■『グランツーリスモSPORT』


2017年に発売予定となっている『グランツーリスモSPORT』は4KとHDRをサポートする形で開発中。そのフォトリアルなグラフィック表現は他のレースゲームの追従を許さない美しさとなっていました。


HDRあり


HDRなし

HDRオンの状態だと、光の反射表現が細かくなるほか全体的な色味がより鮮やかに。HDRオン/オフ状態と比較すると、明らかに車体や背景が立体的になっています。また、遠景の山や空に浮かぶ気球もくっきりと描画。特にHDRなしだと視認しづらかった遠景がはっきりと確認できるのには驚かされました。

『グランツーリスモSPORT』はフォトリアル表現に大きく舵を切っているだけあり、現在コンソール機でリリースされているどのカーレースゲームよりも写実的なグラフィックであると感じました。

■『inFAMOUS First Light』


今回展示されていたPS4 Proに最適化されたゲームの中では、最も挑戦的な試みをしていたタイトル。今作は4KとHDRに対応するだけでなく、解像度優先かフレームレート優先か選択できる項目をオプションに追加しています。


グラフィック優先でHDRをオンにすると、フレームレートは30fpsの状態で、最上級のグラフィックを体験できます。元々美しいグラフィックのタイトルですが、PS4 Proでは驚くべき変化が。(モニターに会場の照明が映り込んだせいで見づらいかもしれません……。)またフレームレート優先にすると、詳細なフレームレートのデータはないものの、相当な滑らかさでゲームをプレイすることが可能になります。アクションゲームに高いフレームレートを求めるユーザーには最適な設定です。


HDRオンの色味


HDRオフの色味。Proと比較すると全体的な彩度が下がった印象を受ける

また、今作はHDRの恩恵を非常に受けるタイトルで、オンとオフでのグラフィックの差が大きいのも特徴です。HDRオンでは、より人の目に近い光の表現を体感でき、グラフィックも全体的に色鮮やかに。HDRオフの状態だと、全体的に平面的なグラフィックになるほか、色彩のトーンがかなり落ちる印象を受けます。

マシンパワーをグラフィックに振って見た目を優先するのか、フレームレートを向上させ快適なゲームプレイを優先するかを選べる今タイトルの自由な設定項目は、今後のPS4 Proに最適化されたタイトルの見本となりそうです。

■『Farpoint(仮)』


今年のE3で「PS VR エイムコントローラー」とともにお披露目された『Farpoint(仮)』もPS4 Proで体験。実際、E3で体験したものよりもグラフィックが詳細になっている印象を受けます。ちなみに「PS VR エイムコントローラー」の国内発売はまだ未定です。



■『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』


アップデートでPS4 Proに対応した『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は4KとHDR出力が可能に。こちらも元々非常に美しいグラフィックでしたが、空や海の表現がさらに豊かになっています。


アップデートでオプションにHDRの項目が追加。


■『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』


『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』は、PS4 Proで対応するのは4K出力のみで、HDRはサポートしないとのこと。4K出力されたグラフィックでは、遠景の細かいオブジェクトも視認できるようになっていました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

これまでのゲーム、そしてこれからのゲーム表現に変化をもたらしていくPlayStation 4 Pro。4Kテレビを持っていて今からPS4を買うユーザーにとっては、マストバイな存在となりそうです。そのほかにも、通常のフルHDテレビでのグラフィック向上や、『inFAMOUS First Light』のようにフレームレートを大きく向上できるタイトルがあるため、4Kテレビを持っていないユーザーにも大きな恩恵をもたらすのではないでしょうか。PlayStation 4 Proは11月10日発売で、価格は44,980円(税抜)です。
《蟹江西部》

十脚目短尾下目 蟹江西部

Game*Spark編集部。ゾンビゲームと蟹が好物です。以前は鉄騎コントローラー2台が部屋を圧迫していましたが、今は自分のボディが部屋を圧迫しています。

【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
    ※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
    ※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください

      編集部おすすめの記事

      家庭用ゲーム アクセスランキング

      1. 「予約したスイッチ2がキャンセル、と思ったら『マリカ』同梱版にアップグレードされてた」―何が起きた?幸運な海外ゲーマーに羨望や嫉妬の声

        「予約したスイッチ2がキャンセル、と思ったら『マリカ』同梱版にアップグレードされてた」―何が起きた?幸運な海外ゲーマーに羨望や嫉妬の声

      2. 「スイッチ2」をナイフで傷つけライターで火炙りに…。電子機器分解・修理専門YouTuberが耐久性を試す動画を公開

        「スイッチ2」をナイフで傷つけライターで火炙りに…。電子機器分解・修理専門YouTuberが耐久性を試す動画を公開

      3. 「移植は明らかな失敗作」と呼ばれたあのゲームもスイッチ2で汚名返上!?操作すら困難だったけれど…スイッチ版よりフレームレートが安定へ

        「移植は明らかな失敗作」と呼ばれたあのゲームもスイッチ2で汚名返上!?操作すら困難だったけれど…スイッチ版よりフレームレートが安定へ

      4. 小沢仁志さん、竹内力さん、中野英雄さんの圧が強すぎる…!『龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut』新規シーンやシリーズ初のオンラインバトル搭載で発売

      5. 「スイッチ2」せっかく発売日にゲットできたのに…!海外小売店でホチキスの針が包装を“貫通”するトラブル発生

      6. スイッチ2版『ブレワイ』『ティアキン』はロード時間がスイッチ版の半分近くに!細かな検証でスペック差が一目瞭然

      7. 「スイッチ2」ではアプデのない初代スイッチソフトも快適に!?『ゼルダ無双 厄災の黙示録』や『ベヨネッタ3』がサクサク動く

      8. 『マリカ ワールド』に隠れたロンチキラータイトル!?スイッチ2向けSFレースゲーム『Fast Fusion』海外eショップ販売ランキングで1位など注目集める

      9. そういえば「スイッチ2」の排気ってどんな匂い?『サイバーパンク2077』で排熱具合を調べながらクンクンしてみた

      10. 桜井政博氏、スイッチ2向け『カービィのエアライダー』を現在も鋭意制作中。投稿きっかけに一時SNSのトレンドに

      アクセスランキングをもっと見る

      page top