日本代表決定戦から一夜明けた4月23日、同じく日本サッカーミュージアムでは、世界大会「PES LEAGUE ROAD TO CARDIFF」への切符2枠を賭けたアジア地域決勝戦が行われました。ここでは、日本から4名(前日の日本代表決定戦で決定)、韓国から2名、香港から2名、東南アジアから2名の計10名が参加します。今回は、5名ずつに分かれたグループステージが行われ、その上位2名がトーナメントに進むという仕組み。トーナメント初戦で敗れた選手が、3位決定戦へと回ります。
日本代表選手はシロー選手、じょー選手がグループA、まやげか選手、ごんた選手がグループBに入り、アジアの頂点を目指します。なお、アジア地域においても、使用するチームはFCバルセロナがほとんどでしたが、選手ごとに使う戦術やフォーメーションが異なり、攻撃的でアグレッシブな戦術はもちろん、バルセロナの代名詞とも言うべきショートパスを繋ぐサッカー、現在のバルセロナが見せるようになったショートカウンターなど、出ているピッチプレイヤーがほとんど同じでも、それぞれの美学に基づいたサッカーが見れました。
アジアの代表が集う大会とあって、凄まじいスキルが連発する試合ばかりでしたが、とくにじょー選手がグループA第3試合で6-0、同グループ第9試合においては、7-1で相手を粉砕するなど、日本人選手たちが大活躍。トーナメントに進出したのは「まやげか」「じょー」「シロー」「Leopard(韓国)」の4名で、うち3名が日本代表となり、アジアでの強さを見せつけました。
決勝トーナメントは1stleg、2ndlegの2試合で行われ、決勝のみ1戦で勝敗が競われます(実際のUEFAチャンピオンズリーグと同じような形式だが、本大会にアウェーゴールは存在しない)。第1戦は「じょー」vs「Leopard」。奇しくも日韓対決となったこの戦いでは、両者譲らずの激戦が展開しました。まず、1stlegではLeopard選手が2-3で先行しましたが、続く2ndlegでは、3-1となり、合計スコア5-4でじょー選手が決勝進出。
第2戦「まやげか」vs「シロー」は日本人対決となり、1stlegは3-1でまやげか選手が勝利しましたが、2ndlegではその勢いが衰えず、8-1と大爆発。まやげか選手が圧倒的な強さを見せました。それぞれで敗れたLeopard選手とシロー選手は、3位決定戦で激突。決めきれない展開が続きましたが、Leopard選手が一閃。最後までこの1点を守り切り、3位はLeopard選手、4位がシロー選手となっています。
なんと日本人対決となったアジアの頂点を決める決勝戦ですが、本大会でも屈指の劇的な試合展開に。前半はじょー選手が、守備を得意とするまやげか選手から2点を先行して、前半を折り返しましたが、後半のゲーム内時間75分からまやげか選手が3点を連取。これがサッカーだと言わんばかりの凄まじい展開で、まやげか選手が逆転優勝しました。優勝したまやげか選手には20,000ドル、準優勝のじょー選手には10,000ドル、そして6月に行われる世界大会 「PES LEAGUE ROAD TO CARDIFF」への出場切符が贈られました。
※次のページ:元サッカー日本代表、北澤豪氏から見たe-Sportsとは?ミニインタビュー
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