入国管理シム『Papers, Please』の作者Lucas Pope氏が現在開発中の新作『Return of the Obra Dinn』。行方不明の後に船員が死亡した状態で戻ってきた商船“Obra Dinn”の謎を調査する本作ですが、TIGForumsにて最新情報が公開されました。5月に完成したアルファ版で明らかとなったゲームデザインの問題点と、その解決案などをGIF動画付きで紹介しています。
- 積荷目録から本への変更
- 船員や船の状況を解読するための“積荷目録”は構造が難解で混乱するため、より理解しやすい“本”に変更。
- 最初はページが空白でゲーム全体の章と死を明示的にリストし、死体を見つけてフラッシュバックを見ることで運命や手がかりなどの情報でページが埋められる。
- なぜ死を伴う空白の本が存在するのかという大きな疑問は本の序文で説明されるとともに、本の取り扱いはゲームの結末にも繋がっている。
- ランタンなどのインタラクティブなオブジェクトは非常に少なくなる(以前は点けたり消したりが可能だった)。
- 鍵の掛かったドアのように、フラッシュバックの中での状態が引き継がれる。
- 以前はフラッシュバック内の死体が特別であることは暗黙的だったが、現在は明示的に強調表示される。
- 船員全員の運命を確定するのが本作の中心的な仕組み。基本的に全ての組み合わせを試すことは難しくなる。
- ゲームは3つの運命のセットが正しいかどうかを伝え、3番目の正確な運命を発見(60のあらゆる運命の中から)した時に小さなファンファーレが鳴り、本の中のページ編集がロックされる。
- 全ての運命はSubject-Verb-Object形式で表現される。
(例: [Person A] [was shot by] [Person B]) - これにより運命が一致しやすくなり、類似の運命の作成、文構造のシャッフル、ローカライズを容易にする。
本は時計とともに入手できる
最初から見ることができる目次
特定要素の選択でクローズアップ
死体からフラッシュバックを見るとページが埋まる
インタラクティブオブジェクト
フラッシュバックを見る前と後の状態
フラッシュバックの中での死体
重要な死体以外はゆらゆらと揺れる
運命の検証
SVO形式の運命
独特な雰囲気を醸し出す1-bitグラフィックスも特徴的な『Return of the Obra Dinn』。今後のさらなる続報が待たれます。なお、9月初めに行われるPAX WestではIndie Miniboothエリアにて最新ビルドの展示を行うとのことです。