2017年11月12日に秋葉原にて開催された「デジゲー博2017」。同イベントには、先日、ついに初めてのSteam版が発表された人気同人ゲーム『東方Project』の上海アリス幻樂団も出展していました。会場では、『東方Project』原作者ZUN氏へ、Steamユーザーが気になるだろうあれこれについて、直接聞くことができましたので、本記事ではその内容をお伝え致します。
ZUN氏によれば、今回Steamで東方Projectを出すのにあたっては、Steamの基準緩和と「Steam Direct」の影響が強かったのこと。また、氏は、『東方天空璋』のSteam配信までの過程に苦労はなかったと話しています。
『東方Project』Steam配信においては、PlayStation向けに“Play, Doujin!”などを展開するメディアスケープ社が名を連ねています。これについては、Steam版は既存の東方本家の流通と異なる面もあるのではないか、と心配しているファンもいるかも知れません。ZUN氏の返答によれば、パブリッシャーが同社であるのは事務処理などの関係によるもので、各権限は今まで通り、Steam版においてもZUN氏が主に管理していく形であるとしています。
以前の記事でも取り上げた過去作のリリースについては、『東方天空璋』Steam版の反響次第で予定はあるものの、あくまで「できる範囲で行う」とコメント。例えば、Windows展開初作品で多数の人気キャラの初出となる、東方第6弾『東方紅魔郷』については、現世代のPCでは動作困難なため、「いわゆる“作り直し”に近い状態となってしまう為、難しい」という話でした。同じくWindows展開初期の作品については同様に不具合などの関係もあり、Steam配信を行えるかはわからない、としています。
なお、過去作を含めたSteam配信にあたっては基本的にはそのままの移植であり、改めての多言語対応や、Steam関連のコミュニティアイテム(トレーディングカードなど)の予定は今のところないとのこと。ただし、黄昏フロンティアとの共作となる『東方憑依華』などの一連の作品については、その限りではないということです。
他にも、今回デジゲー博にてプレイアブル展示を行っていた、第14.3弾『弾幕アマノジャク』の特別スコアアタックバージョン『弾幕アマノジャク ゴールドラッシュ』などは、まず『弾幕アマノジャク』本体のSteam配信が先決という話ながらも、同作Steam版配信時に“オマケ”としてつけることも検討しているとのことでした。
東方Project第16弾『東方天空璋 ~ Hidden Star in Four Seasons.』Steam版は、2017年11月18日に配信予定です。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
ゲーム文化 アクセスランキング
-
海外人気サンドボックスゲーム『Garry's Mod』製作者が任天堂関連のSteamワークショップアイテムの削除要求に応じる「二度とアップロードしないでほしい」
-
マネ厳禁!職場でこっそり遊べるゲームって……?
-
eスポーツ大会の真っ最中に「マウス充電切れ」のハプニング…!しかし咄嗟の機転でチームを勝利に導く
-
次はあの人の…?『アーマード・コア6』新作フィギュアの予告か、魂ネイションズ公式Xが意味深なポスト
-
あの狂気が再現…!映画「ジョーカー」の非公式オープンワールドゲーム映像が凄まじいクオリティ
-
自動化RTS『Oddsparks: An Automation Adventure』早期アクセス開始―へんてこ可愛いキャラクターの“スパーク”とクラフトし冒険の旅へ!
-
“脅迫お嬢様”が「こ、殺してさしあげますわ」「任天堂死んじゃえ!」…任天堂役員に殺害予告を送った女が逮捕
-
ユービーアイソフトジャパン設立30周年!「ゲームと共に、時代を生きろ」特設サイト公開&年間記念キャンペーン実施
-
ドラマ「フォールアウト」はゲーム版と矛盾?物議醸した出来事をトッド・ハワード氏が説明
-
ドラマ「フォールアウト」で熱視線の“作中時系列”問題に新たな説が浮上。登場人物が「わざと嘘をついていたのかも」と初作開発者が語る