Wargaming.netは、オンラインタンクバトル『World of Tanks』最新バージョン1.0を発表しました。なおこのバージョンについては先日実施されたプレスカンファレンスにて詳しく解説されているため、Alexander de Giorgio氏解説の模様も含めてお届けします。
『World of Tanks』は、正式サービス開始後も長らくの小数点以下をアップデートしてきました(バージョン0.9は2014年から配信されている)。加えて、7年間続いてきたアップデートの中でとても大事な要素が更新されることから『1.0』と言う数字が振られたと語ります。
今まで他社のエンジンを利用と改良して、運営してきましたが、『1.0』は4年前から開発を続けていた新自社製エンジンに更新されます。この自社製エンジンの特徴は、リアリズムレベルの向上や現実的な地形、4Kテクスチャ、破壊可能なオブジェクト(建物が崩れるなど)などプレイヤーから見て『WoT』の世界に入りこみやすい要素があることです。自社エンジンを開発した理由としては、他社製エンジンだと改良に難しい部分が多数存在し、『World of Tanks』を長く運営するため、新しく改良がしやすい自社製のものを導入する必要があったからです。
マップに関しても既存の29マップほどHD化されることに加え、 背景の詳細な山や地形など新たな要素が大量に追加。さらにクライアント自体が新しくなるため、 今までのHD/SDクライアントという枠組みが消滅し、グラフィック設定などを簡単に調整できるものになります。 そのため、ロー/ミドルスペックPCでも綺麗なグラフィックを堪能可能です。他にもTGS 2017で発表された「Music 2.0」要素も盛り込まれ、プレイヤーが置かれている状況や環境などによって音楽が動的に変化する「アダプテッドミュージック」を実装します(劣勢なら緊迫感がある音楽に、優勢なら勇ましい音楽に変化する)。
なお「Music 2.0」では、人気ウォーメタルバンドSabatonや『サイレントヒル』で音楽制作を担当した山岡晃氏などが参加。さらに新クライアントの配信に合わせて、PCのパフォーマンスチェック/ベンチマークを行う『Encore World of Tanks』アプリもリリースされます。
1.0の基本解説の後、質疑応答へ移りました。以前開発されていたエンジンとの違いについては、違うエンジンを試行錯誤していましたが、 ようやく導入できる段階に来たのが今回のエンジンとのこと。また新エンジン導入において必要スペックの変化に関しては、現在のものと変わりありません。さらにクライアントが最適化されたことによって、今までのタイトルより軽くなっているイメージでもあります。また最低設定にしても現在のSDクライアントの最低設定よりグラフィックは格段に向上する予定とも付け加えました。
『Encore』の配信については、年内を予定していますが場合によっては来年に伸びてしまう可能性もあります。さらに日本語ローカライズされる予定もありますが、リリース時には英語/ロシア語で提供されます。
他にも『1.0』という意味については、何かを追加することを意味しているのではなく、「生まれ変わらせる」ことを指します。Wargaming.net開発のエンジンを使用し、一番『WoT』に沿った形でリビルドし、Wargamingが本来作りたかったものを形にしたものが『1.0』という数字に込められていると述べました。
『World of Tanks 1.0』は、2018年3月に配信予定です。
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