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ロマンあふれる鉄道経営シム『レイルウェイ エンパイア』プレイレポ―これは時間泥棒の予感…

アメリカ、機関車、西部開拓時代……。男の子でも女の子でも、この響きにロマンを感じる人は多いはず。

家庭用ゲーム PS4
ロマンあふれる鉄道経営シム『レイルウェイ エンパイア』プレイレポ―これは時間泥棒の予感…
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アメリカ、機関車、西部開拓時代……。男の子でも女の子でも、この響きにロマンを感じる人は多いはず。

荒涼としたアメリカの原野を、轟々と白煙を上げて進む機関車の姿は想像するだけで心踊りますよね。そんなカッコイイ景色をジオラマのように作り、鑑賞できたら夢のようじゃありませんか?……ということで、今回は発売前のPS4版『レイルウェイ エンパイア』のプレイレポートをお送りします。


今回はキャンペーンモードを中心にプレイしました。キャンペーンモードでは決められた順番でマップをプレイし、マップごとに用意された目標をクリアすれば次のステージへと進行していきます。時代は前述の通り1800年代後半の西部開拓時代ですが、舞台は(もちろん)西部のみならず最終的にはアメリカの東から西までプレイ可能になっていくようです。キャンペーンでは史上初の大陸横断鉄道を目指すのが主だった目的みたいです。壮大なスケールなので否が応にもテンションが上がっていきます!


まず、最初に言及したいのはムービーシーン。ナレーションの音声まできちんと日本語化されており、わかりやすいので引き込まれます。複雑になりがちなシミュレーションゲームはやはり母国語でわかりやすく遊びたいもの。しっかりローカライズしてあるのはやっぱり嬉しいですし、それだけでちょっと買いたくなったりしますよね。アニメーションや一枚絵もムードを盛り上げるのに一役買っていて、こういう世界観のゲームをプレイするのが初めてであったとしても、「ああ、こういうところがロマンなんだろうな」という点がわかりやすく飲み込めると思います。


ゲームを始めるとトーマス・C・ドゥラントさん(画像左下にいるおじさん)による丁寧なチュートリアルが。字幕だけでなくもちろん音声も日本語になっていて、始めてこういうタイプのゲームを遊ぶプレイヤーでも安心です。僕も鉄道メインのシミュレーションは軽くしかプレイしたことがなく、プレイ前は「細かい部分まで理解できるだろうか……?」とかなり不安でしたが、プレイしていくごとにちょっとずつ複雑になっていくつくりで、無理なく各システムを覚えられるになっていてホッとしました。舞台は1800年代とはいえ、やはり最新のシミュレーションゲーム。昔のこういったゲームにありがちだった“取り付く島もなく不親切な感じ”はかなり改善されていますね。


序盤のゲーム内容はシンプル。2つの街に駅を作りそれぞれの駅を線路で繋ぎ、機関車を配置するだけです。このゲームは基本的に線路を引いて鉄道を配置し、列車関係の施設を建設することをメインとしているので、街作りシムのように街そのものをデザインし作っていくゲームとは全く方向性が異なります。プレイヤーは基本的には輸送関係しかコントロールすることができないので、的が絞れている分、専門的かつパズルゲーム的な頭の使い方が必要になる場面もあります。


最初の線路をつなぎ、チュートリアルの指示通りにプレイしていくと、機関車が走り出しました。アメリカの雄大な自然の中を突き進む機関車の姿はかっこよく、グラフィックも美しいのでジオラマとしても楽しめますね。当然のことながら、線路をただ繋げばいいというわけでもなく、石炭を補給する補給塔を建てなければならなかったり、機関車を整備する施設を作らねばならなかったりと、シミュレーションとして一定のリアルさも体感できます。


それぞれの街には必要としている物資があり、物資のある場所と街を線路で繋いでいく必要があります。必要とされている物資が充分に供給されると街は発展し、物流がさらに大きくなり、需要が増えて……というように経済が回転していくので、鉄道会社はボロ儲けというわけです。


と、思いきや……話はそんなにうまくはいきません。充分な輸送を行うためには単線では不十分になってきます。とはいえ一つの線路に二台の列車を配置することはできません。衝突してしまうからです。なので側線を作り、誘導信号を設けて二台の列車がすれ違えるようにしなければいけません。ややこしくなってきましたね!信号をちゃんと使いこなせるようになれば、おそらく複雑な鉄道システムを構築することも可能なのではなかろうかと思いますが、短い試遊時間の中で筆者はこのあたりのシステムを完全に把握することはできませんでした。おそらくこのゲームのキモとなる要素だと思われます。


キャンペーンモードではステージごとにこのような目標をクリアしていくことでゲームが進行していきます。「繋げよう」と簡単に言ってもそのためにはお金が必要であり、お金を稼ぐためにはちゃんと輸送をせねばならず、ちゃんとマネジメントをしようとすると、前述の通り難しいパズルを解く並みに頭を使います。うまいこと自分の考えた鉄道システムが機能したら、きっとメチャクチャ嬉しいでしょうね!


ゲームをプレイしていくと「イノベーション・ポイント」が溜まっていき、それを使って新型の機関車や新しい施設などをアンロックしていくという要素もあります。いわゆる「スキルツリー」のような構造になっていて、どこからアンロックしていくのか人それぞれ個性が出るところです。


時には山越え、峠越えをするような鉄道も作らなければならず、線路を迂回させねばならなかったり、支線が合流する場所が複雑化していってしまったりなど、徐々にゲームプレイは歯ごたえがあるものになっていきます。筆者がプレイしたのはほとんどチュートリアルの延長であるキャンペーンの一面だったからある程度漫然とプレイしていても大丈夫でしたが、難易度が上がっていくごとにどんどんと悩ましい瞬間が増えていくのだろうなあと推測されますね。


その後も各都市の需要をチェックし街を発展させたり、目標をチェックし一つずつクリアしていったりと地道にコツコツプレイしていくと……。


やった!目標をすべて達成し、チャプター1をクリアすることができました!終わったころにはすっかり外は暗くなってしまっていたので、時間を忘れてプレイしてしまう魅力のあるゲームでした。かなりやりごたえがありますよ!

ということで以上が『レイルウェイ エンパイア』のプレイレポートになりますが、正直ここで紹介できている内容は全体のおそらく「さわり」程度。まだまだ要素はたくさんあるでしょうし、知られざる鉄道施設や信号の使い方など、やり込んでいかなければ全然わからない部分もかなり存在すると思います。他のモードも未プレイですしね。ゲーマーとしての勘ですが、これはハマると時間が100時間単位で飛びそうなヤバい匂いがします。『シティーズ:スカイライン』のプレイレポートのときも述べましたが、こういうシミュレーションゲームが家庭用機で遊べるってだけでコンシューマプレイヤーとしては嬉しいですし、シミュレーションゲームファンは必携の一本になるのではないでしょうか!

『レイルウェイ エンパイア』は5月24日にPS4で発売予定です。
《文章書く彦》

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好きなガンダムは∀ガンダム、好きなマンガはレベルE、好きな映画監督はポール・トーマス・アンダーソン、好きなゲームジャンルはオープンワールドものとローグライク(ローグライト)、好きな昆虫はカマキリ、好きなバンドはFUGAZI、好きな作曲家は浜渦正志、好きな小説家はカート・ヴォネガット・ジュニアと舞城王太郎、好きなラッパーはポチョムキン、好きな焼酎は鳥飼、好きなルフィが言ってない言葉は「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!(ドン)」、好きな笑い男が書いてた言葉は「or should I?(だが、ならざるべきか?)」。

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