このセールでは、『Gremlins, Inc.』『100% Orange Juice』『Tabletop Simulator』などのボードゲームや、『Ascension』などのカードゲーム、また日本語には非対応ですが人気RPGのボードゲーム化『The Witcher Adventure Game』など多数のゲームがセールに。多くは非電源系のタイトルのエッセンスやルーツを持っているのも特徴です。
とはいえど、このタイプのゲームは一見では内容の把握が難しいのも多いので、本記事では独断で選んだオススメ8タイトルを紹介いたします。
『Gremlins, Inc.』
『Gremlins, Inc.』は、妖精“グレムリン”の有力者の1人となり、手持ちのカードを移動や各種ポイントでの金銭や発言力入手に使用、最終的には他のプレイヤーの目を出し抜いて高コストカードなどを用いて“勝利点”を集めて、トップを目指すボードゲーム。いたずら好きな“グレムリン”を反映してか、とにかく敵の妨害手段が豊富。1人勝ちもし辛いバランスになっており、最後まで息をもつかせぬ戦いが繰り広げられます。アートワークや和訳の質もよく、対戦ボードゲームが嫌いでないのであれば、という前提ではオススメの一作で、日本語にも対応。Game*Sparkではプレイレポも掲載しています。
『Fighting Fantasy Legends』
『Fighting Fantasy Legends』は有名ゲームブックシリーズ「ファイティング・ファンタジー」の“盗賊都市”“火吹山の魔法使い”“バルサスの要塞”を原作としたRPG。ゲームブック調の展開と、行動の選択肢、そして独自のダイスを用いた行動判定システムを備えています。3編の冒険が1つのゲームとして繋がっているだけでなく、RPG的なレベルアップシステムも存在しており、ゲームブック版とはまた違った体験が可能です。
『Armello』
『Armello』は、ケモノたちが住まう王国で、王国を蝕む“穢れ”に汚染された王に取って代わろうとするプレイヤーたちを描いたRPG風ボードゲーム。プレイヤーは王が“穢れ”に倒れてしまう前に王を倒す、王が倒れた時に最大の名誉を得る、王の浄化を行う、など複数の目標を目指して勝利をもぎ取ります。本作の特徴はとにかくかわいいケモノたちのアートワーク。王の体力が時間制限となるため、比較的スピーディーなプレイ感なのも特徴です。
『Scythe: Digital Edition』
『Scythe: Digital Edition』は、日本でも「サイズ:大鎌戦役」として非電源版がリリースされているボードゲームのデジタル版。自然に溢れたWW1の風景を、歩行兵器が闊歩する独特の世界を舞台に、4つの国家による毎ターンごとの各種アクションを通じた熾烈な勢力争いが繰り広げられます。本作はアーリーアクセスのため、現時点では日本語対応及びオンライン対戦がありませんが、いずれも今後のアップデートにて実装予定です。
『Sentinels of the Multiverse』
『Sentinels of the Multiverse』はアメコミ、スーパーヒーローチーム対ヴィランの戦いを描いた1-5人協力型のカードゲームのデジタル版。オートで進行するヴィランに対し、各プレイヤーが操作するヒーローたちが力を合わせて立ち向かっていきます。本作の特徴は各ヒーローの世界観を内包した、ヒーローごとの特殊システムの存在。これによりヒーローの組み合わせで中々に個性に富んだゲーム感覚を味わうことができます。アートワークに癖があり、日本語にも非対応ですが、比較的わかりやすいルールで楽しめる一作になっています。
『Space Food Truck』
『Space Food Truck』は宇宙の料理人の食材を求める旅を描いた1-4人協力で、デッキ構築型の要素も強いカードゲーム。プレイヤーは、キャプテン・シェフ・サイエンティスト・エンジニアに別れ、各ターン毎に行動し、宇宙船が様々なアクシデントによるダメージで破壊されないようにしながら、求める料理に必要な食材を集めていくことになります。日本語非対応ですが、比較的分かりやすいルールと、全体的にまとまった作りが魅力です。
『Talisman: Digital Edition』
『Talisman: Digital Edition』は古くから存在するRPG風ボードゲームのデジタル版。プレイヤーは個性豊かなキャラクターの内1人を操り、様々な試練を乗り越え己の能力を高めながら、マップ中央の玉座に最初にたどり着き、その後の他プレイヤーによる抵抗を排除して勝利を目指します。本作の特徴は、とにかく物理的に膨大なコンポーネント群をデジタルで扱えるということ。準備の手間を考えるだけでめまいがしそうな拡張全部載せ、などもDLCを購入してあれば自由自在。ただし非常に残念ながら日本語には非対応です。
『DICETINY: The Lord of the Dice』
『DICETINY: The Lord of the Dice』はAIとの1対1で行う、対戦型のRPG風ボードゲーム。双方のプレイヤーは、デッキとして構築した手持ちのカードを用いて、マップを周回しながらモンスターやトラップを仕掛け、敵の撃破を目指して戦っていくことになります。ディフォルメの効いたかわいいアートワークや、イラスト・フレーバー含めパロディ溢れるカード群も魅力です。しかしながらそんな本作、ある時期から1年以上に渡り突如として購入が不可能となっていました。
2018年に入り、沈黙を破った本作の開発によれば、本作は期待していた収益を得ることができず、会社(とCEO)は破産してしまい、結果ゲーム購入も不可能になっていたとのこと。その後本作の開発の一部で会合を設けた結果「たとえ失敗だったとしてもあの時は楽しかった」として細々ながら追加要素の開発を含め継続していくこととなり、ゲーム販売も再開されています。なお、現時点ではカード内容のみ日本語に対応しています。
“ボードゲーム”ウィークエンドセールは2018年8月7日まで開催予定です。