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中華ゲーム見聞録:日本ルールの4人打ち麻雀『雀姫』初心者にも遊びやすいオンライン麻雀

「中華ゲーム見聞録」第51回目は、麻雀初心者にも遊びやすいように作られた中国産で日本ルールの四人打ちオンライン麻雀ゲーム『雀姫』をお届けします。

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中華ゲーム見聞録」第51回目は、麻雀初心者にも遊びやすいように作られた中国産で日本ルールの四人打ちオンライン麻雀ゲーム『雀姫』をお届けします。

本作はJack Techが開発し、Smile Tech(微笑科技)によって8月5日にSteamで配信されました。中国ではビリビリ動画でお馴染みのbilibiliによって、1月24日にiOS版とAndroid版が配信されています。日本向けには『姫麻雀』のタイトルで2019年夏に配信予定になっており、App StoreGoogle Playで予約を受け付けています。

日本と中国とでは麻雀のルールが違いますが、本作は中国産ながら日本の麻雀ルールを採用しています(中国で既に配信されているものも日本ルール)。日本と中国の麻雀の違いですが、中国の方は役がやたらと多いです。公式ルールでは81種類ですが、地方によってローカルルールやローカル役が多数存在し、ローカル役の数は合わせて数百にも上ると言われています。また「花牌」と呼ばれる牌が使われることもあります(これも地方ごとに違ったりします)。あと牌が日本に比べて大きいものが多いですね。


ただ、どちらが難しいかと言えば、筆者的には日本麻雀の方が難しい気がします。と言うのも、中国麻雀は日本のように上がるための制約が厳しくありません。フリテンや食い下がりなどもないので、とにかく鳴いて揃えて8点以上(中国では翻ではなく点数で直接計算)あれば上がりといった気軽さがあります。しかしその分運要素が強くなってしまうので、ギャンブルとしてはいいのですが、競技としてはどうかという気もします。

日本麻雀では捨て牌から安全牌を知ることができますが、中国麻雀だとそれがやりづらく、捨てた牌が通るかどうかは運任せといったことにもなります。しかもロンされたときは放銃者以外も8点支払わなければなりません(放銃者は8点+上がり点)。暗カンも4枚全部伏せるので、何がカンされたか分からないといった状況です。とにかく運要素が強い。

このようなことから、競技としては日本麻雀の方が向いているのではないかということや、人気麻雀漫画「咲-Saki-」の内容を理解したいという思惑から(こちらの理由の方が強そうですが)、日本ルールの麻雀が中国で流行ってきています。本作はいったいどんなゲームになっているのか。無料オンラインゲームだけに超能力スキルや課金による優劣はあるのかも気になりますが、さっそくプレイしていきましょう。

麻雀未経験者にも優しいチュートリアル



ゲームを開始すると、名前の入力を求められます。いつも通り「ゲムスパ」にしておきましょう。ちなみにSteam版は、この記事を書いている時点では中国語のみですが、今後日本語もサポートされる予定です。


画像の女将さんがチュートリアルで説明を行ってくれます。服装も背景も日本風ですね。ちなみに中国では日本麻雀のことを「日麻」と言います。


ここでプレイヤーの日本麻雀に対する理解の度合いを選択します。「完全新人」だと麻雀の基礎から教えてくれます。「初識日麻」は中国麻雀は知ってるけど日本麻雀は知らない人向け、「老牌雀士」は日本麻雀について知っている人(チュートリアルスキップ)。早く麻雀をしたい人は「老牌雀士」を選ぶといいかと。


「完全新人」を選ぶと、女将さんが必要最小限の麻雀ルールを基礎から教えてくれます。どうやったら上がれるかですね。


途中で知識を復習するためのクイズも入ってきます。画像の問題ですが、「上がることができるのはA、Bどちらでしょう?」正しい方をクリックしてください。


「完全新人」が終わると、「初識日麻」に入ります。中国では「日本麻雀での上がり方が分かりづらい」という人が多いので(鳴きまくった結果上がれないという事態が多い)、「白・発・中のどれかを3つ揃えろ」「場風か自風を3つ揃えろ」「一・九・字牌以外を揃えろ(喰いタンありルール)」と、鳴いても上がれる手段を教えてくれます。


講義が終わると実戦をしながら打ち方を教えてくれます。どの牌を集めればいいのか、もしくは捨てればいいのかを懇切丁寧に説明してくれるので、それに従って打っていきましょう。


教えてもらったタンヤオ(のみ)でロン。やはりタンヤオは上がれる確率も高いですし、麻雀の基本ですね。


お次は「場風、自風、三元牌」での上がり方。とにかく鳴いても上がれる方法を徹底して教えてくれます。これでも40符3翻で5200点になりますから悪くないかと。


最後は「清一色・二盃口・平和・タンヤオ・門前ツモ」の三倍満。大きい役はカットインが入ります。親なので20符12翻の36000点。プレイヤーが気持ち良くなったところでチュートリアルは終了です。

オンライン対戦に挑戦!



「勾玉場」から「東風場(東風戦)」に入るよう指示されるので従います。格闘ゲームでいうところのプレイヤーマッチのようなものですね(「段位場」はランクマッチ)。現在のオンライン人口が表示されていますが、388人います。日本語がサポートされたら増えそうですね。


ゲームが始まりました。名前からして相手は中国の方のようです。時間制限があるので、テンポよく捨て牌を選んでいきましょう。しかし牌があまり良くない。今回は防御に徹した方がよさそうです。


上家がトイトイ狙いで上がりそうだったので安全牌を捨てるのに徹した結果、下家に上家のロンが直撃。トイトイ・タンヤオ・赤牌で50符4翻の満貫8000点です。よし、逃げ切った。


東二局でテンパイ。ここで何を切るという問題ですね。上家がリーチかかっているし、4ピンしか捨ててないので、ここでピンズを切ること自体かなりリスキーなのですが……上がりたいので4ピンのスジになる7ピン切りましょうか。


……と思ったら、7ピンに上家のロンが直撃!見事に引っ掛かりましたね。やはり麻雀は欲を出したらダメのようです。40符7翻の跳満を食らって一気に18000点のマイナス。痛い……。


その後も逆転のチャンスはなく、そのまま最下位で終了。初戦から幸先の悪いスタートになりました。

その他の機能など



勾玉場ではチャレンジをクリアすることで、勾玉を手に入れることができます。今回のチャレンジは「勾玉場か段位場で一局打つこと」。先ほどの対局でクリアしたので勾玉を10個をゲットし、戦階(レベル的なもの)が1つあがりました。


戦階が2になったことで、プレゼントとして装飾用のフレームを入手。装飾品は「背包」から変更することができます。雀卓や牌の装飾の変更も可能。このあたりが課金要素になってくるようですね。


「祈願」では、いわゆる「ガチャ」を引くことができます。ガチャでは使用キャラや装飾品を入手可能。一回引くのに小判100枚かかります。小判は「商城(ショップ)」で販売されており、60枚で30台湾元(約100円)、300枚で150台湾元です。初回購入は2倍の小判がもらえます。


「練習場」では自分でルールを設定して部屋を建てたり(創建好友場)、フレンドの立てた部屋に入ったり(加入好友場)、CPU相手に戦ったりできます(人機練習)。「オンラインは緊張するし、時間制限があるのでゆっくり考えられない」という人は「人機練習」をプレイするといいでしょう。


ランクマッチに当たる「段位戦」では、「東風場」と「東南場(東南戦)」の2種類から選べます。「東南場」は時間がかかりますので、途中抜けをしないよう時間を確保しておきましょう。段位戦では1位と2位にスコアが入り、一定以上になるとランクが上がります。入門から始まり、9級~1級と上がっていきます(級は下がらない)。初段~9段では対局で最下位になるとスコアが減点され、降段になることもあります。最高ランクは「国士」です。


「牌譜」では対局を見直すことができます(画像は2D視点。ゲーム時と同じ3D視点も選択可能)。自分のまずかった点などを反省し、次の対局に活かしましょう。


ほかにも使用キャラを変更する「雀士」や、他プレイヤーの対局を見ることのできる「観戦」、今日の運勢が分かる「運勢」、フレンドの申請・管理をする「好友」があります。オンライン麻雀ゲームとして必要な機能は揃っていると言えるでしょう。


ちなみに初戦のあと、リベンジとしてすぐにもう一局やりました。先ほどの反省を踏まえ、「欲張らない。振り込まない」で堅実に勝利。やはり欲を出さず上がれるときだけ上がるのが一番ですね。

至ってノーマルなオンライン麻雀ゲーム


本作は「基本無料」のオンライン麻雀ゲームですが、課金要素は前述したように使用キャラや装飾などカスタマイズ方面のみで、課金によってプレイヤーの強さが変わったりというのはないようです。デフォルトのままで問題なければ、無課金でも優劣の差なく普通に麻雀をプレイすることができます。

オンラインのギャンブルゲームは、プレイヤーを繋ぎとめるために一定周期で勝てるよう操作を行うものもあるようです(負けが多くなると遊ばなくなるため。パチンコ店が「勝てる台」をいくつか用意しておくのと同じ)。このことからオンライン麻雀に対する不信感というものが昔からありましたが(あくまで推測の域を出ないので実際に操作があるかどうかは開発者のみぞ知るですが)、本作では今のところ妙な配牌は見られず、超能力合戦もなく、「普通に」麻雀を遊ぶことができています(この手のゲームで「普通に遊べる」は結構重要かと)。牌譜も見ることができるので、気になる方は対局後にチェックしてみるといいでしょう。


それと本作では、牌を捨てるときに場にある同じ捨て牌がハイライトされたり、テンパイ時に待ち牌が残り何枚を表示してくれたりします。麻雀初心者だと他人の捨て札を覚えられない(そもそも捨て牌を見てない)ので、こういうサポートがあるのは良いですね。現在日本語サポートはありませんが、麻雀のルールが分かっていればプレイ自体に支障はないかと思います。無料ですし(怖い言葉ですが)普通に麻雀が遊べるので、興味のある方は一度プレイしてみることをオススメします。

製品情報


    『雀姫』


    開発・販売:Jack Tech、Smile Tech
    対象OS:Windows、MacOS
    通常価格:無料
    サポート言語:中国語(簡体字、繁体字)
    Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/1084520/_/

※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字・繁体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国の歴史ものを書いている作家。母は台湾人。人生の大半を中国と台湾で過ごす。中国の国立大学で9年間講師を勤め、現在台湾在住。シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら
《渡辺仙州》

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