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【特集】『DEATH STRANDING』超豪華な顔ぶれが揃う世界的キャスト陣に迫る! アメリ役リンゼイ・ワグナー編

全世界待望のコジマプロダクション作品第1弾『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』。本連載では、『DEATH STRANDING』のキャスト陣を、映画、ドラマなどの代表作を含めてご紹介していきます。第4回では、アメリ役のリンゼイ・ワグナーに迫ります。

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【特集】『DEATH STRANDING』超豪華な顔ぶれが揃う世界的キャスト陣に迫る! アメリ役リンゼイ・ワグナー編
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コジマプロダクション開発の完全新作アクション『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』(2019年11月8日発売)。『メタルギア』シリーズの生みの親として知られる小島秀夫監督の最新作にして、同スタジオの処女作となるこのゲームは、発売前から世界中で大きな注目を集めています。

人々や都市が引き裂かれ分断された世界を舞台に、プレイヤーは滅亡に瀕した人類のため、そして未来のために、人々の希望をつなぐ危険な任務に旅立ちます。そして、この壮大な世界観を彩るのは映画顔負けの豪華すぎるキャスト陣。本連載では、『DEATH STRANDING』のキャスト陣を、映画、ドラマなどの代表作を含めてご紹介していきます。第4回では、アメリ役のリンゼイ・ワグナーに迫ります。

リンゼイ・ワグナーが演じる、アメリというキャラクター



アメリカ都市連合(UCA)の新しい女性大統領。公開中の映像内では、サマンサ・アメリカ・ストランドという名でも呼ばれています。彼女の身体は“ビーチ(あの世とこの世の結び目となる場所)”にあるため、その容姿は10年前から変わっていない様子。“BT(時雨が降ると現われる、幽霊のような存在)”をはっきりと視認できる、特殊な能力の持ち主だそうです。

今は亡き母親・ブリジットは、アメリカの先代大統領。アメリは、ブリジットの遺志を継ぎ、分断されたアメリカを救うべく活動しています。また、アメリカ再建を掲げる“ブリッジズ”とは密接な関係にあるようです。

アメリは、ブリッジズ第一次遠征隊と共に、北米大陸を横断。しかし遠征隊は武装集団に襲われ全滅し、分離過激派に拉致されてしまいます。現在彼女は、分離破壊主義者(ディメンス)の拠点、エッジ・ノット・シティに監禁されているようです。

リンゼイ・ワグナーってどんな人?



1949年6月22日、アメリカはロサンゼルスに生を享けます。両親の別居や離婚から何度も小学校をかわった彼女は、幼い頃からバレエやモダンダンスなどを習っていました。しかし、いずれも才能を見いだせなかったので、次に演劇のクラスに入ると、瞬く間に頭角を現わし、プロダクションからドラマの仕事が舞い込んでくるほどに。けれども彼女は、それらを断り、ファッション誌のモデルとしてキャリアをスタート。

リンゼイはその後、ロサンゼルスからオレゴン州ポートランドに移り、デビッド・ダグラス・ハイスクールに通います。そこで彼女は、元女優だった教師、ラモナ・ダグラスから演技のイロハを学び、多くの学校演劇に出演します。高校卒業後は、更なるキャリアアップを図るため、オレゴン大学に入学。その後、マウントフッド・コミュニティ・カレッジに転校し、しばらく歌を学ぶなど、多才な側面を覗かせています。

そうして、ロサンゼルスに帰郷した彼女は、演技こそが自分の道であると考え、再び演劇を学びはじめます。ユニバーサル・ピクチャーズの友人のツテを頼って、プロとしての最初の仕事となる「ドクター・ウェルビー」(1969-1976)で端役を獲得。このドラマでの演技が認められて、ユニバーサルと契約した彼女は、多くの人気ドラマにゲスト出演。ロバート・ワイズ監督の「ふたり」(1972)など、テレビ以外にスクリーンでも活躍し、一躍スター街道を駆け抜けました。

彼女の人気を確実なものとしたのは、リンゼイが主役を演じたテレビシリーズ「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」(1976-1978)でしょう。本作は、「600万ドルの男」(1973-1978)のスピンオフとして製作され、世界中でセンセーションを巻き起こしました。本作の出演で彼女は、エミー賞など数々のアワードを獲得。「バイオニック・ジェミー」は彼女の代表作として光り輝いています。

リンゼイは、今作『DEATH STRANDING』で、アメリ(サマンサ・アメリカ・ストランド)の3Dスキャンとモーションを担当。現在のリンゼイ・ワグナーをCGで加工し、「バイオニック・ジェミー」の時のような若い頃の姿で登場します。なおリンゼイは、アメリの母親・ブリジット役も務めており、今作では一人二役で演じきっています。

日本語版声優を務めるのは、井上喜久子


アメリの日本語版声優を務めるのは、多くの小島作品でタッグを組んだ井上喜久子。アニメ、ゲームを中心に、さまざまな作品で声を当てています。『メタルギア』シリーズでは、ローズマリー、ザ・ボス、サニー、チコなど、数々の主要キャラクターを担当してきました。

アニメでは「らんま1/2」の天道かすみ役、「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」のアイナ・サハリン役など。洋画の吹き替えでは、「ロケッティア」(1991)、「スパイダーマン:ホームカミング」(2017)のジェニファー・コネリー、「ステイ」(2005)、「ファニーゲーム U.S.A.」(2008)のナオミ・ワッツをはじめ、正統派な人気女優を担当しています。

「バイオニック・ジェミー」では、リンゼイ・ワグナーの声を田島玲子が担当。そのことに関して小島監督は「僕の中で井上喜久子さんは『平成の田島玲子』なんです」と大絶賛。起用は必然だったと明かしています。

一度は観るべき! リンゼイ・ワグナーの代表作


photo credit: Gage Skidmore Lindsay Wagner via photopin (license)

今作『DEATH STRANDING』で、アメリに扮したリンゼイ・ワグナー。彼女の代表作にはどのようなものがあるのでしょうか。少し覗いてみましょう。

■「ふたり」

巨匠ロバート・ワイズ監督の純愛ドラマ映画。ある事情を抱えた男女が、束の間の恋に身を焼く姿を描いています。リンゼイ・ワグナーは、ヒロインのディアドラ役を熱演。相手役には、「イージー・ライダー」(1969)の製作、脚本、主演を兼任し、カウンターカルチャーの象徴となったピーター・フォンダ。リンゼイの映画デビューとなった本作は、彼女の自然体な演技が見どころのひとつです。

■「ペーパーチェイス」

アメリカを代表する名門ハーバード大学ロー・スクールを舞台に、ひたすら成績上位を目指すエリート学生の勉学と恋愛を描いた青春映画。主演は、「ラスト・ショー」(1971)のティモシー・ボトムズ。リンゼイはヒロインのスーザン・フィールズ役を演じています。音楽を担当するのは、映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズ。「バイオニック・ジェミー」で共演した名優ジョン・ハウスマンも出演するなど、豪華キャスト・スタッフで贈る、最高の青春映画です。

■「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」

リンゼイ・ワグナーを語る際に決して忘れてはいけないのがこの作品。女優リンゼイ・ワグナーの名を、一躍世界に轟かせた名作です。リンゼイが演じるのは、バイオニック・パワーを駆使する最強の女性エージェント、ジェミー・ソマーズ。元々は、テレビシリーズ「600万ドルの男」に登場するキャラクターのひとりでしたが、人気に火が付いたことで、ジェミーを主人公とするスピンオフ「バイオニック・ジェミー」が製作されたのです。小島監督は子どもの頃から本作の大ファンであると公言しています。「バイオニック・ジェミー」は、小島監督に最も影響を与えた作品のひとつなのです。



『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』はPS4向けに、2019年11月8日に発売予定。小島の中でリンゼイは「女神」であるとのこと。そんな女神とタッグを組んだ本作は、小島監督の新たなマスターピースとなるでしょう。
《Hayato Otsuki》
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