気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、7A Games開発、PC/Mac/Linux向けに11月5日リリースされた火星送電パズル『Mars Power Industries Deluxe』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、スマホ向けに配信中(iOS/Android)の火星のコロニーに電力を供給するパズルゲームのデラックス版。100にも及ぶステージを、スコアや時間制限などのルールなく、のんびりと楽しむことができます。日本語にも対応済み。
『Mars Power Industries Deluxe』は310円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Lukeポーランド・ルブリンを拠点とする小さなスタジオ、7A GamesのLukeです。チームのコアメンバーは私とArekの二人だけです。私たちは小さくとも洗練されたインディーゲームの開発に力を注いでいます。時には友人たちと協力して開発を行うこともあり、本作もそうして作られました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Lukeすべてはルブリンで行われたGlobal Game Jam 2018から始まりました。私は二人の友人(PiotrとKuba)と一緒に、Unityの使い方を学ぶ(他のゲームエンジンの経験はありました)のと同時に、小さなゲームを作ってみようと決めたのです。テーマは「Transmission(伝達、通信、送電)」でした。少しブレインストーミングをすると、私たちは火星のコロニーに電気を送るというパズルゲームを思いつきました。ゲームジャムの後、このゲームはあまり良い出来ではなかったのですが、私たちはこのゲームに面白さのポテンシャルがあることはわかっていたのです。それから6ヶ月かけて開発をし、これがApp Storeでリリースされ、特集もされました。これに元気付けられ、それから2ヶ月かけて大きなアップデートを行い本作のあらゆる面で改善、拡張を行いました。本作はリリース直後に「Game of the Day」としても取り上げられましたので、このアップデートは意味あるものでした。Android版のリリース後もまた、本作の拡張をすることに決め、より多くのミステリアスな要素、新たなシステム、新たなステージ、より雰囲気のある音楽を追加し、デラックス版としてSteamでリリースすることとなったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Luke本作は火星のコロニーに電力を供給するというオリジナルのパズルゲームです。それぞれのタワーによって異なるパターンで電力供給をすることができます。ミステリアスなナレーションが素晴らしく雰囲気あるサウンドトラックと合わさり、まるでそこにいるかのような感覚になるでしょう。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Luke一番影響を受けたのは小説「デューン/砂の惑星」です。本に出てくるクリーチャーたちも出てきますよ。他にもあらゆる火星ものから影響を受けています。登場するロケットはスペースXのものからインスパイアされました。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Luke私は遥か遠くのポーランドにいるというのに、日本の方からのレビューを読むと(翻訳者に助けてもらって全部読んでいます)、とても身近に感じることができます。遊んでいただき、ありがとうございます!
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に200を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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