中国歴史モノ作家が選ぶ「Steamで遊べる三国志ゲーム」【中華ゲーム見聞録特別編】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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中国歴史モノ作家が選ぶ「Steamで遊べる三国志ゲーム」【中華ゲーム見聞録特別編】

Steamでプレイでき、かつ筆者が面白いと思った三国志ゲームを「ストラテジー系」「古典的名作系」「アクション系」「RPG・育成系」で分類してご紹介します。

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日本でも根強い人気を誇る「三国志」。物語の面白さと、個性あふれる武将たちが活躍するのが魅力ですね。今回はSteamでプレイでき、かつ筆者が面白いと思った三国志ゲームを「ストラテジー系」「古典的名作系」「アクション系」「RPG・育成系」の4ジャンルからご紹介します。

ストラテジー系


■『Total War: THREE KINGDOMS』ーリアルに動き回る兵士たちとともに天下統一を目指せ!



「『Total War』のシステムで三国志を遊びたい」という筆者の夢をかなえてくれた作品。全体マップではターン制、部隊同士がぶつかり合うとリアルタイム戦闘という『Total War』シリーズ伝統のシステムです。ヒーローユニットである武将たちは特に強く、敵陣で無双をしたり、敵将と一騎打ちをしたりと、見ているだけでも楽しいものがあります。戦闘は何度でもやり直しができ、リプレイの保存もできるので、見応えのある戦場を作るために戦闘を繰り返して天下統一が進まないことも。日本語サポートがないのが惜しまれます(Steamワークショップには対応)。プレイレポートはこちら

(製品情報:定価6,580円、公式日本語無し、Steamページ


■『三國志漢末覇業』ーマイナーな武将も多数登場する中国産三国志ストラテジー



中国産ながら日本語がサポートされている本作。史実寄りで、結構マイナーな武将も登場します。システムはコーエー『三國志』シリーズ(X以前)の良いとこどりをしたような内容で、ターン制の内政や戦闘をまったりと楽しめます。現在は早期アクセス段階ですが、配信当初と比べてビジュアル面ではかなり進化してきました。完成が待ち遠しい一作です。

(製品情報:定価1,980円、日本語有り、Steamページ


■『中華三国志』ー無料プレイかつオープンソースのカスタム三国志



無料でプレイすることのできる、完全に趣味で作られた三国志ファンによる三国志ファンのための中国産三国志ゲーム。史実寄りの内容のターン制ストラテジーで、マップ上の拠点も史実に即しており、『三國志漢末覇業』に輪をかけてマイナーな武将も登場します。中国では2009年から開発されており、オープンソース化されています。一見地味ですが、スキンを使ってマップのグラフィックを変えたり、武将の顔や能力を自分で変更したりなど、細かいカスタマイズで自分だけの三国志を作ることができます。

(製品情報:無料、日本語無し、Steamページ

古典的名作系


■『三國志9PK』ーリプレイ性が高く、隠し要素満載の一枚マップ三国志



コーエー『三國志』シリーズ初の一枚マップ。部隊を編成し、攻める拠点を決めれば自動でそこへ向かい、なおかつ自動で一騎打ちや計略を使って戦ってくれます。特に本作は隠し要素が多く、内政にも面倒くささがないことから、繰り返しプレイするのに適した作りになっています。セリフをしゃべりながらちょこちょこ動き回る部隊もいい味を出していますね。ただ2003年に発売されたゲームなので高解像度やウィンドウモードには対応しておらず、今から遊ぶのは少々厳しいかもしれません。現代向けの再リリースを期待しています。

(製品情報:定価3,080円、日本語有り、Steamページ


■『三國志11PK』ータイル状マップで部隊を動かすボードゲーム感覚の三国志



『三國志9PK』と並んで筆者が好きなコーエー『三國志』シリーズの作品。タイル状のマップで部隊を動かし、ボードゲーム感覚で内政をしたり敵部隊と戦ったりできます。敵の進路を読み、罠を仕掛けて一網打尽にすることも可能。ただ多数のユニットの移動に時間がかかるため、『三國志9PK』のように繰り返しプレイするのにはあまり向いていないかもしれません。こちらは高画質やウィンドウモードにも対応しているので、今遊んでも問題はないでしょう。

(製品情報:定価4,180円、日本語有り、Steamページ

アクション系


■『真・三國無双7 with 猛将伝』ー一騎当千の爽快感



シリーズもすでに8作目ですが、今回紹介するのは7作目の猛将伝。基本的には7以前の無双シリーズと同じ内容ですが、使用できるキャラクターやステージの多さ、条件分岐によって現れるIFストーリーなどの隠し要素、自分の拠点を作り上げていく将星モードなど、遊びつくすのが大変なほど盛りだくさんな内容が魅力です(筆者は主に将星モードをプレイしています)。無双シリーズを遊んだことのない方は、まず本作からプレイすることをオススメします。

(製品情報:定価8,580円、日本語有り、Steamページ


■『真・三國無双7 Empires』ーストラテジー要素もある無双シリーズ



仲間を集めたり、内政をしたり、敵の領土に攻め込んだりといったストラテジー要素と、無双シリーズの戦闘を足し合わせた作品。オリジナル武将やオリジナル勢力を作ることができ、やる気さえあれば三国志の勢力が一切登場しないオリジナルシナリオを構築することも可能です。架空戦記を作りたい人にはうってつけのゲームでしょう。リプレイ性が高く、筆者は『真・三國無双7』よりも本作のほうを長くプレイしています。他のプレイヤーの作ったシナリオをダウンロードして遊ぶことができるのもいいですね。

(製品情報:定価5,657円、日本語有り、Steamページ


■『恋姫†演武 ~遼来来~』ー差し合いが熱い美少女対戦格闘



原作のむさ苦しいおっさんたちが美少女となった『恋姫†無双』シリーズ。それを元にした対戦格闘ゲームが『恋姫†演武 ~遼来来~』です。ハイスピードな展開に長いコンボといった最近の対戦格闘ゲームとは違い、差し合いや駆け引きを重視したオーソドックスなスタイルになっており、初心者でも取っ付きやすいかと思います。また相手を崩してからコンボにつなげることのできる「崩撃」や、仲間の軍師を呼び出してサポートしてもらうなどといった独自のシステムも。考えてみれば三国志の対戦格闘ゲームは初代PSの『三國無双』ぐらいしか有名所がなかった気がしますので、そういう意味でも貴重な作品と言えます。

(製品情報:定価2,016円、日本語有り、Steamページ

RPG・育成系


■『呑食孔明伝』ーファミコン版『天地を喰らう』ファンによる三国志RPG



中国産の三国志RPG。中国で根強い人気のあるファミコン版『天地を喰らう』ですが、本作はそのファンが10年以上かけて開発したゲームです。見下ろし型のマップ画面に、サイドビューでの敵との戦いなど、基本的には『天地を喰らう』のシステムを踏襲。更に、ところどころに現代的なRPG要素が含まれています。戦闘では「戦気」というメーターがあり、これが貯まると武将固有の必殺技を放つことが可能。仲間にできる武将は50人以上、やり込み要素も満載です。日本でも人気が出そうな内容なので、日本語がないのが残念。プレイレポートはこちら

(製品情報:定価999円、日本語無し、Steamページ


■『Lu Bu Maker』―父親(董卓)となって娘(呂布)を育てよう



娘を育成する『プリンセスメーカー』というゲームがありますが、それの三国志版(?)とも言うべき作品。プレイヤーは董卓となり、美少女化した娘の呂布を育てます。スケジュールを組んで武術や勉強を教えたり、娘と交流したり、大会に参加させたりなどの基本システムは『プリンセスメーカー』と同じです。ただしエンディングによっては史実通り呂布に殺されますので、そうならないように大切に育ててあげましょう。

(製品情報:定価999円、日本語有り、Steamページ


本記事ではSteam配信作品に絞ってピックアップしていますが、他にも三国志に関するオススメのゲームがありましたら(Steam以外や同人ゲーム、ボードゲームでも)、ぜひともコメント欄でご紹介ください。それでは良き三国志ライフを!

※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字・繁体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら
《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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