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3人称サイコロジカルホラー『SONG OF HORROR』「各エピソードはそれぞれ異なるサバイバルホラーゲームへのオマージュです」【注目インディーミニ問答】

サバイバルホラー、というジャンルが好きな人はぜひ挑戦していただきたい一本です。

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3人称サイコロジカルホラー『SONG OF HORROR』「各エピソードはそれぞれ異なるサバイバルホラーゲームへのオマージュです」【注目インディーミニ問答】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Protocol Games開発、PC向けに10月31日リリースされた3人称サイコロジカルホラー『SONG OF HORROR』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、超常的な謎を解き明かすために呪われた場所を探索するサイコロジカルホラー。本作にはパーマデスが採用されており、操作していたキャラクターが死亡した場合、新たに他のキャラクターに切り替えてプレイすることになります。また、プレイヤーの行動や決定に合わせて予測不能な恐怖体験を演出するAIも特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。

『SONG OF HORROR』は各チャプター880円で配信中。記事執筆時点ではチャプター2まで配信しています。





――まずは自己紹介をお願いします。

Carlos Grupeli氏(以下Grupeli氏)Protocol Gamesは私、Carlos GrupeliとIgnacio Herreroが設立しました。私たちは大学で知り合い、当時私はコンピュータサイエンスを、Ignacioは建築を勉強していました。学業を終えると、私たちは大好きなサバイバルホラーゲームの開発に打ち込むこととし、これが本作となったのです。恐ろしいことに、あれから5年以上経ちます!

正直に言うと、当時ゲーム開発については完全に素人だったのですが、アイデアはありましたし、開発するスキルもあるように思いました。私たちが実際に成功したのかどうか、おそらく今本作をプレイしていただいている方にのみわかるでしょう。(笑)

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Grupeli氏私たちが安いオフィスを借り、Unreal Engineを採用し、リードアーティストを雇った時、本作のすべてが始まりました。

まず、「プレイヤーは完全に弱い存在である」と言うゲームのアイデアから始まりました。これは面白いアイデアではあるのですが、プレイヤーはある程度身を守る術を必要とすることから、ゲームプレイに落とし込むのが難しかったのです。結果、プレイヤーはある程度反撃したり、走ったり、隠れたりできるようにはしたいと思いましたが、プレイヤーが安全だと感じるようにはしたくありませんでした。

また、キャラはパーマデス(死んだら蘇らない)というストーリーを描きたいと思いました。結果、多くのプレイヤーにとってプレイがとても短くなってしまうというリスクはありながらも、多くのプレイアブルキャラクターを用意することで、キャラクターが死んでしまっても全体の物語が続くようにしました。これはいくつかのサバイバルホラーゲームへのオマージュでもあります。


――本作の特徴を教えてください。

Grupeli氏死んだら二度と蘇らない、というのは今でもこのジャンルにおいて驚くほど珍しいのですが、この点以外ですと、AIであり本作における悪意の存在「The Presence」が挙げられます。つまり、プレイヤーはストーリーを進めていくことで、「The Presence」はプレイヤーのプレイスタイルから学習し、それに合わせた攻撃をするようになります。プレイヤーによって異なる時と場所に現れるのです。

多くのサバイバルホラーは、その瞬間に合ったストーリーで恐怖を演出しますので、プレイヤーが想定通りのプレイをする時にはとても効果的です。しかしプレイヤーが想定外の行動をすると、同じような怖さを感じられる保証はありません。時間をかけ過ぎてしまうと、飽きてプレイをやめてしまうということもあります。

それでも、ランダムに恐怖演出するというのは簡単なことではありませんでした。調整が難しいのです。AIにどのようにプレイヤーを怖がらせたいか指示する必要もあります。もしプレイヤーがアグレッシブならば、「The Presence」はすぐに現れますし、ゆっくり慎重ならば、「The Presence」もより辛抱強く狡猾になるのです。

「The Presence」との遭遇は怖くもありますが楽しくもあります。どこにでも現れますが、その頻度の調整は難しく、それでも上手くいったと思っています。


――本作が影響を受けた作品はありますか?

Grupeli氏もちろんです。本作の開発を始める時、私たちが大好きなサバイバルホラーというジャンルから自然と大きな影響を受けています。各エピソードはそれぞれ異なるサバイバルホラーゲームへのオマージュでもあり、『サイレントヒル』『アローン・イン・ザ・ダーク』『バイオハザード』『零』からは特に多大な影響を受けたものです。私たちはこれらの作品の大ファンなのです。

――本作の日本語対応予定はありますか?

Grupeli氏まだ本作の日本語対応については考えていません。しかしファンの声には耳を傾けていますし、今後も本作の成功が続くようなら、将来的にコンソール版やアップデートで対応することも考えたいと思います。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Grupeli氏『バイオハザード』や『サイレントヒル』といった素晴らしい日本の作品から多大な影響を受けた本作を、ぜひ遊んでみていただけると嬉しいです。現代的なひねりが加えられた古典的ホラー作品、というものが気になるようでしたら、おそらく本作も楽しんでいただけるでしょう。

――ありがとうございました。



◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に200を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
《Chandler》
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