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Game*Sparkレビュー:『Call of Duty: Warzone』

PS4/Xbox One/PC向けに基本プレイ無料で配信中の『Call of Duty: Warzone』をレビュー。3つのモードをプレイできる現時点での評価をお届けします。

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2020年3月11日、『コール オブ デューティ ウォーゾーン(Call of Duty: Warzone)』がPC/PS4/Xbox Oneに無料配信されました。この作品はInfinity Wardが手掛けたFPS『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア(Call of Duty: Modern Warfare)』をベースにした最大150人のバトルロイヤルタイトルです。『CoD: MW』所有者はゲームモードのひとつとして気軽に遊べ、非所有者も基本プレイ無料で参戦できます(Xbox One版は要Xbox Live Gold)。

『CoD: Warzone』はローンチ時点で、最後の生き残りを目指すオーソドックスなバトロワモード「BATTLE ROYALE」、キャッシュ(お金)の入手額で1位を目指す「PLUNDER」の2つのゲームモードを搭載。3月18日には、ソロプレイヤー向けのバトロワモード「BATTLE ROYALE SOLOS」が追加されました。

本レビューでは、その3つのモードそれぞれについて解説・評価した上で、現時点での評価をお伝えしていきます。なお筆者はPC(Battle.net)版をプレイしています。

※本レビューは2020年3月19日時点の状況を基に執筆しています。

「BATTLE ROYALE」モード


●最後の生き残りを目指して戦う、オーソドックスなバトロワモード

グリーンライト点灯! ジャンプマスターの指示で降下準備を行うチーム一同。

輸送機からのパラシュート降下、装備は基本的に現地調達、時間経過とともに狭まっていく戦闘エリア……これらは、バトロワジャンルに慣れ親しんだプレイヤーにとってはもはや「お決まり」と言える要素でしょう。「BATTLE ROYALE」モードでは、これらの馴染みある要素で構成された正統派のバトロワ体験を味わえます。

レアリティの高い武器ほど装着アタッチメントが沢山。インベントリの管理は大分お手軽になっています。

一方で「強制収容所」や「キルストリーク」「購入ステーション」「ロードアウトドロップ」「契約」など、新しい要素も沢山盛り込まれています。これは後発タイトルならではの強みですね。

●敗者同士が復活を賭けて戦う「強制収容所」

強制収容所では自分の番が来るまで、上の観客席から石を投げ入れたりすることができます。

新要素の中でも特に目を惹くのは、マッチの敗者が放り込まれ(1マッチごとに1回、マッチ終盤は無効化)、1v1のタイマン勝負で復活権を争う裏番組「強制収容所」でしょう。もともと死亡したチームメイトは4,500ドルのゲーム内キャッシュを使用して復活させられますが、この「強制収容所」の勝負に勝てば、チームメイトに迷惑をかけることなく自力で復活できます。『CoD: MW』のマルチプレイヤールール「GUNFIGHT」のような独特の緊張感があり、プレイヤーによってはむしろ苦手意識を持つこともあるかもしれません。

●事前に設定した装備を呼び出せるロードアウトドロップ

マップ上に点在する「購入ステーション」では「ロードアウトドロップ」という使い切りのフィールドアップグレードを入手でき、これを使用することで事前に設定したロードアウトを呼び出せます。高価なアイテムですが、この「ロードアウトドロップ」を使用すれば「BATTLE ROYALE」モードでPerkを使うことも。マルチプレイヤーモードやCo-opモードで使用していたロードアウトを呼び出すことができるこのシステムは非常に型破りで、「そんなのアリ?」という印象すら抱きました。

「PLUNDER」モード


●キャッシュの入手額で1位を目指す、ユニークな大規模対戦モード

「PLUNDER」は先述の「BATTLE ROYALE」モードとは打って変わり、ゲーム内キャッシュ(お金)の合計収集額を競うモード。キャッシュはマップ内に点在するコンテナに格納されていたり、地面に落ちていたりします。またプレイヤーがデスしてしまうと所持額の半分をドロップするため、妨害を兼ねて他プレイヤーのキルを積極的に狙うのも一つの手段です。

キャッシュの山。マップ中のどこでも発見できますが、銀行などの建物に特に大量に存在します。

キャッシュは集めるだけでなく、「BATTLE ROYALE」モードと同様に「購入ステーション」で有用なアイテムと引き換えることも可能です。

理論上、戦闘を避け続けても1位を目指せるという変わったゲームモードですが、キャッシュ収集額・所持額上位プレイヤーはマップ上で位置が露見してしまうため、最初から最後までコソコソとお金漁りして楽々1位……という訳にはいかないでしょう。時には乗り物等を駆使してダイナミックに逃げる必要も出てきます。

マップ上に表示された上位プレイヤーを狩りに行くチーム一同。

●リスポーン無制限、ゾーン縮小なし、武器持ち込み可

「PLUNDER」モードは、その勝利条件がユニークなだけでなく、バトロワジャンルのお約束とも言える要素が大胆にカットされているのが特徴。リスポーンは無制限、ゾーンの縮小はなし、ロードアウトもそのまま持ち込み可能です。

武器や投げ物を漁ったり、ガスの壁に追われて逃げたりする必要もなく、じっくりお金漁り・契約達成に集中できます。

「BATTLE ROYALE SOLOS」モード


●3人チーム制が撤廃された「BATTLE ROYALE」モード

「BATTLE ROYALE SOLOS」では、3人チームではなく自分1人で「BATTLE ROYALE」モードを戦い抜きます。チームメンバーが存在しない仕組み上、復活方法は「強制収容所」での勝利のみとなります。

索敵の手間・負担が増す分、自分の好きなペースで自由に動き回れるところは魅力。チームを組んでいるときにはなかなかこなしにくいデイリー・ウィークリーミッションも、ソロならガッツリ集中して消化できるでしょう。

野良パーティでのプレイにちょっとした居心地悪さを感じてしまうプレイヤーなら、こちらの方がリラックスしてプレイできるかもしれません。自分が早々に死んでしまった後も「チームメンバーが復活してくれようとしてるかもしれないし……」とマッチを観戦し続けなきゃいけないのは、ちょっとヒマですよね。




ここまでのレビューをおさらいします。「BATTLE ROYALE」モードでは、オーソドックスなバトロワを体験でき、後発タイトルならではのユニークな要素も盛り沢山。デス=ゲーム終了という構図になっていないところは「初心者への救済」と言える一方、「早く成仏させて次のマッチに仕切り直させてくれ」と思うこともあります。

「PLUNDER」モードでは、バトロワジャンルのもう一つの醍醐味「アイテム収集」にフォーカス。比較的まったりと楽しめる一方で、「キャッシュデポジットポイント」での攻防や上位プレイヤーのマップ表示など、程よい緊張感を生む要素もちりばめられています。ただ、目標達成のためには緊密な連携が求められるため、ボイスチャット以外のコミュニケーション機能をもう少し強化してほしいところ。スプレーやジェスチャーよりも、「ありがとう」や「すまない」「撤退しよう」「攻勢をかけよう」等の意思を気軽に伝えられる機能が欲しいと感じました。

「BATTLE ROYALE SOLOS」モードでは、自分も敵もチームメンバー抜きで、より柔軟なバトロワ体験が可能。索敵の負担が増す一方、周りに気を遣わず気楽にプレイできます。

『CoD: MW』がベースとなっているだけあって、軽快な撃ち合い、ストレスフリーな移動は折り紙付きです。本モード用に新しく追加された操作についても、違和感なく使用できました。また進行状況やXPがマルチプレイと共有されているため、武器アタッチメントのアンロックやティアを比較的効率よく進められるのが本編プレイヤーにとって嬉しいところです。

しかしフィールドや参加人数が大規模になった関係か、『CoD: MW』のシングルプレイヤーモードやマルチプレイヤーモードよりも、要求スペックが高くなっているように感じました。筆者は今回PC版をプレイしましたが、FPSの一時的なドロップや高解像度テクスチャの読み込み遅れが発生する場面があったため、グラフィック設定を少々落としてプレイしていました。

総合評価: ★★★

良い点
・『CoD: MW』そのままの軽快な撃ち合い、ストレスフリーな移動でプレイできる
・プレイヤーのプレイスタイルに合わせた3種類のゲームモードを搭載
・『CoD: MW』のマルチプレイヤーモードやCo-opモードと進行状況を共有でき、比較的多めのXPや武器XP、ティアを獲得できる
・基本プレイ無料、クロスプラットフォーム採用によるプレイヤー人口の安定感


悪い点
・『CoD: MW』の他のモードよりもマシンへの負荷が大きめ
・ボイスチャット以外のコミュニケーション機能が少なめ
・死んでしまった後も復活の可能性があるため、早々に死んでしまうと長い待機時間が生じる(「PLUNDER」モード除く)



《S. Eto》
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