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『イモータルズ フィニクス ライジング』先行プレイレポ―『アサクリ』の文化資産で神話世界を着彩するアクション快作

「UBISOFT FORWARD 2」にて発表された新作『イモータルフィニクスライジング』の先行プレイレポートをお届けします。

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『イモータルズ フィニクス ライジング』先行プレイレポ―『アサクリ』の文化資産で神話世界を着彩するアクション快作
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ユービーアイソフトは「UBISOFT FORWARD 2」において、ギリシャ神話を題材にした新作『イモータルズ フィニクス ライジング』を発表しました。この作品は昨年『ゴッズ アンド モンスターズ』のタイトルで発表されていたものです。古代ギリシャのリアルを追求した『アサシンクリード オデッセイ』のチームが再びギリシャに挑むということで、オリンポスの神々や有名な怪物、魔物がどのような姿で描かれるのかが注目です。

Game*Sparkでは発表に先立ってデモプレイの機会を得たのでそのプレイレポートをお届けします!



『アサクリ』チーム謹製、こだわりの美術を堪能しよう!



皆さんはギリシャ神話の世界というと、どんな色を思い浮かべますか? 真っ白い大理石、まっさらな白い布地、輝く黄金……ディズニーの「ヘラクレス」や「聖闘士星矢」、『パルテナの鏡』など、長らくこのようなイメージで描かれてきました。しかし、それは経年で色彩が剥がれ落ちたものによって、後世の人々が形成したものです。

最新の研究では剥落した色彩を復元する技術が登場し、本来の古代ギリシャは白一色ではなく、美しい色と細かな装飾が施されたカラフルな世界だったことが明らかになりました。『イモータルズ フィニクス ライジング』では、ユービーアイソフトが誇る『アサシンクリード』の文化リサーチを元に描き直そうと試みられています。
※参考:ギリシャの神殿は白くなかった!? 新たなるギリシャ危機とは(ダ・ヴィンチニュース)
なお、記事で紹介されている「古代ギリシャのリアル」の著者・藤村シシン氏は『アサシン クリード オデッセイ』の解説なども担当している。




前述の通り、従来のギリシャ神話は大理石と黄金で描かれるものが多数でした。しかし本作では単純に白い建物は少ない方。テュポーンに壊されてはいるものの、石積みの建物には丁寧に色が塗られ、細かな文様が施されています。パズルダンジョンとなる「タルタロスの迷宮」ではより多くの文様が残っており、紫と緑、群青に染まった世界は隅々まで観察したくなるでしょう。 

神器の使い時が肝心、スタミナ配分に気をつけて行動しよう



冥界に住むゼウスのライバル、テュポーンによって神々の世界は危機に瀕していました。主人公のフィニクスは神々や英雄の力が宿った武具を身にまとい、怪物との戦い、そして一筋縄では解けない仕掛けの攻略に挑みます。通常の攻撃は剣の弱攻撃、斧の強攻撃を使い分けて、パリィの弾き返しやジャスト回避を含め途切れなくコンボを続けていきます。その合間に神器の大技を組み込んでダメージを与えます。コンボが繋がるほど攻撃力も上がっていくので、攻撃を見切ることも重要です。


アポロンの矢、アテナの盾など、大技として敵を攻撃する手段になりますが、フィニクスのスタミナを消費するために無制限には使えません。スタミナが尽きてしまうと一定時間神器が使えなくなり、ジャンプに必要なダイダロスの翼(いわゆるイカロスの翼)も消えてしまいます。通常攻撃やジャスト回避で回復できるので、攻めと回避をうまく切り替えてスタミナを管理します。


このスタミナは岸壁や建造物を登攀するときにも消費するので、オープンワールドではあっても『アサシン クリード』シリーズのようにどこまでも高く登っていける、ということはできません。ダイダロスの翼が乗れる風が必要になるなど、アクションゲームとしての差別化が図られています。

やりたいことは自分で決める。お使いなしの真に自由なオープンワールド



舞台となる神々の世界は、神それぞれが司るものをテーマにしたエリアに分かれており、巨大なフィールドを生かした大がかりなパズルや、簡単には倒せない大ボスとの戦いがあちこちに待ち構えています。今回の先行プレイでは、ゲーム中盤に訪れるヘパイストスのエリアを体験できました。鍛冶の神なので、エリアにはスチームパンク風の機械人形がいたり、巨大な炉を使ったギミックも。


戦闘で使う神器はパズルを解くのにも活躍し、特にアポロンの矢は指定のルートを通過する、かがり火をかすめて火矢にするなど使う場面が多くあります。古代の英雄といえば弓を使って難題を解くのが定番ですね。


物語の進行に繋がるメインのクエストとは別に、強力な武具とスキルを手に入れるためのクエストが豊富に用意されています。せっつくNPCが全くいないので、どこに行ってどう攻略するかは完全に自由です。パズルに行き詰まっても、強敵が倒せなくても、誰に気兼ねするでもなく一旦放置して別のクエストに挑戦しても問題ありません。パズルは周囲の観察やちょっとした気づきが突破口になるので、むしろ後でやり直すとあっさりクリアできることもあります。


冥界に入り込む「タルタロスの迷宮」ではジャンプを駆使して進むプラットフォーマーのステージに変わり、地上とはひと味違うアクションが要求されます。



オープンワールドにつきもののお使いが皆無で、やりたいことをやって面倒なことは後回し。この気楽さはとても清々しいもので、貸し切りのテーマパークを歩き回っている気分ですね。クエストを1つクリアして、新しい武器を手に入れて、次は何をしようか? ジャンルが本来持っていた「自由気まま」が久しぶりに戻ってきた感覚です。

シンプルで心地よい、誰でも楽しめるオープンワールドの新境地



『アサシン クリード』や『ファークライ』シリーズなど最早お家芸とも言えるユービーアイソフトのオープンワールド。リアルテイストで大人向けのシリーズはいくつも抱えていますが、年齢を問わず楽しめる同ジャンルはまだありません。同社の経験を生かして、改めてファンタジー大作をやってみたらどうなるのか?『イモータルズ フィニクス ライジング』はAAAゲームに新しい風を吹き込んでくれることでしょう。



『イモータルズ フィニクス ライジング』はPC(Epic Gamesストア/Uplay)/PS5/Xbox Series X/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ/Stadia(海外)向けに2020年12月3日発売予定です。
《Skollfang》

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