気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Live Motion Games開発、PC向けに10月1日正式リリースされた廃墟駅改装シミュレーション『Train Station Renovation』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、廃墟の駅を改装するシミュレーションゲーム。プレイヤーは、駅の修復を専門とするリフォーム業者として、放棄された廃墟の駅を清掃・修理して蘇らせます。田舎の小さな駅から大都市圏の巨大駅まで10のマップが用意されており、徐々に新たなシステムが登場。様々なツールを駆使するとともに、スキルも向上させていきます。日本語には対応しているものの、そのクオリティはそれほど高いと言えず、そのことについても記事内で訊いてみました。
『Train Station Renovation』は、1,520円(10月9日までは20%OFFの1,216円)で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Kamil Judasz氏(以下Judasz氏)こんにちは、Kamil Judaszです。Live Motion Gamesスタジオでコミュニティ・マネージャーをしています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Judasz氏本作の開発は2018年にスタートしました。それから一年半ほどで早期アクセスまでこぎつけ、そこから数ヶ月でフルリリースをすることができました。
――本作の特徴を教えてください。
Judasz氏本作は鉄道ファンと、ゆったりした音楽でリラックスしたい人たちにぴったりのゲームです。多くの人が本作を『ハウスフリッパー』と似ていると言いますが、それは私たちがこのタイトルからインスパイアされているのと、自分で好きに駅をデコレーションできるからでしょう。
私たちはプレイヤーの皆さんからのフィードバックを常時受け付けていますので、本作は常に進化しています。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Judasz氏主に影響を受けたのは、鉄道シミュレーターと『ハウスフリッパー』です。私たちは各駅において、プレイヤーにはある程度の自由度とユニークな体験を楽しんでもらいたいと思いました。本作における私たちの目標は、プレイヤーによる影響が駅の見た目にしっかりと反映されるというものでした。
――本作は日本語に対応されていますが、クオリティはそれほど高くないようです。改善の予定はありますか?
Judasz氏日本人コミュニティのプレイヤーの方々のおかげで、本作は日本語対応させることができました。私たちの目標は、作るゲームをすべての人たちが求める形で提供することですので、翻訳というのはとても重要なのです。もし本作の日本語訳の改善にご協力いただけるようでしたら、メールかDiscordでご連絡いただけると幸いです。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Judasz氏パンデミック中、作業はすべて自宅から行われました。それでも本作のクオリティやリリーススケジュールに影響はありませんでした。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Judasz氏インフルエンサーやプレイヤーの方が本作の配信や動画を投稿するのは完全に自由です。コンテンツクリエイターの方で、本作に興味がある方はご連絡ください。無料で本作をご提供できるかもしれません。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Judasz氏日本のゲームコミュニティは最も大きいものの一つであり、とてもアクティブだと聞いています。私たちはヨーロッパの会社なので、本作が皆さんの文化や好みに合うかはわかりません。しかし、もし本作を皆さんの好みに少しでも近づけるお手伝いをしていただけるのでしたら、ぜひお気軽にメールやDiscordでご連絡ください。新作ゲームの提案も受け付けていますよ。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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