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三国志の英雄となって天下統一を目指せ!国盗りストラテジー『三国志天下布武』【中華ゲーム見聞録】

「中華ゲーム見聞録」第79回目は、三国志をテーマにしたターン制国盗りストラテジーゲーム『三国志天下布武』をお届けします。

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中華ゲーム見聞録」第79回目は、三国志をテーマにしたターン制国盗りストラテジーゲーム『三国志天下布武』をお届けします。

本作はSLGamesによって、2020年12月11日にSteamで早期アクセス版が配信されました。元はモバイル向けに配信されていたゲームで、それのPC移植となります。ちなみに前日(12月10日)に、コーエーテクモゲームスの『三國志14 パワーアップキット』が配信されたばかりのタイミングですね。

本作の内容ですが、初期の頃のコーエー(現「コーエーテクモゲームス」)「三國志」シリーズ(以下、単に「「三國志」シリーズ」と記述)に近い、オーソドックスなターン制の国盗りゲームとなっています。登場武将は600名以上。開発者は『三国志』『後漢書』『資治通鑑』『献帝春秋』などの歴史資料を元にして、それに一致するようにキャラクターデザインをしているとのこと。またゲーム性も、戦略部分に力を入れているとのことです。いったいどんなゲームなのか、さっそくプレイしていきましょう。

国の基礎は人材登用から

ゲームを開始すると、まずはチュートリアルをプレイすることができます。舞台は三国志の始まりとなる後漢時代(中国では「東漢」という言い方が一般的です)。漢王朝の政治が腐敗し、張角率いる宗教教団「太平道」が貧困に喘ぐ農民たちを従え、反乱を起こしました。信徒たちが頭に黄色い布を巻いていたことから「黄巾の乱」と呼ばれ、各地で略奪を働き始めます。これに対して、後に蜀を建国する劉備が立ち上がりました。

現在のところ、劉備の配下には文官の簡雍しかいません。そこで画面右下の「人事」コマンドから「探索」を行い、簡雍に人材を探してきてもらいましょう。結果、劉備の義弟となる張飛を見つけ出してくれました。

今度は「人事」コマンドから「登用」を行い、張飛を配下に加えましょう。本作の武将パラメータですが、「統率」「武力」「智力(知力)」「政治」「親和」があります。「親和」は、「三國志」シリーズで言うところの「魅力」に当たります。人材登用の成功には、武将同士の相性も関係してきます。

登用には劉備自ら出向き、張飛をゲット。各武将は、1ヶ月に一度しか行動できません。また都市には「政令」があり、行動するたびに1減ります(初期値は3。名声が高くなると増える)。0になったら行動不可。劉備と簡雍、どちらも行動してしまったので、画面右下の「休息」コマンドで次の月に時間を進めましょう。

次に配下に加えるのは、三国志の軍神こと関羽。劉備・関羽・張飛の3人が揃い、「桃園の誓い」で義兄弟の契りを結びました。後は兵士を揃えれば、軍が整います。「軍事」コマンドから簡雍に募兵をさせたところ、1万人ほど集まりました。募兵数は武将の「親和」に依存します。また劉備は「募兵」スキルを持っているので、追加の兵士を獲得できます。

兵士の振り分け。「自動編成」ボタンがあるので、これを使えば適宜振り分けてくれます。兵士には「訓練」「士気」のパラメータがあり、「訓練」は防御力、「士気」は攻撃力に関与します。「軍事」コマンドで訓練を行うことができ、実行武将の統率は「訓練」、武力は「士気」の上昇に影響。ちなみに関羽の能力ですが、統率100・武力98・智力84と、かなり優秀ですね。忠誠度が100ではなく96なのが微妙に引っ掛かりますが。

内政も行っていきましょう。本作で内政を行う場合、まず内政官を任命しておかなければなりません。内政官は「主君」コマンドから任命できます。簡雍・関羽・張飛の3人を全員任命しておきます。

内政官を任命した後、「都市」コマンドから内政を実行。各都市には「農業」「商業」「防災」「城防」の4つのパラメータがあり、内政を実行するだけですべて上がります。この辺りはカジュアルな作りになっていますね。また内政官は経験値を得られます。

「休息」で次のターンへ。民が宝物「司馬法」を発見し、献上してくれました。それと秋(7月)になったので、食糧が徴収されます(金銭は1,4,7,10月に徴収)。準備がだいたい整ったので、次は黄巾賊討伐へと向かいましょう。

戦闘開始!

関羽・張飛という猛将を従え、黄巾賊の都市に攻め込みます。まずは近くの都市・渤海から。太守は、「三国演義」で関羽に瞬殺されたことでお馴染みの、黄巾賊の将・程遠志です。相手の兵数は1万、武将は3人。能力も兵数もこちらが上なので問題はないかと。


簡雍は留守番させ、劉備・関羽・張飛の3兄弟で出陣。合計兵力は3万6千です。出陣時には「陣形」を決めることが可能。陣形には機動力重視や攻撃重視、守備重視など様々な特徴があります。現在のところ、劉備たちは平地での移動速度が速い「錐行」陣形しか使えないので、それで行くしかありません。

部隊を配置すると、戦闘開始。敵も錐行陣形ですね。敵は太守の程遠志に加え、「三国演義」で張飛に瞬殺された鄧茂と、後に関羽の従者となる周倉です。ちなみに3人とも史実には登場しません。周倉は仲間に加えたいところ。

本作では、陣形の横や後ろから攻撃を加えた方が、より多くのダメージを与えられます。関羽を鄧茂の背後に回り込ませ、一撃で兵力1000を削って仕留めました。戦闘システムは『三國志5』のような感じですね。

次に張飛で周倉の部隊を殲滅。周倉を生け捕ることができました。あとは城にいる程遠志だけです。劉備を移動させ、ターン終了。移動後は陣形の方向を決めることができます。

「相手は程遠志だし、兵力は8000だし、大したことないだろう」と思って張飛で殴りかかったところ、張飛の方が大きなダメージを受けました。城にいる敵は「城防(城の防御値)」によるボーナスがあるので、結構手痛い反撃を受けることになります。ただ、攻撃をすることで、敵にダメージを与えると同時に、城防を削ることが可能です。

劉備3兄弟で程遠志を包囲し、ひたすら攻撃を仕掛けます。攻撃には、「普通(通常攻撃)」以外に「弓矢」も選べます。弓矢だと反撃を受けずに済みますので、被害を最小にしたい場合は弓矢を使うのがいいでしょう。

程遠志を撃破して戦闘に勝利!2万の部隊を持っている劉備の攻撃力が一番高かったことから、倒した兵数は劉備がトップです。功績ランキングでは劉備が1位になりました。初戦は楽勝でしたね。

捕虜の処遇を決めます。「登用」「斬首」「釈放」の3択で、登用できるかどうかは相手方の忠誠度や自陣営との相性などで決まります。程遠志と鄧茂は登用しても仲間にならなかったので、斬首するのもどうかと思い、釈放しました。一方、周倉はあっさり配下になってくれました。捕虜を釈放すると、敵との関係がちょっとだけ良くなります。

捕虜の処遇を決めた後は、誰を渤海に残すかを決めます。選ばれなかった武将は、出陣した都市・代に戻ります。代の周辺都市は同盟関係にあるので、今回は劉備たち全員を渤海に残し、代は簡雍一人に任せます。

配下にしたばかりの武将は忠誠度が低く、他勢力に引き抜かれるかもしれないので、金(銅貨)を与えておきましょう。「主君」コマンドの「恩賞」から、どの武将に与えるかを選ぶことができます。周倉に1000銅貨を与えたところ、忠誠度が一気に100になりました。

天下統一を目指して!

占領したばかりの都市は、「民忠(民の忠誠度)」が低くなっています。暴動が起こる可能性もあるので、「都市」コマンドから「巡回」を選び、民の悩みを聞いて回りましょう。食糧支給を要求されたので、施しをしたところ民忠が上がりました。

人材不足が深刻なので、他勢力から人材を頂きましょう。常山を本拠地とする張牛角の配下に、趙雲がいました。忠誠度が70しかないので、劉備に登用させてみたところ、あっさりと仲間になってくれました。

ちなみに張牛角は褚燕と共に盗賊団を率いた人物です。戦死した後、褚燕がその後継者となり、張燕と改めました。張燕は周辺の賊たちを統率して「黒山賊」と呼ばれ、その軍勢は百万にも膨れ上がったと言います。

登用によって経験値を得た劉備がレベルアップ。新しいスキルである「奇襲」を習得しました。林地にいる敵に仕掛けることができ、成功すると混乱させることができます。智力が高いほど、成功率も高くなります。

メンツも揃ったので、後はひたすら徴兵をしてから、黄巾賊の都市である鉅鹿の攻略に向かいます。鉅鹿は張角の出身地でもあり、現在は弟の張宝が太守を務めています。兵数はたったの9000なので楽勝かと。

劉備・関羽・張飛・趙雲・周倉の5名で出陣。相手は張宝と、その配下の劉辟・龔都です。「三国演義」だと劉辟・龔都は、後に劉備の手助けをして命を落としています。今回の戦闘では2人とも捕虜には出来ず、部隊撃破後に逃げられてしまいました。

太守の張宝を倒して勝利!新参の趙雲が功績1位です。このまま天下統一を目指したいところですが、チュートリアルシナリオはここまで。他のシナリオも見てましょう。

シナリオですが、先程のチュートリアルシナリオを含めて、全部で9つあります。本編シナリオは189年の「逆賊董卓」から、234年の「姜維継承」までの6つ。仮想シナリオとして時代を無視した英雄集結の「英雄雲集合」、勢力の初期都市がランダムで決定される「名将集結」があります。ランダムシナリオがあると、リプレイ性が上がりますね。

筆者的には、「三國志」シリーズでは諸葛亮の登場する「赤壁の戦い」前のシナリオで劉備を使ってプレイするが好きなので、本作ではそれに当たる207年の「臥龍降臨」シナリオでプレイ。「探索」を繰り返しますが、見つかったのは鄧芝諸葛均(諸葛亮の弟)で、諸葛亮がなかなか出てきませんね。

探索を繰り返した結果、諸葛亮を見つけました。次のターンで、「三顧の礼」どころか登用するまでもなく、向こうから勝手に配下に加わってくれました。ずいぶん積極的な諸葛亮です。

年の初めには朝議が開かれます。ここでは今年の目標を決めることができ、達成すると名声が上がります。関羽が「デマ5回成功」と言っていますが、「デマ」はいわゆる「流言」のことで、「計略」コマンドから選択でき、敵国の民忠や武将の忠誠度、君主の名声を下げられます。ちなみに民忠が90以上の場合、デマは成功しなくなります。敵から仕掛けられないよう、民忠は90以上を保っておいた方がいいでしょう。

「君主」コマンドの「研究」を行うことで、研究ポイントを獲得できます。研究ポイントを消費することで、武将スキルや陣形を習得可能。研究には4ヶ月の期間と1000銅貨が必要になります。

曹操劉表の都市・江夏に攻め込んできました。劉表とは同盟関係なので、援軍を要請されました。せっかくなので諸葛亮・関羽・張飛・趙雲・徐庶を送り込んでおきましょう。兵数的には曹操軍を圧倒し、楽に勝利。賈詡を捕らえましたが、配下になる気は無いので逃がしておきます。曹操陣営の兵力を大きく削ることが出来たので、これから反撃に移り、天下統一を目指しましょう。

カジュアルにプレイできる国盗りゲーム

本作は初期の頃の「三國志」シリーズ(『三國志5』以前)を思わせる作りで、手軽にプレイできる作品となっています。特に陣形を使ったターン制の戦場は、『三國志5』のようなプレイ感覚ですね。勢力をランダム配置するシナリオもあるので、リプレイ性も悪くありません。

近年の「三國志」シリーズは、リアルタイム的な戦闘や一枚マップが標準となってきており、敵勢力の領土拡大速度も速いため、「もっとまったり遊びたい」「忙しすぎるゲームは苦手」という方には適しているのではないかと思います。逆に日頃から戦略ゲームを遊んでいる方には、物足りなさがあるかもしれません。

本作では新武将をエディットすることもできます(最大15人まで)。新武将の音声ですが、中国語の普通語だけでなく、広東語や四川語、浙江弁、東北語などもあり、バリエーションが多いのが面白いですね。日本語もサポートされていますので(多少翻訳が変な所もありますが)、年末にまったりプレイできる戦略ゲームが欲しいという方は本作を試してみるのもいいかもしれません。

製品情報


『三国志天下布武』
開発・販売:SLGames
対象OS:Windows
通常価格:1,980円
サポート言語:日本語、中国語(簡体字、繁体字)、英語、韓国語
Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/1270980/_/

※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。


■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter

《渡辺仙州》

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