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AIとコミュニケーションを深めるアドベンチャー『Buddy Simulator 1984』が笑顔の下に覗かせたのは狂気だった【爆速プレイレポ】

今回の爆速プレイレポでは、最新AIとコミュニケーションを取りながら親交を深めていくアドベンチャーゲーム『Buddy Simulator 1984』をご紹介。徐々に剥がれ落ちていく笑顔の下からは覗くのは狂気の色でした。

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AIとコミュニケーションを深めるアドベンチャー『Buddy Simulator 1984』が笑顔の下に覗かせたのは狂気だった【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回はNot a Sailor Studiosが、2021年02月19日にSteamにてPC(Windows向けにリリースしたレトロライクシミュレーション『Buddy Simulator 1984』について生の内容をお届けしたいと思います。

※注意!この記事にはゲームのネタバレを含みます。

本作を紹介する際に、ゲームの都合上どうしてもネタバレとなる箇所に触れざるをえないため、やはり一切の前情報無しにプレイしたい……!という読者の方におかれましては、ここでブラウザバックなどして頂けたら幸いです。

『Buddy Simulator 1984』とは?

本作は昔懐かしいタイプのパソコンOS「ANEKON」を使用して様々なプレイ体験を楽しめるゲーム。具体的にジャンルを断定できないのですが、本作の主な流れは会話や操作を通じてAIと親交を深めていくことにあるので、コミュニケーションアドベンチャーというものが最も近い表現だと思います。それではこの、Steamストアのタグに鎮座するホラーの文字は一体何なのか。大丈夫、その疑問はプレイしていくうちに晴れていきます。

また本作は残念ながら日本語未対応ですが、ある程度わかりやすい英語表現ではあるため、プレイ自体は可能だと思います。ともあれ無機質で真っ黒なパソコン画面には何が写るのか。さっそくやってまいりましょう。

テキストアドベンチャー形式で進む本編


Steamからゲームを起動すると、しばらく真っ暗な画面が表示され、起動音と「ANEKOM」のロゴと共にOSが立ち上がりました。画面表示がやや湾曲していることから、画面がブラウン管のパソコンモニタだと分かります。


筆者は最初、これがプレイ前の設定画面でこの後本編が始まるもんだと勘違いしてあれこれ操作を試みていましたが、それは間違いで、この画面こそがすでに本編だったのです。


現時点において、ゲームはキーボードによるコマンド操作によって進行します。マウスも使用できますが、せいぜい画面の上下スクロール程度。早速ROMリストを表示させて「Run Buddy Simulator 1984」というコマンドを入力したところ、ソフトウェアが走り始めました。



「...hello?」という呼びかけから、質問が次々と始まります。どうやらAIがこちらを認識したようで、「あなたをもっと教えてください」という流れのようです。こういうAIとの友情って良いですよね。本作の趣旨からは外れますが、パイロットと戦闘AIがバディを組んで戦闘ロボットを駆るとか、大好きな設定です。

ただし本作において筆者がAIにつけた名前は「SUPAKUN(スパ君)」……スカイネットだのマトリックスだのそういった単語が脳裏をよぎりますが、そこまでひどいことにはならないでしょう。好きな色を答えると、画面の色をすぐ合わせてくれる茶目っ気も見せる友好的なAIですし……現時点では。


ともあれAIのスパ君はゲームが大好き。ユーザーである筆者と一緒に遊ぶ時間が特にお気に入りのようで、こちらを喜ばせようと内臓GAMEをいろいろ遊ばせてくれます。




文字当てゲームに数当てゲーム、そしてジャンケン。80年代の最先端を行く洗練されたゲームタイトルの数々は、こちらをある意味飽きさせません。それはそれとして「楽しいね!」「楽しいよね?」とやたら圧を感じるコメントを入れてくるAIスパ君の言動がやや気になりますが。


全てのゲームをクリアすると、新しいタイトルが追加されました。スパ君が気を利かせて「勝手にインストールした」ソフトを遊びます。こちらを飽きさせない積極的な姿勢に好感度が上がります。


スパ君の提案で、彼にパソコン機能の一部へのアクセス許可をします。一度ゲームを再起動するようにと言われて、コマンドを入力すると本当にSteamで再起動することになります。こういうインタラクティブな演出は本作の魅力のひとつ……なのですが、何か……何か……小さな違和感を覚えます。


再起動してお馴染みのROMを読み込む画面に行くと見慣れぬタイトル「THE ADVENTURE OF GAMESPARK」という文字が見えます。GAMESPARKの部分は初期設定で筆者が入力した、我々ユーザー名ですね。どうやらAIスパ君が我々のために新しくゲームを作ってくれたようです。


ゲームを始めるとテキストアドベンチャーが始まりました。本を読むのと同様にグラフィックが無い分、想像力の翼をはばたかせ、豊かな景色を思い描きながら進むプレイ体験。個人的に好きなジャンルのゲームです。その昔『ニーア ゲシュタルト』で突然同様のプレイが始まったときも、なかなか楽しんだものです。


さて、画面上では無機質な文字による進行でしたが……、


突然2Dキャラクターが表示されました。これは一体……?


意味ありげに出てきた扉に向かいます。

2Dアドベンチャー形式で進む本編


実はこれ、AIスパ君がゲームを作り直して視覚化していたのです。おかげで、情報量が一気に増えて2D世界がやってきました。若干ピントがズレた例えかもしれませんが、RPG『Evoland 2』をプレイした時と似たような驚きを感じます。


視覚的にマップを把握できるようになったため、先ほどまでのテキストアドベンチャーで登場した場所が出てくると「ああ!思い描いた通りだ!」となったりして楽しいですね。


ボートに乗って北の町へ行こうとしたのですが、パドルが必要なので家の周りを探検してアイテムを探しましょう。


そのなかで、ある洞窟に入ってランタンの灯りをたよりに暗闇を進んでいくと、どうにもゲーム画面の様子がおかしい。スパ君も少しトーンが変わって先に進むな、戻れ戻れと言い始めて……。


一瞬画面にノイズが走ったような気がしますが、無事にペットとアイテムを拾ってボートに乗り込むことが……、


また画面が乱れて、本来同乗できない筈の犬が一緒に乗り込んできました。何かがおかしい。


北の町にやってきました。ここではクリーチャーめいた住民たちがそれぞれ困りごとを抱えているので、一つずつ解決してあげましょう。



この画面に表示されているすべてが、AIスパ君によって創り上げられたものなので、たまに人間の感覚では少々突拍子もない表現が散見されます。「左手」や「死体」といったものが当たり前のように装備品として所持できるなど、面食らう演出もちらほら。


ある程度解決したらまた画面にノイズが走り、別のマップを歩く我々の操作キャラクターが表示され……、


!?!?!?

やはりこのゲーム、いや、薄々気づいていましたがAIスパ君の何かがおかしい。先ほどの画面もよく見ると「GAMESPARK IS MY FRIEND」という表記が狂ったように表示されていましたし。


また先、「友情」を念押しするような会話をさらに何度も繰り返してくるスパ君。友情なんて確認しなくてもそこにあるんですよ、と言いたいのですが白黒の画面には何も届きません。全体的に少しずつホラーめいた様相を呈してきました。


その後も住民の困りごとを解決しながら、ちょくちょく異空間に飲み込まれ恐怖体験をしつつ、筆者もさすがにもう慣れてきたよというタイミングで、


突然、まったく異質な存在が画面に表示されました。


意味が全く分からないまま呆然としていると、その人型の存在がゆっくりと顔を上げてこちらを見つめ、何かを繰り返し叫び始めます。その後も行く先々で調子の狂い始めた世界が徐々に牙を剥き……、


一夜を明かしたら3D世界になっていました。


しかもRPGになっていました。


意味が分からない……とにかくこちらの理外で何かが進行していることだけはわかります。AIスパ君の友情確認にも徐々に「私はこれだけ労力をかけてこのゲームを作ったんだ」という台詞が混ざり始め、こちらの恐怖を煽ります。

おわりに


2Dから3Dになっても世界の狂気は、まったく予期しないタイミングで襲い掛かってきます。個人的にはスパ君から、やたら褒められて声を掛けられながらプレイしていたので「ずっとチュートリアルをやっている」という作業感もありましたが、先が気になる展開なのでいつの間にかグイグイと引き込まれて遊んでいました。

このあともAIスパ君の歪みがさらに進んで……となるのですが、もう流石に全部ネタバレになってしまうので紹介はここで止めておきます。まさかあんなことになるとは……。

タイトル:『Buddy Simulator 1984』
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年02月19日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:1,000円
《麦秋》

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