サボテンのびのびパズル『Room to Grow』―『Baba Is You』や『The Witness』のような感動を少しでも味わって欲しい【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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サボテンのびのびパズル『Room to Grow』―『Baba Is You』や『The Witness』のような感動を少しでも味わって欲しい【開発者インタビュー】

パズルゲーム好きはプレイ必須の一本(個人の感想です)

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サボテンのびのびパズル『Room to Grow』―『Baba Is You』や『The Witness』のような感動を少しでも味わって欲しい【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Mischka Kamener氏開発、PC/Mac向けに2月25日にリリースされたサボテンのびのびパズル『Room to Grow』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、サボテンをぐんぐんと成長させるとともに壁を上手く利用し、他のサボテンを所定の位置まで移動させる新感覚パズル。一つずつ手作業で作られたパズルが100個以上収録されています。やり直し機能・ステージスキップ機能があるだけでなく、時間制限・アクション要素・手数制限はないので、自分のペースでパズルを楽しめます。日本語にも対応済み。

『Room to Grow』は、1,010円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

Mischka Kamener氏(以下Mischka)本作のクリエイター、Mischka Kamenerです。オーストラリア・メルボルンに妻と猫のMarvinと一緒に暮らしています。あらゆるタイプのゲームが好きですが、特にインディーゲームとパズルゲームが大好きです。ゲーム開発をしていないときは、ソフトウェアエンジニアとして働いています。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Mischka2019年の半年ほどの間に、いくつかのゲームアイデアを使って様々なプロトタイプを作ってみました。とても小規模なゲームでありながらも、楽しく、プレイしがいのあるゲームを作りたいと思ったのですが、実際にプロトタイプが出来上がると、どれもそれほど面白くなかったのです!ある日、私はベッドでゴロゴロしていたのですが、そのとき、グリッドの上で線を伸ばし、壁に向かって伸びると自身を押し出すというアイデアを思いつきました。すぐに、これは面白くなるぞと気づいたのです。

そのアイデアを使って小さなデモを作ってみると、このアイデアはもっと膨らませることができると思いました。そして、もっとちゃんとしたものを作ろうと決意したのです。本作のシステムに繋げるため、「植木鉢から伸びるサボテン」というアイデアを思いつき、これでプレイヤーもより本作を楽しめると思いました。2020年の2月からは、フルタイムで本作の開発に着手しました。

――本作の特徴を教えてください。

Mischka本作はオリジナリティが高いシステムを採用した、純粋なパズルゲームです。他のパズルゲームとは異なる頭の使い方が必要になってきます。プレイしていると、サボテンの動きを理解することで新たな発見があるでしょう。

プレイヤーは植木鉢から伸びるサボテンです。他のサボテンを押し、土に植えなくてはいけません。壁に向かってサボテンを伸ばせば、サボテン全体が逆方向に押し出されます。この方法によってでしか押すことができないサボテンもあるのです。シンプルではありますが、このシステムにより、数多くの面白いパズルが出来上がりました。

先のステージに進むにつれ、ますます個性的なギミックが登場しますが、これはぜひ皆さんの目で発見してみてください。ネタバレはしたくありませんので。(笑)

――本作が影響を受けた作品はありますか?

MischkaBaba Is You』と『The Witness』は、本作における大きなインスピレーションの源です。これらの作品は、メインとなるシステムを使った素晴らしいパズルが収録されていますが、先に進むと、そのシステムが想像もしなかった方法で活用されるのです。しかしよくよく考えてみると、そのシステムは最初からあったものだということに気づきます。ただ、それまで気づかなかっただけなのです。

こういった理由から、これらの作品は私にとってとても特別な存在です。本作においても、同じような感動を少しでも味わっていただけると嬉しいです。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Mischka新型コロナの影響をさほど受けなかったのは、運が良かったと思います。他の人がリモートワークを開始する前から、私は自宅でフルタイムで仕事をしていました。しかし昨年、本当はメルボルンで他のインディーゲーム開発者と交流し、ゲーム開発について教えていただこうと思っていました。ですがオフラインのイベントがすべてキャンセルになってしまったので、それがとても難しくなってしまったのです。

代わりにパズルゲームファンとパズルゲーム開発者のコミュニティをオンラインで発見し、彼らにはとても助けられました。そこで知り合ったたくさんの人に本作のテストプレイをしていただき、アドバイスもいただくことができたのです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Mischkaはい!どうぞやってください。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Mischka日本は本作のビジュアルに多大な影響を与えています。日本には何度か行ったことがあるのですが、特に好きなのが、いろいろな可愛いマスコットキャラクターやロゴを見るということです。時にすごくシンプルなものに生命力が溢れ、強い個性を発揮したりします。本作のシンプルでありながらも表情豊かなサボテンを気に入ってもらえると嬉しいですし、パズルを解く楽しさを存分に味わっていただけると幸いです!

本インタビューを読んでいただき、ありがとうございました。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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