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あの有名小説がメトロイドヴァニアに!『ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』プレイレポ

『ロードス島戦記』久々のゲーム化はなんとスピーディーでスタイリッシュなメトロイドヴァニア!その内容をお届けします。

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あの有名小説がメトロイドヴァニアに!『ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』プレイレポ
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ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』は、有名な和製ファンタジー小説『ロードス島戦記』を原作とするメトロイドヴァニアです。Steamにて2020年3月12日から早期アクセスを行っていた同作ですが、約1年強の間、順調にコンテンツの更新を続け、2021年3月27日ついに正式版へ移行したので、本記事では、その生の内容をお届けしたいと思います。

『ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』とは

『ロードス島戦記』は、かつてファンタジーブームの立役者として人気を集めたライトノベルで、中世ヨーロッパ風ファンタジーやテーブルトークRPGを国内に根付かせた作品のひとつです。小説を中心にマルチメディア展開され、アニメやゲームなどの関連タイトルも数多く発売されています。ドラクエやFFといったファミコン用RPGとは別の意味で和製ファンタジーというジャンルを支えた金字塔的な作品でもあり、とりわけ主人公パーティの紅一点で物語のヒロインであるエルフ女性ディードリットは、『ロード・オブ・ザ・リング』上陸以前の日本で最も名の知られたエルフと言っても過言ではないでしょう。

そんなオッサン世代ニッポン人の心のエルフ、ディードリットを主人公に、原作者・水野良氏の監修を受けて、メトロイドヴァニアRPGとして製作された同シリーズの最新ゲームタイトルが、本作『ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』となります。

アイテムを集めながら次々と機能をアンロック

ゲームを開始すると、ディードリットが見知らぬ場所で目を覚ますところから始まります。ヘルプが表示されるので、ジャンプと攻撃のボタンを確認したら、ともかく周囲の探索から取りかかります。

最初のザコ敵として登場したゴブリンを剣でザクザク倒したら、さっそくドロップアイテムが出ました。こん棒を落としていったようです。

メニュー画面を開いて「ゴブリンのこん棒」の性能を確認。攻撃力の他に連射性も武器によって違うみたいですね。できればDPSも表示して欲しかった。

そのまま進んでいくと、スタート地点からそれほど遠くない場所で何かアイテムを発見します。取ってみると風の精霊シルフで、使役している間は空中にホバリングできるとのこと。マップの踏破に役立ちそうです。

その先は行き止まりだったので戻ると、スタート地点にNPCが現れていました。原作でラスボスとして登場した「灰色の魔女」カーラです。何か意味深なことを言って姿を消すのですが、今作でも敵かどうかはわかりません。

その後も探索を続けると、だんだん広くて複雑なマップが姿を現します。触ったらダメージを受けそうな所とか、そのうち壊せるようになりそうな樽などに所々道を阻まれながら進んでいくと、また精霊っぽい玉を発見。

今度は火の精霊サラマンダーを手に入れました。さっそく、樽を攻撃してみると火が付いて爆発。普通ならダメージを受けそうですが、使役している精霊と同じ属性の攻撃はダメージを無効化され、しかもMPが回復するとのこと。

奥にあったナイフを取ったら、樽で進めなかったところへ戻って先へ進みます。

そうして探索を続けていくと、弓を発見。近接武器とは別に装備され、任意の角度に狙いを定めて遠隔攻撃できるようです。これでインプなどの空を飛ぶ敵と少しは戦いやすくなってくれるといいのですが。

精霊と弓を駆使して進路を切り開く

少し使ってみたところ、戦闘において弓はあまりダメージが期待できないことが判明。飛んでる敵もジャンプして剣で倒した方が早い感じです。

その代わり、弓を使うと一部の仕掛けを解くことができました。弓の射線は金属面で反射するので、物陰にある仕掛けをビリヤードのように射貫くことができます。

また、火の精霊サラマンダーを使役できるようになったことで、以前に見かけた燃えるトラップも通り抜けることができるようになっています。先へ進むと、同様にシルフで通り抜ける場面もあり、これらのトラップからダメージを受ける代わりにMPを回復します。

そうして進んだ先で、また新しいアイテム、精霊魔法ウィル・オー・ウィスプを入手。この精霊はシルフやサラマンダーと違い、攻撃魔法として個別に発動させる形になります。弓より断然強力。

ウィル・オー・ウィスプを手に入れた帰り道でイベント発生。そこにはかつてのパーティメンバー、魔法使いスレインの姿がありました。ただ、会話の内容は禅問答のようで、一体何が起きているのかよくわかりません。原作を読んだことがあっても意味不明なので、若いプレイヤーさんたちにはもっとわからないんじゃないでしょうか。一方で、この辺りから戦闘の面白さががだんだんと増してくるので、深いことは考えず、アクションだけに集中しても楽しめるでしょう。

精霊を切り替えながら有利に攻略

本作の戦闘の楽しみは、使役する精霊の使い分けに集約されていると感じました。敵を攻撃するとキューブが出現し、キューブが溜まると精霊のレベルがあがります。現れるキューブは使役している精霊と逆の方で、シルフを使っているとサラマンダーのレベルが上がり、サラマンダーを使っているとシルフのレベルが上がります。

精霊のレベルが高いと攻撃力が上がり、最大のレベル3になっていると、どの敵も割と瞬殺で倒せるようになります。またレベル3の間はHPが自動で回復するため、戦闘が格段に楽になります。ただし、ダメージを受けると精霊のレベルは下がってしまうため、いかにしてダメージを受けずに精霊のレベルを維持するかが鍵になります。

そして、ダメージを避ける方法としても精霊は役に立ちます。敵の攻撃と同じ属性の精霊を使役している間は、その属性のダメージは受けず、しかも攻撃を受けるとMPが回復するようになります。つまり、基本的に敵の攻撃に合わせて精霊を切り替えていけばダメージを防ぐことができるのです。

ただし、敵の中には使役する精霊や精霊魔法の属性に対して耐性を持っているものもいます。敵が耐性を持っている攻撃ではダメージを与えることができません。そこで、精霊を素早く切り替えながら、敵のダメージを上手く避けつつ、攻撃の際には敵にダメージを与えられる精霊を選んで戦っていくことになります。

たとえば、このリザードマンは炎のブレスで攻撃してくるので、基本的にはサラマンダーで攻撃を避け、相手の攻撃モーションが終わった隙に、シルフに切り替えて一気に叩くといった戦術を採るのがベストです。本作は、こうした遊び方が分かってくると、戦闘が俄然面白くなってきます。

いきなりドラゴン!

精霊を駆使して先へ進んでいくと、セーブポイントの次の部屋に入ったところでいきなり何かデカイの出ました。

どうやら知っている竜のようです。そういや見たことがある名前な気がします。ともあれ、とうとうボス戦に辿り着いたようです。

エイブラは、エリアの左右に設置されたプールから登場して攻撃してくるパターンを中心に、決まった順序で攻撃をしかけてくるようです。

まず、ステージ左右端のどちらかから水を噴射してくる攻撃。これは火属性でも風属性でもないので、精霊には頼らず走って避けます。特攻して喉元に剣を突き立てるチャンスです。

続いて、逆のプールから顔を出して属性弾を扇状にばらまく攻撃。この攻撃をするたびに火属性、風属性が切り替わるようなので、使役する精霊を合わせればダメージを受けず、またMP回復のチャンスでもあります。

2種類のブレス攻撃の後は、ステージを左右に横切って2連続で突進攻撃をしてきます。1回目の上段はほとんど当たりませんが、2回目の下段は無策だと確実に食らいます。シルフに切り替えてホバリングでやりすごしましょう。

そして、画面奥の背景に現れ、泡の弾を吐いてくる攻撃。かなりデカくて避けにくいですが、気合いで避けるしかありません。

ここまでの行動を1ラウンドとして、また最初から繰り返すパターンになっています。パターンさえ把握してしまえば、ウィスプを使うまでもなく、剣だけで十分戦えます。というか、エイブラも剣で攻撃するとキューブが出るので、ダメージを受けて精霊のレベルが下がったら剣で突いて精霊レベル3を維持しておけば、自分のHPも回復し安定した攻略が可能になります。基本的に左右のプールから顔を出したら攻撃を避けて剣、で割と簡単に倒せました。

エイブラを倒すとアイテムが出ます。この「魂の水晶球」ってのも聞き覚えがありますが、原作でどんなものだったのか覚えていません。原作小説を読み直そうかとも思いましたが、そういえば友達に借りパクされたっきり帰ってきてないんでした。どうりで長いこと読んでないわけだ。

ともあれ、今回は最初のボスまでの流れをお送りしました。記事の静止画ではわかりにくいのですが、驚くほど細かくてスムーズなドット絵の動きが印象的な作品でもありました。

タイトル:ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2021年3月27日(Steam版)(早期アクセス開始:2020年3月12日)
記事執筆時の著者プレイ時間:1時間
価格:2,200円

《齋藤 直樹》
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