中世領主街づくりシム『First Feudal』―何百もの異なるプロジェクトからインスピレーションを受けた【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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中世領主街づくりシム『First Feudal』―何百もの異なるプロジェクトからインスピレーションを受けた【開発者インタビュー】

数々の大作や名作に影響を受けた本作。どのように開発が進められたのか見ていきましょう。

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中世領主街づくりシム『First Feudal』―何百もの異なるプロジェクトからインスピレーションを受けた【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回はHarpoon Gamesが開発し、2021年4月8日に発売した『First Feudal』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、中世を舞台に領主となって街を作り上げていくシム。何もない草原に小さな村を築いて盗賊の襲来を防いだり、領民に指示を出しながら村を城塞都市へ育てあげていきます。技術ツリーや料理などの要素もあり、やり込み要素も盛り込まれています。

『First Feudal』は、2,050円でSteamで配信中です。



――まずは、自己紹介をお願いします。

Harpoon Games こんにちは、私たちはロシアのサマラに住む男性3人のインディー開発チームです。最初のプロジェクト『First Feudal』の前は、IT業界でゲームデザイナー、QAエンジニア、プログラマーとして働いていました。また、このゲームを作るまでに、何千時間もゲームに費やしてきました。

――本作はどのようにして開発が始まったのでしょうか?

Harpoon Games 私たちのうちの一人がゲームメーカー・エンジンのことを耳にして、それを使えば簡単にゲームが作れることを知ったので本業の後に自宅で開発を始めました。数ヶ月後、彼は学生時代の友人を誘って開発に参加してもらい、さらに数ヶ月後にはもう一人別の友人を誘って3人になりました。半年ぐらいが過ぎた頃に、2人が本業を辞めて『First Feudal』に時間を割くことを決め、それから数カ月後に早期アクセスにリリースできるゲームを作りました。

――本作の特徴を教えてください。

Harpoon Games 最大の特徴は、主人公(封建領主)を直接操作できることで、これは街づくりシミュレーションのジャンルでは珍しいと思います。また、非常にユニークなバトルシステムを採用しています。このジャンルの他のゲームと比べると、戦術性より自分で操作するアクションゲームに近いと思います(人気のあるゲームの中にはまったく戦闘がないものもあります)。

また、プレイヤーにはおなじみの機能もたくさんあります。農業、貿易、基地建設、農民の管理、イベントなどです。最近、最大6人までの協力型マルチプレイヤーも追加しました。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Harpoon Games 私たちはビデオゲームが大好きなので、何百もの異なるプロジェクトからインスピレーションを受けました。いくつかのゲームでは、ある機能が気に入りました。他のゲームでは、私たちにとって重要な何かが欠けていると感じました。インスピレーションを受けたすべてのゲームを覚えておくのは難しいですが、私たちに最も大きな影響を与えたゲームをいくつか挙げてみました。

  • Holine Miami』このゲームのおかげで、私たちはGameMakerエンジンを学び、『First Feudal』で使用しました。また、カメラビューや戦闘アニメーションの一部にも使用しています。

  • Rise to Ruins』複雑な戦略ゲームを小さなチームで作ることができ、ハイエンドなグラフィックでなくても十分な人気を得られることを教えてくれました。

  • Factorio』生産チェーンやマップ生成をうまく実現しています。また、街づくりシムというジャンルの中では、主人公を直接操作できるというユニークな特徴を持っています。

  • マインクラフト』ストレージやインベントリのシステムがよく似ています。

  • Stronghold: Crusader』中世を舞台にしたゲームの良い例です。また、防衛システムと農民の幸福システムのいくつかの側面を採用しました。

  • World of Warcraft』スタッツシステムと装備品の品質システムを参考にしました。

  • Warcraft III』ユニットを直接操作するバトルと、通常の戦略的なバトルをミックスしてみました。また、民兵を招集するというマイナーな機能もあります。

  • Craft the World』新しい科学を研究する面白い方法があります。

  • リムワールド』家を建てるシステムを参考にしました。

  • Europa Universalis IV』シンプルかつ複雑なイベントシステムがあります。また、いくつかのUI機能も利用しました。

  • Outward』私たちの不明瞭なスタミナ/疲労度システムの問題を解決してくれました。

ここに挙げたタイトルはほんの一部に過ぎません。また、私たちに影響を与えた本や映画はたくさんあります。また、このゲームのアイデアは、ヨーロッパにおける封建制の起源についての講義を聞いた後に生まれました。

――日本語対応の予定はありますか?また、ファンによる翻訳を受け付ける場合、誰に連絡すればよいでしょうか?

Harpoon Games 私たちは日本語対応のMODを持っています(ただし、今のところ最終更新は数ヶ月前で、旧バージョンのみ)。もしあなたがMODを作りたいのであれば、マニュアルを用意していますし、Steamのディスカッションでいつでも質問に答えられるようになっています。また、翻訳をして今後のアップデートに対応したいという方は、contacts@harpoon.gamesまでメールをいただければ、日本語のローカライズを全面的にサポートします。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Harpoon Games 我々のチームは全員自宅で仕事をしているので、開発プロセスには全く影響がありませんでした。ただ、最初の外出制限の後、売り上げが少し伸びました。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Harpoon Games はい、何の制限もなくゲームを配信できます。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Harpoon Games 私たちは、日本の文化、建築、自然、そしてもちろんゲーム開発が好きです。あなたも私たちのゲームを気に入ってくれることを願っています。

――ありがとうございました。



◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
《HATA》

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