PS5は現役ゲームライターにも“高嶺の花”だった…!甘い見通しでつまづき、姑息な立ち回りも通用しなかった悪戦苦闘の5ヶ月間を振り返る【コラム】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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PS5は現役ゲームライターにも“高嶺の花”だった…!甘い見通しでつまづき、姑息な立ち回りも通用しなかった悪戦苦闘の5ヶ月間を振り返る【コラム】

一介のゲームライターにとっても、PS5は入手困難な相手。発売前の予約争いに負け、数々の抽選販売も敗北。そんな悪戦苦闘の日々と、PS5の販売を取り巻く当時の状況を振り返ってみました。

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PS5は現役ゲームライターにも“高嶺の花”だった…!甘い見通しでつまづき、姑息な立ち回りも通用しなかった悪戦苦闘の5ヶ月間を振り返る
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正式発表以前から期待され、その性能やラインナップに関心が集まり、発売日から今日に至るまで入手難が続いている「PlayStation 5」(以下、PS5)。今もまだ手に入らないユーザーが多くおり、需要と供給が釣り合うのにもう少し時間がかかりそうです。

「でも、購入しにくいのは一般ユーザーだけの話で、ゲームライターとかはあっさり入手してるんだろ?」といった疑問を持つ方がいるかもしれませんが、少なくとも筆者が知る限りでは、優遇を受けたという話はまったく聞きません。

その実例のひとつが、他ならぬ筆者自身です。発売前の予約合戦に参加し、抽選販売に励み、時には姑息な立ち回りもしてみましたが、その行動の大半は空振り。ゲームライターという仕事に就きながら、約5ヶ月間も最新ゲームハードが手元にないという体たらくでした。

PS5ソフトの新情報やハードの販売状況などを記事としてお送りする一方で、自身もPS5入手のために奔走していたゲームライターが、発売前からここまでどのように過ごし、翻弄されたのか。今回は、その歩みや当時の状況を振り返り、PS5を取り巻くこの半年近くを辿り直してみたいと思います。

新ハードの“発売日買い”を甘く見ていた



これから語る上で、筆者の行動に甘い点がいくつもあります。それは、「いずれ買えるだろう」「そこまで時間はかからないに違いない」といった楽観的な思考に引きずられたためでした。

なぜ、このように甘い考えを持っていたのかと言えば、欲しい新ハードは発売日に買えていたためです。といっても、抽選を勝ち抜く強運があったり、知人に融通してもらったり、といった話ではありません。

今とは全く状況が異なるのでピンと来ないかもしれませんが、かつて新ハードの予約は店頭受付が主流でした。実感としては、予約解禁日に最寄り店舗へ足を運べば、かなり高い割合で予約ができ、後は発売日を待つだけで楽に入手できたのです。

もちろん地域差もありますが、希望者が殺到しないような地域の店舗だと必然的にライバルも少なくなるので、予約解禁日ならばまず問題なく予約にこぎ着けられました。

4年前に発売されたニンテンドースイッチも、このやり方で無事ゲット。この購入方法は安泰だなと、満足していました。いえ、後のつまづきを思えば、この成功体験のせいで慢心していたのでしょう。

発売前から人気が沸騰していたPS5



新ハードの登場は、いつの時代でも注目を集めやすいものですが、PS5の過熱ぶりは際立っていました。リリース予定タイトル絡みで盛り上がるのは、どの新ハードでも見受けられる展開ですが、PS5への熱量の高さは他にも理由があります。

特に大きかったポイントは、価格と後方互換。事前に明かされていた性能から、「6万円台にいくかもしれない」「5万円台に押さえられるのか?」といった意見も飛び交っていましたが、その予想はいい意味で裏切られます。

ディスクドライブ搭載モデルは、税抜き価格で49,980円。消費税を入れても55,000円を切っており、驚きと歓喜の声がインターネット上に広がります。また、デジタルエディションも39,980円(税抜)と、価格についてのお得感を力強く後押ししました。


そして後方互換機能により、ほとんどのPS4ソフトをPS5で遊べる点というも、大きなセールスポイントに。新ハードの場合、「発売日直後に遊べるタイトルが少ない」という問題が付きまといがちですが、後方互換機能によりプレイの選択肢は一気に拡大します。

もちろんPS5ならではの新体験とはいきませんが、手持ちのPS4ソフトを引き続き遊べるというのは、非常に魅惑的な提案でした。事実、この機能を目当てにPS5の購入意欲が湧いた方もいたほどです。

最初の戦いはPS5の事前予約!しかし筆者は油断しまくり



新たな体験の提供に加え、価格や後方互換で購入意欲をかき立てたPS5。その狙いは功を奏し、事前予約はどこも即締め切られる状況でした。

そんな予約開始日当日、筆者はどのように過ごしていたかと言えば、記事執筆に励んでいました。一応、「amazonで申し込んでみよう」と考えていましたが、当時は記事を書く方を優先し、実際にamazonにアクセスしたのは予約開始時刻から15分ほど経過した頃。あまりに呑気なスタートです。

ですが、何度かアクセスしたところ、PS5をカートに入れることができました。「なんだ、意外と楽勝では?」と図に乗りますが、そのまま上手くコトが運ぶわけもなく、購入画面へと辿り着く前にエラー表示。在庫はあったのに辿り着けなかったのか、アクセス多数でカートに入ったこと自体がエラーだったのか、その真相も不明です。

結果を冷静に見ると惨敗なのですが、「カートには入ったし、今後入手する機会はあるだろう」となぜか前向きに考えてしまった当時の筆者。この思い上がりが、沼にハマる第一歩だったかもしれません。

筆者の姑息な立ち回りと、その結果



予約競争に負けたまま、発売日の11月12日を迎えました。当時の販売状況は、実店舗でもインターネット上での事前予約が徹底しており、店頭での直接販売はなし。予約分を販売するのみで、近隣の店舗では行列なども見かけません。

しかし筆者は、ひとつの可能性に期待していました。それは、キャンセル分です。予約に成功しても、取り置き期間内に購入しなければキャンセル扱いになる。それは、PS5の場合も例外ではありません。

この時筆者は、「このキャンセル分について、各店舗は持てあますのでは?」と考えました。次回の入荷日が未定の状況ならば、キャンセル分の取り扱いは店舗ごとに任される可能性がある。ならば、取り置き期間の翌日に朝一で行けば、直接買えるかもしれない!

誠に姑息な立ち回りではありますが、緊急事態宣言も解除されていましたし、店頭で行列に並ぶ(=密になる)わけでもないので、ギリギリセーフだろうと考え、開店時間直前に最寄り店へ足を運んでみました。

店頭に人影なし、ライバル不在。店内にPS5の告知を発見。ヨシ!

「PS5は全て抽選販売のみとなります」

甘い話など全くなく、店舗の中に広がっていたのは、日常的な通常営業の空気。文字通りの意味で、何事もありません。

そもそも、これだけ人気を持つPS5の予約に成功した人が、買うことなくキャンセルする可能性自体がかなり低め。加えて、半年以上続いたニンテンドースイッチの品薄時期に、多くの店舗で抽選販売のシステムが確立されました。当然、キャンセル分の取り扱いについても、しっかりシステム化されているに違いありません。

ゲームライターの甘い見通しと姑息な戦略は、現実の前にあっさりと打ち砕かれます。「意外といけるのでは?」と思っていた自分が、非常に恥ずかしい……!

近づく年末、買えないPS5……ようやく「これはマズイ」と自覚し始める



発売日付近で購入する道はあっさりと断たれました。徐々に増えていく販売経路も、競争が激化した先着型の販売(amazonなど)か、すでにシステムが徹底している抽選販売の受付のみ。確実に購入できる予約受付はなく、先着・抽選のいずれにしても、運を味方につけないと買えない状況です。

そんな中、筆者は「年末までには買えるだろう」という謎の思い込みがありました。「発売日に買えなかった人の中には、しばらく見送る方が一定数いるだろう」「年末に向けてそれなりの数を出荷する可能性がある」など、推測も楽観的。これまで新ハードの入手に苦労しなかった成功体験が、見通しの甘さを増長させます。

しかし年末が近づくにつれ、徐々に雲行きが怪しい気配に。いえ、「ずっと怪しい雲行きなのに、晴れると勝手に思っていた」と表現するのが正解でしょう。天気が思い通りになる理屈など、どこにもありません。

この辺りから、抽選販売の条件にも変化が見え始めます。多くの店舗では会員に向けた抽選受付を行っていましたが、一部でその条件が厳しくなり、クレジットカード会員向けの応募などが出始めます。

ほぼ無条件で申し込める受付は少なく、会員登録や公式アプリの導入が求められるケースが大半を占めるPS5の抽選販売。ここに至ってようやく筆者も危機感を覚え、最終的には8つの公式アプリを抽選販売のためにインストールしました。しかし、幸運に恵まれることなく、敗北だけを重ねた2020年が幕を閉じます。

「ヨドバシAkiba」のゲリラ販売が大混乱&「ノジマ」は転売撲滅を宣言



2021年を迎えても、PS5の入手難は続いています。流通の関係もあり、年明け直後の動きは鈍め。日が経つにつれて少しずつ抽選販売などが広がるものの、当選がしやすくなった印象は受けません。

仕事の関係から、PS5の抽選販売はこまめにチェックしていました。そして条件と合致した場合は、(仕事が一段落した後に)速やかに応募を済ませました。こうした日々を1月・2月と過ごしたものの、当選連絡は1件もなし。2月が終わった時点で、少なくとも累計で20~30件は申し込んだと思います。

PS5の販売状況で目立った出来事としては、1月30日に行われた「ヨドバシAkiba」の店頭販売が印象的でした。この時は事前の告知がなく、ゲリラ的にPS5の販売を開始。そのため、店頭販売を現地で知った希望者が殺到し、一時パニック状態に。最終的には、警察が出動するほどの騒ぎになりました。

抽選販売を行う理由はいくつかありますが、そのひとつに感染対策があります。申込み受付をネットやアプリに限定すれば、希望者が店舗に集まる事態を避けられます。また、店頭で受け取る場合も、当選者のみが足を運ぶのであれば、ソーシャルディスタンスも保ちやすいでしょう。

また、こちらは以前から話題になっていましたが、転売目的の購入やその出品も継続的に行われており、各店舗がその対応に追われていました。こうした動きを受け、1月31日に「ノジマ」が転売撲滅宣言を掲げます。

「ノジマ」は以前から転売目的の応募に目を光らせており、2020年12月には、約12万件の応募について目視で最終確認を行い、精査を行ったと発表。そして今年1月31日に、転売を防止する様々な施策を明かしたほか、転売目的と確認した会員の登録取り消しといった対応も明示。宣言通り、転売に対する力強い姿勢を見せ、当時大きな話題となりました。


抽選疲れに諦めの声。継続は力なりか、ストレスなく様子見か、いずれも悩ましい状況に



年明けから目立ち始めていましたが、2月・3月になると「抽選販売に疲れた」という声をかなり多く見かけます。抽選販売が適度に行われ、応募できる機会が一時期に比べて増えましたが、確実な入手手段がない状態は変わらずなので、疲れが出るのも無理のない話です。

発売直後の新ハードに人気が集まるのは、購入希望者の多くが察しています。特にゲームファンならば、何度も見てきた恒例の景色です。「すぐに買えるとは限らない」と覚悟していた方も少なくないでしょう。

しかし覚悟があったとしても、いつまでも辛抱できるわけではありません。発売から3ヶ月、4ヶ月と過ぎる中で、未だに入手しにくい状況が続いてしまえば、「今はいいかな」と諦めが脳裏を過ぎるもの。

また、年末から3月までにかけて、強力なPS5ソフトがあまり登場していないのも、諦めを促す一助になったものと思われます。PS5で遊べるソフトは複数登場しましたが、その大半はマルチプラットフォームでのリリース。「PS5じゃないと遊べない!」と強く訴求するタイトルが乏しく、購入意欲を支えにくい状況でした。

筆者自身は、仕事として必要な面もあったため、購入意欲は高いままでした。しかし、抽選に当たる気が全くせず、当選確認も諦め半分。メールの着信を知らせるサインがあっても、新商品の案内やメールマガジンだろうという気分です。実際のところ、その予想が当たり続けた数ヶ月間でした。

そのため、3月末に訪れた当選連絡を見た時は、嬉しい気持ちが湧くよりも、一瞬理解できない困惑が先に立ちました。「おかしい」「こんなこと、あるはずがない」と。応募している以上、「こんなこと」がある可能性はゼロではないのに、当初とは真逆の意味で、現実を受け止められませんでした。

もちろん、その直後には当選の喜びを噛みしめましたし、早速購入すべく店舗へと足を伸ばしました。こうして、甘い見通しが原因で5ヶ月奔走したあるゲームライターは、ようやくPS5を入手することができたのです。

当選した理由は、一口に言えば「運」に他なりません。ですが、状況の変化に助けられた面もあったように思います。前述した通り、抽選申し込みに疲れた人が少なからず出ており、その分だけ当選しやすくなったのでしょう。また、少しずつでも当選者が増えれば、その分だけライバルが減ります。こうして応募者の母数が減ったのが、幸運に繋がったのだと感じています。

ですが、自分が恵まれたことを理由に「今は当選しやすいです!」と主張するつもりもありません。これまでの新ハードと比べても、格段に入手が難しいハードだと実感しています。

しかも、5月8日に『バイオハザード ヴィレッジ』、6月10日には『 ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』と、購入意欲をかき立てるソフトが今後控えています。これらを遊ぶために、PS5の抽選販売に参加する人が増えてもおかしくありません。
先日『テイルズ オブ アライズ』のPS5版が発表されたのも、抽選を再加熱させる材料になり得ます。

こういった事情から、PS5の入手は今後もまだ厳しい状況が続くことでしょう。今すぐ欲しい方は、出来る限り抽選に参加したり、先着型の通販サイトなどに目を光らせてください。また、買いやすくなるまで待つ人は、ある程度の期間を見ておくのが吉です。動くにせよ待つにせよ、まだまだ“覚悟”が問われそうなPS5。出来るだけ早く、購入しやすい環境になって欲しいものです。


PS5は現役ゲームライターにも“高嶺の花”だった…!甘い見通しでつまづき、姑息な立ち回りも通用しなかった悪戦苦闘の5ヶ月間を振り返る

《臥待 弦》

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