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高難度ダンジョン探索ACT『Nongunz: Doppelganger Edition』―難しいときはゲームを放置しよう!【爆速プレイレポ】

2017年の『Nongunz』リマスター作品。ローグライト&クリックゲーの融合異色作?

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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回はBrainwash GangとDigeratiより、PC/Xbox One向けに2021年5月8日、ニンテンドースイッチ向けに5月7日、PS4向けに5月6日リリースされた『Nongunz: Doppelganger Edition』について生の内容をお届けしたいと思います。


『Nongunz: Doppelganger Edition』とは

本作は骸骨の主人公を操り、己を強化しながらダンジョンを攻略していくローグライト風アクションゲーム。100種類を超える構造と数十種類のモンスター、さまざまな効果を持つアイテムがプレイヤーを待ち受けています。また、Steamストアページで『The Binding of Isaac』と『Cookie Clicker』と融合したと紹介しているような、独自のシステムを採用しています。

『Doppelganger Edition』は2017年PC向けにリリースされた『Nongunz』を基に、新たなモードなどを追加したリマスター版です。2017年当時にPC版のほか、PS4/ニンテンドースイッチ向けのリリースを予定していた本作ですが、当時のパブリッシャーSindiecateが無くなりコンソール版の計画は白紙に。その後、新たなパブリッシャーを得て4年越しのリリースがリマスターの形で行われました。


また、本作はゲーム内の根幹部分を説明する言語を用意していないのも特徴。アイテム効果などはもちろん、なぜプレイヤーは戦っているのかなどの世界観やその物語なども多くが語られておらず、プレイヤーの推理や推測などに委ねられています。

『Nongunz: Doppelganger Edition』の実内容に迫る!

ゲームを開始時には、まずチュートリアルが開始。攻撃や移動、回避などの操作方法のほか、本作の重要アイテム「頭蓋骨」について学べます。頭蓋骨はプレイヤーにさまざまな能力を与えてくれるアイテムで、チュートリアルでは空中ダッシュが可能になるアイテムを獲得できます。

本作のアイテムはすべて「カード」の形で手に入る形式。カードには効果と強さなど最低限の情報しか描かれていないため、イラストや記号などから効果を理解しなければなりません。いくつかのアイテムを手に入れ、チュートリアルが終わるとプレイヤーの拠点となる集落にたどり着きます。

集落では、目的となるダンジョンに挑むためのさまざまなアイテム管理ができるほか、アイテムの保管や取り出し、買い物などができる施設が用意されています。また、リマスター版から追加された「アリーナ」へも挑戦が可能。また、ダンジョンは集落の右側から挑めます。手前には本作の基本的な要素を教えてくれるメモも用意されています。

お宝と危険が待つ迷宮!ピンチなら逃げちゃおう

ダンジョン内は、敵や罠が待ち受けている部屋を攻略していく方式です。部屋には「敵と宝の部屋(基本)」「宝の部屋」「ショップ」「ボスの部屋」などが用意されており、マップでいつでも部屋の内容を確認できます。また、部屋を移動する扉の前に立てば、繋がった部屋を光って教えてくれる親切な仕様です。

主人公はダンジョン内を探索し、自身を強化するためのアイテムを探す必要があります。アイテムはダンジョン内の宝箱で入手できますが、宝箱を開ける際にプレイヤー自身の体力を消費する必要があるため、残り体力や周りの状況を考えましょう。

アイテムの種類には、二段ジャンプやタレット設置などの固有能力を習得できる「頭蓋骨」、持つだけで武器威力やジャンプ力アップを持つ「強化カード」などが存在。上記の通り効果は文字で説明されていないため、手に入れたらまず何が変わったかを確認するのが大切です。回避距離アップなどは、しっかり変化を実感しておかないと事故が起こりかねません。

なお、ダンジョン内からは「外への窓」からいつでも脱出が可能。脱出すれば武器などは持ち出せます。死ぬことですべてを失うゲームのため、引き際を見極めてアイテムを集め、自身を強化するのも大切な戦略です。

また、脱出することでアイテム以外に持ち出せるものがあります。それが、本作では重要な「ポイント」要素です。

放置推奨ゲー?ポイント稼いで攻略を有利に!

「ポイント」は、本作においてアイテム入手などに使用する、プレイヤーを支える大切な存在。ポイントはプレイヤーが銃を撃ったり、敵を倒すことで獲得できます。敵を続けて倒すとコンボが発生し、結果により大量に入手することも可能です。しかし、敵と続けて戦うのは当然それだけリスクも大きいため注意が必要です。

また、ダンジョン内で檻に捕まっている囚人を救出すると、拠点で継続的にポイントを生み出すリソースになってくれます。ひとりの囚人が生み出すポイントは少ないので、ダンジョン内では積極的に見つけ出して数を集めていきましょう。

手に入れたポイントはダンジョンや拠点のショップで買い物に使用します。また、拠点にある「壁画」にポイントをつぎ込むことで、好きな「頭蓋骨」「武器」を入手できます。頭蓋骨と武器は壊れる消耗品のため、確実に好きな装備を入手するためにもポイントは多く稼いでおかなければなりません。

しかし、ポイントはどれだけ銃を撃って敵を倒そうが、決して序盤の効率がよくありません。ダンジョン内で死ぬと装備とともにポイントも失うため、無理して戦うのも危険。それではどうすれば良いのか。ところで、本作はゲーム説明に『Cookie Clicker』の名前が出ているのを覚えているでしょうか。

『Cookie Clicker』とはその名の通り「クリックすることでクッキーを増やす」ゲーム。実際にはクッキーを生み出すさまざまな施設などを作り、最終的にはほとんど放置しておく内容になります。本作も同じようなことが可能で、極端な話としては「ゲームをやってないときに放置しておく」ことで囚人たちが勝手にポイントを生み出してくれるのです。

比較的簡単にアイテム持ち出しができるダンジョンと、自動ポイント生み出し装置(囚人)。これだけ揃えば装備自体は潤沢になるのですが、それでも本作は簡単なゲームではありません。

高難易度のダンジョンを乗り切れ!ポイントはビルドと回復

ダンジョン内の敵はプレイヤーを検知して追跡するタイプ、弾を発射するタイプ、ダメージゾーンを生み出し続けるタイプなどさまざま。主人公の初期状態はザコ敵ですら数発の銃弾が必要なため、追跡タイプに囲まれるだけであっという間に死んでしまいかねません。

プレイヤーが失った体力は、敵を倒せば少しだけ回復します。また「手に入れたカードを破壊する」ことでも一定量の回復が可能です。カードのグレードによって回復量が異なるため、ピンチ時に強力なカードを犠牲にして回復するか、能力を信じて敵を倒して回復するかの選択は非常に重要です。

放置ポイントのおかげで頭蓋骨や武器の性能を試しやすい本作。個人的には2段ジャンプできる頭蓋骨と、溜めで軌道を変えられる弓が非常に使いやすい印象です。ほかにも空中ダッシュ&近接、タレット&ライフルなどさまざまなプレイスタイルも楽しめます。なお、装備自体はいつでも変更できるので、ボス戦まで強力な武器を温存するなどの戦略も採れます。

繰り返すようですが、本作の難易度はわりと高めです。宝箱を開けるのにも体力を使い、その体力回復手段も乏しいのを忘れてはいけません。何度何度も探索を繰り返し、帰還して、放置して、自分の理想をいかに作り出すかが重要なのです。


ここまで紹介してきた『Nongunz: Doppelganger Edition』。基本的なゲーム部分は比較的オーソドックスなローグライトアクションですが、そのプレイ感覚は好感触でした。難易度が高いものの、死んでも学ぶことが多くテンポが早いゲーム性のため、遊んでいてもストレスを感じさせません。

ただし、一部操作があまりにも使いづらい、マップによっては敵が有利すぎる状況などの問題もあります。また、ある程度プレイすれば理解できますが、説明がほとんどないゲーム内のさまざまな要素は人を選んでしまう可能性があります。

本作の放置要素は「遊んでいないのにSteamプレイ時間が伸びていく」ため、人によっては好ましくないものに思われるかも知れません。ただ、ポイントで手に入るのはあくまで武器など一部アイテムのみ。もちろん放置せずに毎回ダンジョンに挑むだけでも、“アイテムや装備などを集めて敵を倒す”楽しみの根幹が失われるわけではありません。

オプションから移動できる「放置待ち」画面。時計の流れが早い。

なお、本作は2017年のオリジナル版『Nongunz』を所有しているユーザーには無料で配信済みです。

タイトル:Nongunz: Doppelganger Edition
対応機種:PC/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:PC/Xbox One版2021年5月8日、スイッチ版5月7日、PS4版5月6日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間(+放置4時間)
価格:1,320円


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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