90年代レトロ風サッカー『Pixel Cup Soccer』―『実況ワールドサッカー』と『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』にウルグアイのサッカーとラテン魂をミックス【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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90年代レトロ風サッカー『Pixel Cup Soccer』―『実況ワールドサッカー』と『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』にウルグアイのサッカーとラテン魂をミックス【開発者インタビュー】

ウルグアイ産のゲームを紹介するのは初めてかもしれません。

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90年代レトロ風サッカー『Pixel Cup Soccer』―『実況ワールドサッカー』と『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』にウルグアイのサッカーとラテン魂をミックス【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、BATOVI Games Studio開発、PC/Mac/Linux向けに6月22日に早期アクセスが開始されたレトロ風サッカー『Pixel Cup Soccer - Ultimate Edition』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、レトロ風なドット絵が特徴のサッカーゲーム。シンプルな操作で、CPUを相手にしたり、ローカルでの対戦プレイが行えます。今後は新たな機能、キャリアモード、そして最終的にはオンラインマルチプレイヤーを追加する予定とのこと。記事執筆時点では日本語未対応です。

『Pixel Cup Soccer - Ultimate Edition』は、1,010円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

BATOVI GamesBATOVI Gamesは、Fernando Sansberro(システムアナリスト)とRoque Papa(電気技師)の2人で運営しています。私たちは20年以上のゲーム開発経験があるベテラン(50歳)で、開発チームは15人。ウルグアイのモンテビデオを拠点としています。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

BATOVI Games私たちは2016年以来、ノンストップでサッカーゲームを作り続けています。2016年には『Pixel Cup Soccer 16(iOS/Android)』をモバイル向けにリリースし、『Pixel Cup Soccer 17』の早期アクセスもSteamで開始しました。

2020年には、AppleからApple Arcade向けに3D版の『Pixel Cup Soccer』を作ってくれないかという提案があり、生まれたのが『Charrua Soccer』です。これは私たちにとってもサッカーゲーム開発能力を向上させる良い機会であり、多くの人にも遊んでいただくことができました。そして、これがインディーゲーム開発スタジオとしても大きな転換点となったのです。私たちはアドバゲーム(注:広告を目的としたゲーム)の開発をやめ、自分たちのプロジェクトに集中することとしました。

過去2年間、『Charrua Soccer』のアップデートを数多く行い、新しいAtari VCSコンソールのローンチを記念して『Pixel Cup Soccer - Classic Edition』もリリースしました。そしてつい先日、本作の早期アクセスをSteamで開始することができ、今後たくさんのアップデートを行なっていく予定です。

――本作の特徴を教えてください。

BATOVI Games本作はカジュアルなレトロスタイルのサッカーゲームで、前作から大きく進化しています。ダイナミックで速い展開のゲームプレイが特徴で、サッカーの楽しい部分だけを楽しむことができます!ドット絵のグラフィックは90年代のレトロスタイルですので、懐かしさも感じていただくことができるでしょう!

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのでしょうか?

BATOVI Games本作は『Pixel Cup Soccer 16』の進化版で、初めて実際に遊ぶことができる、新しい『Pixel Cup Soccer』と言えるでしょう。今後はゲームプレイとバランスを改良するため、高い頻度でアップデートを行なっていきます。数ヶ月以内には一からチームを作り、細かなところまでカスタマイズできる「キャリアモード」を実装する予定です。このチームを使ってリーグDから試合に参加することができ、戦術を練り経験を積むことで、上のリーグに進み、最終的にはワールドチャンピオンを目指すことになるのです。

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

BATOVI Gamesユーザーからのフィードバックを得るのに早期アクセスはとても役立っています。プレイヤーたちからは要望やバグ報告なども受け取っています。普通にリリースしたのではこのようなことはできませんので、より良いゲームを作るためにコミュニティの力を借りる、という意味ではこれほど素晴らしいシステムはないでしょう。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

BATOVI Games本作が参考にしているのは、コナミの『実況ワールドサッカー』とテクノスジャパン開発の『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』(注:海外では内容を一部変更し『NINTENDO WORLD CUP』として発売)で、他にも80年代と90年代のゲームから影響を受けています。

キャリアモードでは笑えるシチュエーションがたくさん出てくる予定で、これはウルグアイのサッカーとラテン魂によるものです。

――本作の日本語対応予定はありますか?

BATOVI Games本作の開発バージョンでは日本語に対応しているのですが、リリース版では現時点で対応していません。次のアップデートで日本語とその他の言語が選べるようになる予定です。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

BATOVI Gamesほとんどありませんでした。私たちはゲーム開発についてはベテランですし、開発プロセスもしっかりしています。もちろん、ゲーム開発のようなクリエイティブな作業を完全にリモートにすることはできないと思っています。とはいえ、厳しい外出自粛が行われたのはわずか数ヶ月で、その後はオフィスで開発を行うことが可能になりました。ウルグアイはワクチン接種と感染拡大の抑制に成功した国の一つなのです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

BATOVI Gamesはい、大丈夫です。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

BATOVI Games私たちは日本の文化、日本のゲーム、日本のゲーム開発会社、日本のゲーム業界が大大大好きです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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