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デーモンガールの傑作3Dアクション!奥深いジャンプ操作を極めて大量のチャレンジをこなそう『Demon Tides』プレイレポ

ジブン流のスタイリッシュなアクションで大海原を駆け抜けろ

連載・特集 プレイレポート
デーモンガールの傑作3Dアクション!奥深いジャンプ操作を極めて大量のチャレンジをこなそう『Demon Tides』プレイレポ
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『Demon Tides』は、どこまでも青空が広がる大海原を舞台に、悪魔の国の女王であるビーブスが、飛んで跳ねてアイテムをかき集める3Dプラットフォーマーです。

クセがあって可愛らしいキャラクターたち、心地良い操作性、細部まで気を遣って作られたデザイン、ストレスフリーな体験、そして何よりプラットフォーマーとしての肝であるレベルデザインまで、どれひとつ取っても抜かりない傑作でございます!

今度はラグナーロック王国で冒険だ!ヘンテコなクルーたちと始めるサイコーの体験

デーモンの女王であるビーブズは、三人の従者たち(オタク気質のミッジ、チャラくて陽気なアーティストのDK、セクシーなお姉さんのルーシー)とともに、ラグナーロック王国へ向かっていました。というのも、前作『Demon Turf』シリーズで王国をまとめた彼女に、一通の招待状が届いたからです。

その差出人は、国王であるラグナー。なんと、ビーブズのでした。びっくり仰天する一同ですが、こうなっては出向かないわけには行きません。

しかしながら、とうのラグナー王は圧政を敷いており、ビーブズにも冷たく当たります。いったい、王はどういうつもりなのでしょうか……?

前作とお話は繋がっているようですが、オープニングでおおまかなストーリーは教えてくれるので、すんなり入っていくことができました(残念ながら前作は日本語対応していません)。

今のところ人物関係はシンプルであり、大きな伏線などもなさそうなので、本作からプレイしても問題ないでしょう。

本作はいわゆる3Dプラットフォーマー。『スーパーマリオ64』から連綿と続く、3D空間を飛んで跳ねて回って、足場の先にあるアイテム(本作では“ゴールデンギア”)を集めるのが目的です。

ハッキリ言って、その出来は極上! 力作揃いの同ジャンルにおいて、またしても歴史に並ぶべき名作が登場した……というのが素直な感想です。

ビーブズは最初からすべてのアクションが使用でき、その動きは多種多様です。

(Xboxコントローラー基準で)Aボタンでジャンプ、空中でAボタンでバットジャンプ(コウモリに変身して二段ジャンプ)、RTでブーストアタック(攻撃)、LTボタンでスピン、LBボタンでスネークモード(高速で移動)が可能です。これらのアクションに加えて、レールグライドや壁キックも存在します。

とにかく本作は空中軌道が自由自在であり、さまざまな能力を組み合わせることで、かなり長いあいだ滞空することができ、横軸への移動も思うがままです。

たとえば、ジャンプ→スピン→バットジャンプ→ブーストアタックで何十メートルも先の足場まで乗り移ることができます。

これに加えて、着地時にブーストアタックを出してビーブズを反射させたり、ジャンプに地上ブーストアタックの慣性を乗せたりと、いくらでも工夫の余地があるのも素晴らしいところです。かなり奥まった仕様までメニュー画面のムーブセットに載っているのも良いですね。

ただ、これらの挙動を必ずすべて使わないといけないわけではなく、あくまで使いこなせたら気持ちいいというだけで、クリアに必要なアイテムを取るだけなら、基本的な挙動だけ知っていれば問題なさそうです。この点は『スーパーマリオオデッセイ』と同じような感覚を覚えました。

舞台は海ですが、移動に船は使わず、スネークモードの猛ダッシュを使います。ボートレーサーにでもなったかのようなスピード感で、泳いでいるだけでも気持ちがいいですね。

四方にはぽつぽつと島があり、上陸することでプラットフォーマーステージが開始。島に散らばっているEYETEM(通貨に相当するもの)ゴールデンギア(ストーリーのアンロックに使用)を探していきましょう。

本作の骨子である地形やアイテムの位置、ギミックのセンスなど、レベルデザインは圧巻の一言! どの島にも新しいチャレンジがあり、収集物を取る気にさせるような仕掛けが満載です。

あっちでジャンプ台を乗り継ぐステージがあったかと思えば、こっちでは輪っかをくぐるレース、そしてその隣には壁キックの連続と、ひとつひとつは見たことあるものが多いものの、手を変え品を変え、新鮮な驚きを提供してくれます。

ボスを除けば、ほとんど敵キャラクターは登場せず、戦闘が最小限なのもGOOD

加えて、移動式の足場などの不安定なところを除けば、好きなところにチェックポイントを立てられるので、ケアレスミスでとんでもなく戻される危険性を排除できるのも素晴らしいです。

そしてそして、本作にはオンライン要素があり、そこらの壁や床にグラフィティアートを描くことができます(正確には用意されたシールから選んで貼る)。これにより、他プレイヤーにしょうもないギャグを書き記したり、ルーシーの美しさを伝えたり、アイテムの位置をヒントとして残してあげたりできます。『ダークソウル』シリーズのメッセージ機能みたいなものですね。

となると、ビギナー向けのゲームに見えるかもしれませんが、もちろんチャレンジステージも存在します。本作のジャンプの挙動をしっかり理解していないと解けない難しさになっているので、ぜひとも挑戦してみてください。

ゲーム中に手に入るEYETEMを支払えば、仲間のルーシーが色違いのスキンを、DKがギアという装備品を売ってくれます。スキンはどれもキュートかつコンセプチュアルで、欲しくなるデザインのものばかりだし、ギアは直接的にアクションの手助けになるものがそろっています。たとえば、スピンジャンプの距離が長くなるとか、ヘルスが自動回復していくとか、そういった嬉しい効果のあるものばかりです。もちろん、使わずに進めていくのもOKです。

なにより、気持ちの良い空の下で、ただひたすらにチャレンジングなプラットフォーマーを延々と遊べるのがたまりません。

ルーナというNPCに一定数のゴールデンギアを渡せば、次の大型エリアへと運んでくれますが、いつストーリーを進めるかは自由。ファストトラベルも制限なしです。コンプリートしたかどうかは島ごとにチェックでき、100%達成時にはアナウンスも出るので、筆者のようなちょっと残ってるのが気になる人にも配慮した設計になっています。

仲間たちや王国に暮らす民との会話は終始イイ感じで、特に仲間はビーブズのことが大好きであり、常にハイテンションで会話が進むのも楽しくて仕方がありません。ほぼすべての会話が無意味であり、数秒で終わるのも良いところですが、何故かつい話しかけちゃいます。

とはいえ、おバカな空気から一変して、父親との確執がメインストーリーのフックになっています。果たして彼女はラグナー王と和解できるのか……?

遊んでいるあいだ常に笑顔になれるゲームですが、いくつか気になる点もあります。

ひとつはボス。これは多くの先行作品にも見られる問題点ですが、本作も同様に、プラットフォーマーステージほどの出来ではありません。敵が放ってくるギミック攻撃を避けて、弱点を攻撃するだけです。決してつまらないわけではありませんが、ジャンルの宿命を感じてしまいました。

もうひとつは、せっかくの気持ちの良い青空が広がっているのに、ところどころに禍々しい瘴気に満ちた島があり、そこでは空の色も変わってしまうのが残念でした。とはいえ、どちらも致命的な問題ではありません。

現時点ですでに、本作は3Dプラットフォーマーに必要なものだけを集め、ギュッと凝縮した傑作であると感じております。音楽もアートも極上で、とてもインディーゲームとは思えないくらい、しっかりと世界が構築されています。

それでいて、ミニゲームやバトルなどの余計な要素は極限まで廃しており、オタクの好きなものをギリギリまで煮詰めた作品に仕上がっています。ジャンルファンには必見の出来と言えるでしょう。

これを受けて『Demon Turf』も日本語化してくれませんかね……?

『Demon Tides』はPC(Steam)にて配信中です。

ライター:各務都心,編集:みお

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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