気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Detalion Games開発、PC向けに7月8日にリリースされたパズルアドベンチャー『Nemezis: Mysterious Journey III』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、惑星Regilusを舞台としたパズルアドベンチャー。離れ離れになってしまったBogardとAmiaの2人は、様々なパズルが待ち受ける7つのエリアを訪れ、不思議な出来事に巻き込まれます。難易度選択のほかデジタルガイドも用意されており、パズルが苦手な人でも遊べるような配慮も。記事執筆時点では日本語未対応です。
『Nemezis: Mysterious Journey III』は、2,050円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Aleksandra Cwalina氏(以下Aleksandra)日本のゲーマーの皆さん、こんにちは!はじめまして。パズルアドベンチャーゲームである本作を開発したDetalion GamesのCEO、Aleksandra Cwalinaです。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Aleksandraおよそ2年前に始まりました。本作のメインデザイナーであるRoland Pantołaは、ポーランドで初めてPCゲームを開発した人たちの1人であり、彼の処女作は90年代に作られました。Rolandは有名なパズルアドベンチャーゲームである『Schizm』シリーズと『Reah』のメインデザイナーを務めたのです。そんな彼は、Unreal Engineのような最新技術を使って、自分の昔の作品のようなゲームをまた作りたいとずっと思っていました。
――本作の特徴を教えてください。
Aleksandra本作はパズルアドベンチャーゲームなので、数多くのパズルが収録されています。正直言うと、どれもかなり難しいです。そのため、2つの難易度を用意しました。ノーマルではヒントがありパズルも優しくなっており、ハードではヒントがなくより挑戦しがいのあるパズルになっています。自分の頭を試してみたくなりましたら、ぜひ本作を遊んでみてください!
あ、それと本作はグラフィックも特徴ですね。私たちは本作の世界を美しく興味深いものにするため、多大な労力を注ぎ込みました。本作の舞台は人間によって植民地化された宇宙人の惑星です。そのため、一見地球のような見た目でありながらも、少し奇妙なものとなっているのです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Aleksandraはい、昔の大ヒットパズルアドベンチャーゲームの数々から影響を受けています。『Myst』はもちろんですし、メインデザイナーのRoland Pantołaが過去に手がけた『Schizm』と『Reah』からも影響を受けていますね。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?
Aleksandraまだ対応できていません。私たちは小さな開発チームであり、実装したいすべての要素がまだ出来上がっていないのです。もちろん、有志の方の手助けは大歓迎です!私宛にメールでご連絡いただけると幸いです。本作へのフィードバックも気軽に送ってくださいね。また、活発なSteamフォーラムもありますので、そちらもぜひご利用ください。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Aleksandra幸運にも、ほとんどありませんでした。この業界では世界中の人と一緒に仕事をすることが多いので、すでにリモートワークの体制ができていたのです。開発チームのメンバーも新型コロナに感染した人はいませんでした。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Aleksandra親愛なる日本の読者の皆様!私たちのゲームをサポートしていただき、ありがとうございます。これ以上ないほど嬉しいです!
――ありがとうございました。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。