『BF』と『CoD』どう違うの?BF勢が『コール オブ デューティ ヴァンガード』オープンβでシリーズを初体験して感じたこと | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『BF』と『CoD』どう違うの?BF勢が『コール オブ デューティ ヴァンガード』オープンβでシリーズを初体験して感じたこと

同じ第二次世界大戦をテーマにした『BFV』と『CoDヴァンガード』を比較します。

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『BF』と『CoD』どう違うの?BF勢が『コール オブ デューティ ヴァンガード』オープンβでシリーズを初体験して感じたこと
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バトルフィールド(以下、BF)』と『コール オブ デューティ(以下、CoD)』、結局どちらがよりおもしろいのか。同ジャンルの二大巨頭として、長年FPSシーンを牽引してきたこれらのタイトルが比較されるのはもはや必然とも言っていいでしょう。

3年前の秋、『バトルフィールドV』と『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』がほぼ同時期に発売されるときも、あるプレイヤーは両作の狭間で揺れ動き、またあるプレイヤーは自分の愛するゲームに新規プレイヤーを引き込もうと傾注していました。別々のゲームである以上、比較することは無粋だとする声もありますが、過去にはかの「Red Bull」も“『CoD』と『BF』どちらが上か?”と題した記事を投稿しており、国内のみならず世界的に見ても、自他ともに認めるライバルとして注目され続けています。

そして、2021年11月。またその時がやってきます。『BF』シリーズ最新作である『バトルフィールド 2042(以下、2042)』と『CoD』シリーズ最新作の『コール オブ デューティ ヴァンガード(以下、ヴァンガード)』の発売が同時期に迫っているのです。『ヴァンガード』の発売日は11月5日。対して『2042』はもともとの発売日を10月22日としていましたが、リモートワークの影響を理由に延期。新たな発売日を11月19日としました。

『CoD』シリーズは毎年新たな作品がリリースされるのに対して、『BF』シリーズは約3年ぶりの新作。時代設定が期待されていた現代戦ということもあり、ファンからの期待値は高く、そこに今回の延期発表ということで落胆した人も少なくないでしょう。かく言う筆者もその1人。長年『BF』シリーズに触れ、「懲役ロッカー」からもようやく解放されるかと思ったのも束の間、もう少し囚人生活は続きそうです。

懲役ロッカーとは『BF4』の監獄を戦場にしたマップ「Operation Locker」に好んで囚われ続けているプレイヤーの事象を指す

『BF』を愛する者の1人として、今まで『CoD』の新作が発売されてこようが目もくれず、やや偏った嗜好でプレイし続けてきました。もちろん『2042』も予約し、オープンベータテストを心待ちにしていましたが、その開始日のアナウンスも今月末までお預けに。そんなときに、筆者の耳に入ってきたのが、『ヴァンガード』のオープンベータテストのお知らせでした。日本時間9月19日午前2時~9月23日午前4時までを予定している本テスト。『ヴァンガード』は第二次世界大戦を舞台としており、現状リリースされている『BF』の最新作『バトルフィールドV』と時代設定を同じとしています。これは今まで食わず嫌いしてきた『CoD』に手を出すのにはいいタイミングなのでは、そう思い立ったが吉日。さっそくダウンロードを開始したのでした。

『BFV』と『CoDヴァンガード』どう違うのか?

さて、ここからは『コール オブ デューティ ヴァンガード』のプレイレポートと共に、同じく第二次世界大戦を舞台とした『バトルフィールドV(以下、BFV)』と、どう違うのかその内容を比較してみましょう。

まず注目すべきは、プレイ人数とマップの広さでしょう。『BF』といえば最大64人対戦と広大な戦場を売りにしていますが、『CoD』は少人数、小規模マップを特徴としています。『BF』の広いマップのいい点は、実際の戦場の雰囲気に浸れるところでしょう。戦車や航空機が戦火を交え、時に急激な天候変化や地形変動に見舞われる「Levolution」も魅力の一つ。端から端までの距離が1キロメートル以上のマップもざらにあります。

戦場を変化させる「Levolution」

しかし広大なマップは、戦況が膠着状態になりやすく、芋砂(拠点に絡まず遠方から匍匐状態で狙撃に勤しむ芋虫スナイパーの略称)を量産しがちに。ただ広いだけで建造物が少ないマップは歩兵が活躍するのは難しい場合もあります。

「Iwo Jima」

一方、『CoD』のマップは比較的小さなものが多く、それに合わせプレイ人数も少なく設定されています。また、最新作『ヴァンガード』では戦闘規模を選択可能。従来通りの少人数での戦闘が楽しめる「TACTICAL」。中規模人数で戦闘が行われる「ASSAULT」。特大規模の大混戦が発生する「BLITZ」の3タイプから好きなものをゲームフィルターから選ぶことができます。

今回、筆者が体験した中でもっとも人数が多かったのものは、史実のスターリングラード攻防戦の舞台の一つとなった場所でもある「RED STAR」で行われた24対24の戦闘でした。

マップサイズは中型。『BFV』で言うと「Devastation」の1/3くらいの大きさでしょうか。しかし、その中に48人が放り込まれるわけなので、戦場は乱戦にもつれ込みます。四方八方から銃声が鳴り響き、リスポーンした真横では味方が倒れていることもしばしば。おそらく、索敵してる時間より撃ち合っていた時間のほうが長かったと言っても過言ではないでしょう。しかし、その様子は『BF』のお祭り感を彷彿とさせ、シリーズ初プレイながら、そこには馴染み深ささえありました。

「Devastation」

また、マップについては両作品において近しいロケーションも登場しました。『BFV』のチャプター6にて実装された「Solomon Islands(ソロモン諸島)」ですが、『ヴァンガード』にて登場したのがソロモン諸島のひとつに含まれる「Gavutu」です。

このマップはかつて日本軍により占拠されていた、ガビューチュ島を舞台としており、マップの各所には日本語の表記が入った建造物が見て取れます。

次に、銃器のカスタマイズの違いはどうでしょうか。まずは『BFV』から見てみましょう。今回は衛生兵が装備することができるサブマシンガン「M1928A1」を例に比較。M1928A1はアメリカにて生産され、世界中で広く用いられたサブマシンガンです。トンプソンやトミーガンという通称でも呼ばれ、ドラム型マガジンを装着した姿も有名です。

『BFV』においては、通常の装弾数は20発。専門技能の「拡張マガジン」を選択することによって装弾数が50発まで増加します。また、アタッチメントの変更はスコープのみ。その他のカスタマイズ要素として、パーツごとのスキン変更やアクセサリーの装着などが可能です。

『ヴァンガード』におけるトンプソンは、「M1928A1」に改良が加えられる前身の「M1928」として登場。初期装弾数は50発。マガジンを変更することによって最大100発まで装填可能になります。アタッチメントの入手方法は、経験値を獲得することによって武器レベルが上昇し、各レベルごとに様々なアタッチメントが解除されていきます。そして驚いたのは、最大10パーツまでカスタマイズできる点。従来のプレイヤーからしたら当然のことなのかもしれませんが、同じ第二次世界大戦をテーマとした『BFV』はおろか、今までの『BF』シリーズよりもカスタマイズ要素が充実しています。サイト、バレル、マガジンはもちろん、弾薬の種類やグリップ、熟練度なる項目もありました。

さらに、筆者を驚愕させたのは、各アタッチメントの種類の豊富さ。熟練度などの特殊項目も含めると、数えただけでも75種類も存在します。これだけのパーツを解除するのは大変ではないかと最初は思いましたが、その点も心配ありませんでした。普通にプレイしていれば、1マッチ中に武器は数レベル上昇。サクサクと解除されていく様はプレイしていてとても楽しい瞬間でした。

プレイしていて気になったのは「Time to Kill(敵を倒すまでの時間)」の早さです。撃たれた、と気づいたらその時はもう死んでいる。交戦距離が離れていようが体力が少ないのですぐ死にます。これはおそらく、少人数かつ小規模マップを特徴とする『CoD』だからこその調整でしょう。戦場を駆け巡り、素早く敵を倒していく爽快感。逆に体力が多いと、撃たれたら遮蔽に隠れ、敵を見つけたらそっと近づく。そんなもどかしい鬼ごっこがはじまってしまうかもしれません。

反対に『BF』は体力が多めに設定されています。これは広いフィールドで戦う『BF』だからこその調整です。爆発物や銃弾が四方から飛び交う戦場では意識外からダメージを貰いやすく、そんな戦場で体力が少なければすぐやられてしまいます。そんなのストレスがたまりますよね。もちろん、スナイパーライフルの弾丸が胴体に当たっても一撃では死にません。

他にも、弾を撃った時の反動の大きさも気になりました。『BFV』では遠距離を狙うことが多くなる都合上、反動がマイルドに設定されています。その感覚に慣れていたためか、開始早々に衝撃だったのはほとんどの銃で反動がとても大きいこと。照準もものすごくブレるので、最初はバイブレーション機能のアタッチメントでも取り付けたのかと錯覚しそうになるほどでした。おそらく、近中距離での立ち回りが主体となる『CoD』ならではの、接近戦にやりごたえを持たせるための調整。反動が気になる場合はガンスミスで反動値を抑えるカスタマイズを施せるのもいい点ですね。


この2作を遊んでみてどちらがより面白いのか。この答えを出すには“何を求めるか”で結果が変わってきます。『BFV』は広大なフィールドでの、国対国のぶつかり合い。まるで実際の戦場に、1人の兵士として生きているかのようなその感覚がとても魅力的です。味方分隊と協力して拠点を裏取りするのも、衛生兵として味方の治療に専念するのも、戦車に乗って前線を押し上げるのも自由。勝つための手段が数多く存在します。また、雰囲気を重視した本作だからこそ、史実に倣いカスタマイズ範囲も再現されています。実際の戦場にカラフルな装備で出撃している兵士は想像できないですよね?そして、大人数での「戦争ごっこ」。これが面白くて、筆者は長年このゲームをプレイし続けてきました。

では、『ヴァンガード』はどうでしょう。今回プレイして、その魅力はカジュアルさにあると感じました。やられても一瞬で復活できるスピード感。小サイズのマップだからこそ常に撃ち合っていられる楽しさ。史実ではありえないような、自分だけのカスタム武器が作れる自由度。試合時間や装備の進行度、それぞれがテンポよく進むので早い段階で面白さを感じられます。長時間遊ぶことが前提の『BFV』に対して、本作は短い時間でサッと遊びたい。そんなニーズにも答えてくれる作品です。

シリーズ恒例のキルストリークも魅力の一つ

もし、あなたが無類のRPG好きで『FF』と『ドラクエ』の新作が同時期に発売されたらどうしますか?おそらくほとんどの人が両方遊ぶでしょう。つまり、気になるなら両方遊ぶべきです。『BF』と『CoD』にはそれぞれが違った面白さ、特徴があります。それでも、時間や資金面に難がある場合は、上記で紹介した特徴を元に、自分に合いそうな方を遊びましょう。どちらも面白いからこそ、両作はこうして長いこと比較され続け、話題に上るのです。今回、『CoD』シリーズに初めて触れ、この記事を書き終えたいま、マウスカーソルは予約購入のボタンを押していました。この秋は忙しくなりそうです。

タイトル:コール オブ デューティ ヴァンガード
対応機種:PC(Battle.net)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2021年11月5日
価格:スタンダードエディション8,690円 アルティメットエディション13,090円 クロスジェンエディション9,680円
《neko》
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