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マウス・キーボード操作も可能!『Iron Harvest』PS5版はコンソール機RTSの決定版だ【プレイレポ】

発売に先駆けてプレイレポートをお届け!気になる操作感に注目してお伝えしていきます。

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マウス・キーボード操作も可能!『Iron Harvest』PS5版はコンソール機RTSの決定版だ【プレイレポ】
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※ UPDATE (2021/11/23 11:08):本記事は記事執筆当時メーカーから提供されたビルドでのプレイであり、マウス・キーボードの利用は筆者環境で確認されたものとなります。

10月28日。PCで既に発売されていた『Iron Harvest(アイアンハーベスト)』がPS5/Xbox series X|Sに上陸します。そこで本記事ではPS5版を用いたプレイレポートをお届けします。

本作の国内コンソール版販売を担当するDMM GAMESは「キングダムカム・デリバランス」なども販売しており、マイナーな洋ゲーを愛するコンソール機ユーザーにとっては非常にありがたい企業なのですが、今回プレイレポするにあたっては、忖度抜きにRTSをコントローラーでプレイする操作感に注目してレポートしていきましょう。

※なお、本レポートではPS5版に準拠して解説していきます。

『Iron Harvest』ってどんなゲーム?

『Iron Harvest』は現実の世界と少しだけ異なる歴史を歩んだ1920年代のヨーロッパが舞台の作品。多脚メカや飛行艇といった「ディーゼルパンク」的なガジェットが魅力的です。

本作はポーランドの著名コンセプトアーティスト、ヤクブ・ロザルスキー氏が描いた「World of 1920+」という世界観に基づいており、同じ世界観を共有するゲームとして『サイズ -大鎌戦役-(Scythe)』というボードゲームがあります。デジタル版になるほどの人気ボードゲームであり、もしかするとご存じの方も多いかもしれません。

ヤクブ・ロザルスキー氏の描く、近世と地続きの多様な伝統と神秘的な自然の風景に異質な「メック」が闊歩するアートワークは、伝統が急速に機械技術と重工業に置き換わりつつある1920年代という変化の時代を印象的かつ魅力的に伝えているのです。

本作では、そんな魅力的な世界観の「World of 1920+」を踏まえつつ『サイズ -大鎌戦役-』でも描かれた、現実世界においても有名な“ニコラ・テスラ”が属するファクトリーを巡って大国同士が入り乱れるストーリーをリアルタイムストラテジー(RTS)の形式で描きます。

実は筆者はヤクブ・ロザルスキー氏のファンだったこともあり、先に発売されていたPC版をプレイしていたのですが、ゲームシステムはRTSの傑作『Company of heroes』とほとんど同じで、RTSゲームとしてのオリジナリティは皆無でした(傑作のコピーなので面白くはある)。ただし、世界観が最高でストーリーが面白いです。そのため、PCでは「ディーゼルパンク世界でCoHをプレイしたいユーザー」がプレイしていました。

一方で、コンシューマー機においては様相が一変します。CS機でプレイできるRTSは極めて少なく、近年のコンソール機で日本語でプレイできるのは『アンセスターズレガシー』(こちらもDMM)『サドン ストライク 4(Sudden Strike 4)』あるいは、極めて巨視的ながらも『Stellaris (ステラリス)』くらいしか筆者は知りません。そのため、「コンシューマーでプレイできるRTS」というだけで本作にはかけがえのない魅力があるのです。

画像では雪合戦で基本的な操作を学んでいます。

ちなみに、本作はチュートリアルもストーリーに不可欠な形で挿入されており、ストーリーを楽しみながら少しずつ学んでいけます。

難度も3種類用意されており、一番簡単な難易度にすればストーリーに集中できるでしょう。そのため、RTS初心者であっても安心してプレイできます。RTSを初めてプレイする方もヤクブ・ロザルスキー氏のアートワークや1920+の世界観に「ビビッ」ときたら迷わず手に取ってみるのをお勧めします。

次の項からは最も気になる操作感を中心にゲームプレイについて解説していきます。

ゲームプレイ時の操作感。マウス・キーボードは使えるの?

RTSをコンシューマー機でプレイする際の懸念点は「操作が厳しいのではないか?」という点でしょう。

RTSは操作量の多さを補うため、長い歴史の中で操作方法がマウス・キーボード入力に最適化されているので、コントローラーで満足にプレイできるのか懐疑的な方が多いと思います。

結論から申し上げますと、本作『Iron Harvest』においてはコントローラーで十分にプレイできます。その上で、なんと本作は公式サポート対象ではないもののキーボード・マウス操作にも対応しています。(注:)コンシューマー機のRTSをPCと変わらない操作方法でプレイできるのです!

コントローラー操作のインプレッション

先ほどコントローラー操作でも十分にプレイできると述べましたが、これはRTS特有の膨大なコマンドを、ボタンを押してメニューを開いてから選択するというワンクッション置いた操作方法で辛うじて実現しており、PCのRTSゲーマーからするとかなり不便に感じてしまいました。

例えば、本作はユニットが戦闘で経験を積みレベルアップすると一時的に発動できるアビリティや撤退等のコマンドが使えるのですが、これらはL2でメニューを開いてから各コマンドを選択する形式です。(PCだと1つのキーでコマンドを入力できる)

また、RTSでおなじみのグループ分けは可能ではあるものの、コントローラー操作では十字ボタンに割り振られた4個のみとなっていました。

ユニットが密集すると選択にまごつく場面も……

最も基本的な操作である「ユニット選択」もフィールド上のユニットを×ボタンで選択できる他、L1、R1ボタンで画面下部のユニット一覧から選択できます。ただ、やはり細かなユニット選択の操作が難しいのはコントローラー操作特有の欠点でしょう。

マウス・キーボード操作を行う方法

『Iron Harvest』PS5版でマウス・キーボードを使う方法は簡単で、各マウス・キーボードをPS5に接続するだけです。

マウス・キーボード操作時のUI。PC版と同じである。
こちらがコンソール版のUI

マウスかキーボードを感知すれば『Iron Harvest』側が自動でPC版と同じUIにしてくれます。さらに、チュートリアルの操作ガイドもマウス・キーボード仕様に変更してくれました。この場合、グループ分けもフルに使えました。

また、全体マップでの各ユニットの選択と移動もマウス・キーボード操作時には可能です。

RTSはマウス・キーボード操作が最もプレイしやすいので、特別な理由がなければマウス・キーボードを試してみると快適にプレイできそうです。

豊富な設定項目

文字・セリフ両方の言語設定に加えて流血やダメージ表記の有無といった細かな設定項目が実装されています。

UIサイズ最大時。先ほどの画像と文字の大きさを比べてほしい。

特に、UIの大きさを自由に変更できるのは嬉しい点でした。

まとめ

本作はコンシューマー向けRTSの完成版と言っていいでしょう。コンシューマー機でマウス・キーボード操作に対応しており、RTSの基本形となっている『Company of heroes』の完成されたシステムを現代の美麗なグラフィックとヤクブ・ロザルスキー氏の世界観で楽しめるのです。

力の入ったストーリーキャンペーンが5勢力、約60種あり。他にAIと対戦するスカーミッシュ、マルチプレイとボリュームは十分。あなたがコンシューマー機ゲーマーで、RTSに少しでも興味があるならば、『Iron Harvest』は間違いなく買うべきゲームソフトです。

さて、私はPCでは買っていなかったユーソニアキャンペーンとロスヴィエト革命のDLCをプレイしていきます。そう、コンシューマー版『Iron Harvest』はコンプリートエディション。全てのDLCも入っているのです。それでは、1920年のディーゼルパンク世界に浸るとしましょう!


《大塩》
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