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新年あけましてバイオ風ゾンビホラーADV『Heaven Dust 2』―謎解きと手堅いプレイ体験を楽しもう【爆速プレイレポ】

今回はバイオ風ゾンビホラーADV『Heaven Dust 2』をご紹介。名作フォロワー系でありながら、バランス良く手堅い面白さのプレイ体験でした。たまに翻訳のテンションが高い。

連載・特集 プレイレポート
新年あけましてバイオ風ゾンビホラーADV『Heaven Dust 2』―謎解きと手堅いプレイ体験を楽しもう【爆速プレイレポ】
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注意

本作はゾンビものゆえグロテスクな描写が多く、また謎解き要素が強いので、本文ならびに掲載のスクリーンショットが解法に至る「ネタバレ」になってしまうかもしれません。そのため、グロが苦手、または事前情報等極力仕入れずにプレイしたいという方がこれを読んでいる場合、ここでブラウザバック等で引き返すことを強くおすすめします。


最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。

今回はOne Gruel Studioが開発を、indienovaがパブリッシャーを担い、2021年01月08日にSteamではPC(Windows)向けに、コンシューマ機ではニンテンドースイッチ向けにリリースした、謎解きホラーADV『Heaven Dust 2』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Heaven Dust 2』とは?

本作は、とある研究所を舞台に繰り広げられる見下ろし型のバイオホラーADV。前作『Heaven Dust』とは独立したストーリーで、プレイヤーは主人公スティーブをラジコン操作することで、施設内を徘徊するゾンビを倒しつつ脱出を目指します。縦横無尽に入り組んだマップを探索して、アイテムや謎解きのヒントを得ながら進みましょう。

ええ、なんというかもう、赤色の薬草だの、アイテムを組み合わせて云々だの、名作タイトルのオマージュが随所に散りばめられ、もう開き直って包み隠さず申し上げるなら「ヴァイオゥ…ハゥザァアド…」という幻聴タイトルコールが脳内をこだましました。そうでありつつも全体的に非常に丁寧に作り込まれており楽しく遊べた本作。早速紹介してまいりましょう。

設定・言語・操作

設定画面は至ってシンプルで、音量やフルスクリーンモードなど変更可能。

言語は日本語対応しており、一応内容を理解することはできるのですが……ちょくちょく文のテンションが面白い翻訳です。個人的には面白いのでこういった翻訳は良いのですが、謎解きに関しては文章が難解になったりするので玉に瑕。

操作については、キーボード&マウスならびにコントローラーに対応。銃器を取り扱う際、マウスであれば素早いエイムが可能ですが、個人的にはコントローラーのほうが微調整しやすかった印象。今回はXbox Oneコントローラーを接続してプレイしました。

難易度

新しくゲームを始めると難易度選択画面に移ります。弾薬の数や戦闘の難しさに影響を与えるので、お好みで「イージー」「ノーマル」のどちらかを選びましょう。なおノーマルをクリアすることで「エキスパート」が解放されます。個人的にはどちらの難易度でも、戦闘は歯ごたえがあり、所持アイテムの「リソース管理」という点において十分楽しめました。

本編開始

冒頭のイベントシーンは気合が入っており、後々につながる伏線が散見されます。特に覚える必要はありませんが、このシーンから既に「主人公の出自」がうっすらと想像できます。

冷凍カプセルから目覚めた主人公スティーブ。この白黒タイルがまた良い雰囲気だしてます。

画面左下、寝起きみたいな髪型で眉を立てているハンサムがスティーブの御尊顔ですね。HPゲージが無い代わりに、この表情が苦痛に歪み視界が段階的に赤く染まることでダメージ表現となります。

光るオブジェクト

探索中、マップにはしばしば小さく光るオブジェクトがあり、触れることでアイテムを取得したり、書類などの記録を確認することができます。世界観を引き立てるフレーバーの側面も強いですが、たいていは謎解きのギミックにも関係があったりするので、基本的にはマップに存在する品々は全て取得しておくと良いでしょう。

パソコン右横がセーブポイントで、左横が保管庫

なお持ちきれない物については、「保管庫」で所持品を整理して身を軽くしておきましょう。マップのあちこちにはセーブポイントと保管庫が配置されており、一度収納したアイテムは他のどの保管庫からでも回収可能。

弾薬は意外と消費しがち

心配性の筆者は荷物を沢山持ちたい派ですが、そうすると今度は探索中にアイテムを取得できなくなるのでバランスが大切です。繰り返しになりますが、リソース管理には十分を気をつけたいところ。

謎解き

探索のなかで拾う、一見なんの役に立つのかわからないアイテムも立派な謎解きのキーになり得ます。まあそういったアイテムはあからさまに落ちていたりするので「ああ、これ謎解き用だな」と見当をつけやすかったり。

適当に打ち込んでも駄目した。というか無意識に最低な番号を試し打ちしてました。

謎解きの種類は「アイテムの組み合わせ」、「キーパッド入力」、「絵合わせパズル」などといったものがあり、他には進行を妨げる障害物を銃などで破壊する場面などがあります。

戦闘

武器・装備

主人公スティーブは合計4種類の銃と2種類のグレネード、1つの近接武器(ナイフ)で身を固めます。銃で攻撃の際はまず構えてからでないと射撃できず、リロードもその場に立ち止まって行うため、敵との距離間は注意です。一方で投擲武器は予備動作なしで使用できますが、使用直後にやはり少しだけ硬直するのでやはり注意が必要。

ある程度武器が揃ってから、また序盤のマップに戻ってくるとアイテムが拾えたり。

武器の種類について、序盤は拳銃のみですが、ゲームを進めるにつれて「サブマシンガン」や「ショットガン」といったタイプも手に入ります。銃はそれぞれ火力やエイム速度といった性能があり、追加アタッチメントで改造をすることで、パフォーマンスを向上させることができます。弾薬はマップ探索で取得するか、火薬と薬莢を組み合わせて合成する等して入手可能です。

ゾンビ

両腕を前に突き出して緩慢に近づき噛み付いてくる……本作に登場するゾンビはお約束に則ったオーソドックスな人型が主です。それ以外には、骨で覆われ耐久値が高いやつ、毒液を飛ばしてくるやつ、自他を巻き込んで爆発するやつや動物型(?)などいくつかの種類がいます。

囲まれて身動き取れずにボコボコにされている図

ゾンビとの戦闘は、安全な距離を確保してから、銃を構えて照準をあわせるのが基本。照準は最初は胴体に合わさり、その後、数秒の時間経過で頭部へと自動的に合わさります。

大抵のゾンビは頭部を撃つことで大ダメージを与えられるので、射撃はそのタイミングを狙うと良いでしょう。弱点を利用すれば、弾の消費をより少なくできますからね。

「誅する」が成功すると、弾の消費なしでトドメというのはありがたい。

また攻撃を当てた際、たまにゾンビの足元に赤いサークルが表示されることがあります。これはゾンビの「隙」であり、付近でボタン操作すると弾を消費せずに「トドメ」を刺すことができます。なおゲーム内での呼び名は「誅する」……ニュアンスはよく分かるのですが、やっぱりちょっと面白い響きの翻訳。

ボスの倒し方もちょっとした謎解き要素があります。

ボスとの戦闘も基本は同じ。距離をとって遠距離攻撃が安全でしょう。ただし当然ですが、通常のゾンビよりも動きはトリッキーで、戦闘力も飛び抜けて高いため、ある程度のまとまったダメージを覚悟しなければなりません。治療・回復アイテムを用意しておきましょう。

おわりに

名作フォロワーにしばしば見られる、「好きなものだけを詰め込んでバランスを崩す」ということは決してなく、全体的にオーソドックスな要素で手堅くまとめられた本作。単なるオマージュに終わらず、翻訳の部分でややコミカルになってはいますが、丁寧なプレイ体験になるよう仕上がっているのが非常に好印象ですね。



タイトル:『Heaven Dust 2』
対応機種:PC(Windows)/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2022年01月08日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:1,520円

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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