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ハクスラ&ローグライトたっぷりのアクション『Deflector』で刹那の攻防ひりつくバトル!【爆速プレイレポ】

トレードオフの判断を求められる戦略性の高さが素晴らしい。

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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。

今回はArrowfist Gamesが開発を、Super.comがパブリッシャーを担い、2022年1月28日にSteamにてPC(Windows)向けに早期アクセスリリースしたハクスラADV『Deflector』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Deflector』とは?

本作は、迫りくるウィルス達を殲滅していくハクスラとローグライト要素がたっぷり入ったアクションアドベンチャー。実験的環境を舞台に、プレイヤーは検体「SPECIMEN」を操作して、己を強化しながらランダムに生成されるマップを駆け抜けます。

早期アクセスの段階でありながら、戦闘における「攻防の駆け引き」「トレードオフな戦略性」「アップグレード要素」など、既に十分な完成度で歯ごたえ抜群のプレイ体験でした。早速紹介してまいりましょう。

設定まわりについて

設定項目にはビデオ、オーディオ、コントロール、言語といったオーソドックスな内容が並びます。キーコンフィグも設定できる操作系は、キーボード&マウスならびにコントローラーに対応しており、個人的にはレスポンスの良さから前者でプレイしていました。

言語は残念ながら日本語未対応。とはいえ本作は基本的には戦闘がメインで、能力強化の際に表示される説明文もシンプルな文章なので、英語でプレイしてもそこまで苦労はないかもしれません。またストーリーについても、攻略中、断片的に得られる情報から輪郭が浮かんでくるフレーバーといった具合なので、個人的にはそこまで大きな支障はないという印象です。

チュートリアルが大事

本作の難易度は割と高めなので、アクションに慣れているプレイヤーならいざしらず、そうでない人は、プレイに慣れるまで苦労するかもしれません。ただしそれは理不尽な難易度ということでは決してなく、繰り返しプレイしていく中で着実に成長の手応えを感じることのできる塩梅だと思います。

攻略の糸口は、チュートリアルで学んだ基本的な要素をきちんと実践することでした。ついつい表示される指示に従うだけの流れ作業にしがちですが、戦略的な選択も求められるマップ攻略において、本作のチュートリアルは非常に重要でした。

研究して成長しよう

タイトル画面から先に進むと、実験開始、研究、検体といった3つの項目選択が並びます。実験開始を選ぶことで戦いに明け暮れるマップ攻略が始まり、検体の項目には、いわゆる実績によるアンロック解除リストが並びます。

そんな中で研究は攻略の要といっても差し支えないほど重要な要素。項目内には「IMMUNITY(免疫)」「ADAPTABILITY(適応性)」「MUTATION(突然変異)」といったタブが並び、それぞれが主に検体の基礎能力アップ、ショップ価格値下げ、能力ボーナスといったものをアップグレードできます。

研究には「DNA(遺伝子)」という、マップ攻略中に取得できるコストが必要で、序盤はなかなか集まらず苦労するかもしれません。しかし獲得した遺伝子は、途中で死亡しても持ち帰ることができるので、何度もリトライするメリットがあるのが救い。

どんどん伸びていく体力系の強化ツリー

個人的には「ある程度ダメージは受けるもの」という頭で、体力を中心にアップグレードをしていきました。攻略が進むほど戦闘は苛烈を極めるので、確実なパワーアップで固めておきたいところです。

マップ攻略に求められる戦略性

さあ攻略開始。メニューから「START EXPERIMENT」を選択し、操作キャラクターであるSPECIMEN(現時点では全4体、アンロック解除式)を選んで、HUBと呼ばれるスタート地点に向かいます。

ここから各マップへアクセスするのですが最初は1つだけ。クリアすると他のマップが解放されていきます。

LIVING ENTRAILSと呼ばれるマップ、直訳すれば内臓を意味しますが……とにかく謎の巨大生物に乗ってマップを攻略していきます。

マップ内には複数のステージが存在し、各ステージの内容は一部を除きランダム。

最奥にはボスがスタンバイしており、攻略のポイントとしては、そこまでにどれだけ体力を温存できているか、またはどれだけ能力をアップグレードできているかだと感じます。

ステージをクリアするとそこから繋がる「行き先」を選べるのですが……各ステージには報酬アイテムや戦闘ルールがそれぞれ用意されているので、プレイヤーはそれらを天秤にかけて頭を悩ませることになります。

道中にあるショップ。ランダムで並ぶアイテムがしょっぱい時は涙を流します。

報酬は、簡単にまとめれば、「DNA」「CELL」「MUTATION」の3種類。DNAは前述の研究アップグレード、CELLは攻略中のショップでのみ利用可能な通貨、MUTATIONは攻略中でのみ利用可能な能力アップグレードという内容です。

楽なルートでいきたいけれど、回復アイテムは難しい方にある……なんていう時は、カイジばりの表情でざわざわソワソワします。

そこからさらに思考が進んで、いまの攻略を諦めて可能な限りDNAを持ち帰る戦略に舵を切るのか、ショップにランダムで並ぶアイテムに一縷の望みをかけてCELLを集めるか……という具合で思考の沼にずぶずぶ沈んでいきます。

考えだしたらキリがない!こういった頭を悩ませるトレードオフが、ちょうど良いバランスで成立しているのが本作の面白いところ。

シンプルでド派手、そしてハイスピードな戦闘……ただし動きは冷静に

戦闘は「攻撃」「防御」「ダッシュ」「特殊スキル」といった4つの動きを基本とする非常にシンプルな操作。ただしそれらを組み合わせて自他の攻撃をどう処理するのかが攻略のポイントになってきます。

位置関係や攻撃のタイミングを誤るとすぐに被弾。

プレイヤーが操作するSPECIMENの体力が尽きると、どれだけ攻略マップを進めていても、仮にボスまでたどり着いていたとしてもゲームオーバー。DNA以外、獲得したCELLや能力はすべて失われ、最初からやり直しになります。

複数の敵からの攻撃を跳ね返してそのままダメージを与えています。

そのため戦闘は「いかに自分の体力を減らさないか」を軸に立ち回ることが大切です。もちろん勝利するためには攻撃してなんぼですが、個人的には防御も重要かなと。

なぜなら防御は、敵の攻撃を跳ね返してダメージを与えたり、(初期SPECIMENでは)自身のブーメラン攻撃すらも跳ね返して敵に連撃をくわえたりと、実質ダメージソースとして利用できるからですね。

あわわわ…となっているところ。

それに対して敵の主な攻撃は、エネルギー弾を単発、連発、ショットガンよろしく撃ってきたり、突撃からの自爆だったり、触手攻撃だったりとそのバリエーションは様々。敵が複数体現れるとき、画面はともすればSTGのような弾幕に埋め尽くされたりします。

個人的には、時間はかかりますが、可能な限り1体ずつ相手にした方が安全に体力温存できました。また下手に動き回らず、相手の攻撃を確実に跳ね返すことを意識すると、うっかりダメージを受けることが少なくなりました。

ただしボス戦は、相手のトリッキーな動きも相まってそんなこと言ってられないので、とにかく動き続けることが重要になってきます。

別タイトルですが、新宿上空でこんな波状攻撃とラストバトルするシーンがあったような……

一部ステージしかり、敵の黄色いエネルギー弾は跳ね返すことができません。そのため無敵時間が発生する回避行動も大切。

逃げ惑っている図。

回避さえしていれば、通常ならダメージを受けるステージギミックも躱すことができます。

変異で戦闘を有利に

ステージ攻略の報酬やショップを通じて入手する「IMMUNITY」は、SPECIMENを強化するための大切なアップグレードアイテムです。

大別すると、攻撃力、防御力、基礎能力の3種類あるこのアイテムは、例えば同じ攻撃力強化系アイテムでも、「能力自体が増強される」「追加の攻撃属性が付与される」などなど、それぞれに細かい効果が設定されています。

これらは全てランダムで出現し、一応マップ上のルート選択時には、報酬がどの種類なのかという予想はできますが、実際どんな効果のアイテムが入手できるのかについては不明。ショップに並ぶこともありますが、それもランダムなので、狙ったアイテムを入手して計画的に強化していくというのは極めて難しいですね。

アイテムを入手すると、このような専用画面でブロック(タイル?)として表示されます。それぞれのブロックには、4方向のいずれかに伸びる空きスロットが設定されており、そのスロットへさらに別のブロックをセットできます。

ここで面白いのは、初期位置からこれらブロックを並べて繋げていくことで、ランダムに用意された強力な「追加スキル」が解放されるというシステム。考えなしにスキルを並べても力を発揮しきれないので、ここでも戦略的な判断が求められるのです。

おわりに

死物狂いのギリギリバトルで最初の面をクリアしたあとの様子。

本作における「リスクを取るか、安全を取るか」という戦略的な判断は、戦闘だけでなく攻略全体に求められます。この基本的なスタンスが終始徹底しているため、本作はシンプルな構成要素にも関わらず駆け引きが奥深い。頭を悩ませながら攻略を進めるのが最高の醍醐味となっています。

他のマップで、ギミックと敵の攻撃に板挟みになっている図。

タイトル:『Deflector』
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2022年1月28日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:1,520円

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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