上記を踏まえて筆者がオススメしたいサウンドトラック
カプコンゲームサウンドトラック

最初に挙げたカプコンのゲームサントラは高クオリティなのにも関わらず、実はそこまで知られていません。この記事を読んでいる方でも初めて知ったという方もいるのではないでしょうか?
ゲーム本体がSteamになくてもサントラ単体の配信ができる現在のSteamのサントラの購入機能を十二分に活かし、『深世海』や『ブレスオブファイア』シリーズなどSteamで販売されていないタイトルも扱っており、正に隠れた名盤だらけ。各社もこの流れに追随してくれればと思っています。
ムラサキ / ムラサキ 劍

以前の導入記事でも触れましたが、フリ-ゲームにもかかわらず各種デジタル販売が行われるまでは数万を超えるプレミア価格になっていた頒布サントラも有名です。ゲーム性と相まって楽曲のクオリティが非常に高く、全編通してフュージョンが好きなら、迷わず買った方が良いと言ってしまえるサウンドトラックの一つです。
続編の『ムラサキ 劍』も前作に劣らず同様にゲーム性と見事に調和した素晴らしい楽曲群のため『ムラサキ』の楽曲に満足したなら確実に刺さることでしょう。
Supergiant Games

最近では『HADES』の大ヒットで有名になった同社ですが、筆者は『Bastion』のサントラを購入したことがキッカケで『Transistor』以降の作品は予約して購入しています。
同社のタイトルはDarren Korb氏という方が専属で携わっているのですが、BastionやPyre、HADESのような民族的なトライバル楽曲だけでなく、Transistorのテーマ曲でもある”We All Become”のような幅広い楽曲スタイルを持っており、全てのタイトルで存在感を示しています。
Frontwing

アダルトゲームの他、グリザイアシリーズでも知られるFrontwingは、筆者が知る限りSteamで初めてハイレゾオーディオを販売しています。対応環境がなければ再生出来ない他、そこまでの高音質を求めている層は果たしてどれだけいるかは正直わかりません。筆者の環境でも再生はできるのですが、正直に言って通常版のWAVデータとそこまで違いが分からないというのが本音です……。
とはいえ、Steamでは同社以外にはほぼ存在しない(他には『バイオハザード7』のサントラにハイレゾ版が同梱されています)ため、ハイレゾに興味がある方は一度試してみるのはいかがでしょうか?
Wizardry外伝 戦闘の監獄 & 五つの試練 Audio Collection

「もう何回目だよ!」と言う声も聞こえてきそうですが、細かい部分で気が利いているので掲載せざるをえないのです……。
その細かい、注目に値する部分はというと、コンポーザータグ。アーティストタグ部分に会社名やボーカルの名前だけが記載されている作品も多い中で、作曲者名をしっかりとタグ付けしているのは好印象です。
同様に細かいポイントなのが、ジャケットアートだけではなく、ブックレット部分も実は収録されていること。Steamライブラリにある「追加のアートワークを表示」ボタンを押すとアーティストコメントが参照できます。まだSteamにおいては、ブックレット部分がきちんと収録されたサントラはそう多くはありません。
なお、このサントラの原盤は限定販売だったせいか既にプレミア価格で手を出せるレベルの値段ではないため、ゲームサントラマニアという自分の観点からも買うならSteam上のものをオススメします(念のため言っておきますが筆者は本サントラに関してキーの提供などを受けていません)。
最後に
Steamだけでなく、ゲームサントラはBandcampなどでも購入は可能です。ですが、Steamでの購入はライブラリに残り続けること、更新の際には自動でアルバムの中身も(インストールされていれば)アップデートされることなどのメリットがあります。
確かに基準というものがなく、各社バラバラで提供されてしまっているのが現状ですが、Valve自身、過去には同梱していなかった可逆オーディオを採用するなど変わりつつあります。ゲームサントラが好きでゲームとサントラをセットで買い続けている筆者ですが、今後もサントラは買い続けていくことでしょう。なお、サントラまとめは今後も更新を続けますが、私だけでは限界があるので何か考えようとは思います。
この提言といえるコラムが、パブリッシャー、ひいては開発者に広がってくれれば幸いです。今後も素晴らしいサントラがでてくれるのを期待しています。













