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敵は海賊…いや自分も海賊!第3弾大型DLC『X4: Tides of Avarice』で楽しむアウトロー世界【爆レポ】

今回の大型DLCでも宇宙でキリモミ回転しながら翻弄される筆者でした。

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注意

本記事で取り扱うDLCの主なコンテンツはストーリー性が強く、初見だからこそ味わえる演出も多いです。今回は序盤を中心に触れていきますが、プレイレポという形式上どうしてもそういったネタバレになり得る部分に触れざるを得ないため、もし本コンテンツを事前情報なしでプレイしようと考えている方がいれば、この時点でブラウザバック等していただくことを強くお勧めします。


最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。

今回はドイツのデベロッパーであるEgosoftが、2021年03月15日にSteamにてPC(Windows/Linux)向けにリリースした宇宙シミュレーション『X4: Foundations』の第3弾大型DLC『X4: Tides of Avarice』について生の内容をお届けしたいと思います。もともとのゲームは、2018年12月にリリースされていますが、DLCに合わせて新機能追加のため全体でバージョン5.00へアップデート。その詳細は記事冒頭の映像をご確認ください。

『X4』シリーズとは?

こちらはSteamストアの画像

『X4: Foundations』は、どこまでも無限に続く銀河で、宇宙船のいちパイロットとして生活していくオープンワールドSFシミュレーション『X』シリーズの最新作。1999年から続く本シリーズは、同じ「宇宙SFシム」ジャンルの老舗である『Elite Dangerous』とは、また違ったプレイを体験できます。

プレイヤーが楽しむ自由なロールプレイ……それを支える探索や戦闘といった要素の作りこみの深さもさることながら、特に交易などの経済活動については、文字通り「ゲーム内において宇宙規模で市場価格が変動する」というのが最大の特徴。このダイナミックなシミュレートはシリーズを通して大きな支持を集めています。

私はひとつまえの大型DLC『X4: Cradle of Humanity』にて、その圧倒的なボリュームにむしろ何をしたら良いのかわからない状態で宇宙をさまよった結果、酸素が尽きて命を散らしていました。そこから一年ほど経った今回の『X4: Tides of Avarice』……ロールプレイの楽しさはそのままに、アウトロー世界を楽しめる新規シナリオがいっぱいな本DLCで、依然初心者に毛が生えたレベルの筆者は何を見るのでしょうか。

今回ありがたいことに先行プレイの機会を頂戴し遊んでいますが、今回筆者がプレイしたのはリリース前のプレス向けベータバージョンであるため、実際に配信されてからのものと内容が一部異なるかもしれません。チート機能などもありますしね(誤って全マップ解放をやらかした筆者)。これらの点についてはどうかご了承頂けたら幸いです。

設定まわりについて

相性にもよると思いますが、筆者のPC(グラボGTX1660Ti使用)は元気いっぱいにファンを回して、時折CPUがしばしば微熱空間でした。特にハイウェイに乗っている時。そのため今回のプレイレポでは、とりわけグラフィックまわりを最低値に設定してプレイしています。

本編開始

タイトル画面から新規ゲームをクリックし、スタートするシナリオを選択。『X4: Tides of Avarice』では「密輸業者の楽園(原題:Smuggler's Paradise)」「立ち往生(原題:Standed)」の2つが追加されており、どちらもひょんなことから巻き込まれたアウトロー世界で身を立てていく(?)シナリオ展開なので、好きな方で始めると良いでしょう。

2つのシナリオの主な違いは最序盤のゲームの進行で、前者はある程度自分のロールプレイが固まっているプレイヤーが自力でストーリーを紡いでいくようなスタイルに対して、後者は主要なキャラクターたちから受けるミッションを通じてストーリーを体験していくようなものでした。個人的にはシナリオの導線がわかりやすいということで、後者の「立ち往生」の方が好みかもしれません。なお、DLCの大枠となる追加ストーリーそのものは、この2つの新規シナリオを問わずDLCを導入さえすれば体験可能です。(導入イベント自体は新規シナリオで始めた場合と異なることがあります)

親切なチュートリアル

さて、DLC配信に際して久しぶりにゲームを起動したものの、操作方法など記憶が少々怪しいという方も多いのではないでしょうか。おさらいしようにも、DLCは本編を遊んで熟れてきたプレイヤー向けだったりするため、復帰組は置いてきぼりでゲームだけが進行していく……といったことがありがちです。

しかしながら『X4』シリーズはそこらへん心得たものなのか、今回の新規シナリオなどではチュートリアルがしっかり用意されています。ゲーム画面内に別ウィンドウで解説したり、NPCの台詞でさりげなく「必要な操作」をガイドしたりと、プレイのメインストリームを邪魔しないようデザインされており、もちろんメニュー画面から任意のタイミングで各チュートリアルを受けることも可能。こういった心配りは流石、歴史の賜物といえましょう。

本当にありがたいチュートリアル一覧。

立ち往生

ここからは「立ち往生」の序盤を中心に本コンテンツにおけるシナリオの雰囲気を紹介していけたらと思います。

もともと『X4: Foundations』の基本的な進行は、自分の船で宇宙を旅して、寄港したステーションなどで任意のミッションを受けるというもの。ワープやジャンプゲートを利用しても移動に時間がかかる広大な宇宙において、マップを開いて途中の寄り道を含めてルートを設定したり、あれこれ考えているだけでも十分楽しい。

ミッションを通して繰り返されるそれらの行動はようは究極の宇宙ごっこ遊び……いつの間にか「自分が実際に宇宙を探検している」という不思議な感覚に昇華され、そこで得られるプレイ体験こそが本作の醍醐味であります。

今回のDLC『X4: Tides of Avarice』における2つのシナリオはどちらもその醍醐味を損なわないようデザインされていますが、特に「立ち往生」の方は基本進行がよりコンパクトにパッケージ化されており、導入から続くドラマチックな展開と今回の追加ストーリーのひとつがシームレスに繋がるおかげもあってか、より簡単に醍醐味を味わうことができることでしょう。

さて、ロードが終わって我らが偉大なる宇宙を眺めている主人公。何やら狭い小部屋ですがここは一体どこでしょうか?

独房でした。何をやらかしたのかはともかく、開幕から前科一犯として冷たい飯を頂くとはいかにもドラマチックな展開。

幸いなことに隣の独房にいた味方NPC「アクシオン」との協力によって脱獄に成功。このまま宇宙船をかっぱらいステーションから脱出することが当面の目標になります。

指示に従い、脱出のための作業に取り掛かる様子。

個人的にここらへんの下りで感心したのは、シナリオが心をつかむ導入でありながら、同時に基本的な移動やアクションのチュートリアルも兼ねているという点。

ただし筆者の操作が下手であるせいで、宇宙服での作業シーンではぐるぐる回転しつづけ周囲の通路にガンガンぶつかりまくるという……。

物凄い回ってます。

こちらがドラム式洗濯機に放り込まれた衣類よろしくキリモミ回転していた頃、相棒兼師匠ポジにおさまりつつあるアクシオンは宇宙船「社会不適合者」号の奪取に成功。

ちょっと見えづらいですが、画面中央に紺色の宇宙船がドッキングしてます。

まるで筆者の精神が形になったかのような船でs……もうちょっとマシな船名ありませんか?

船内に宇宙服ごとドッキング。
最初だけ、操縦するのはアクシオンです。

彼と合流して向かう先は巨大戦艦「アルカディアン・エンデバー」号。

そこで出会う、特定の派閥に与しない宇宙海賊団「エンピリアン・カーズ」のリーダーを務める「マエストロ」氏が、ひとまず主なキャラクターとして物語を牽引してくれます。導入の物語はここで終わり、シームレスに今回の追加ストーリーのひとつへと繋がります。

様々なミッションを選択しよう

ここからの基本的な動きは、拠点となる「アルカディアン・エンデバー」号から、NPCとの会話・通信によるガイドを受けつつ、奪取した「社会不適合者」号で目的地となる各ステーションへ飛び、各種目的に合わせて行動をとり、また拠点に戻ってくるというものになるでしょう。

操船はキーボード・マウスでも簡単に行うことができ、なにより自動操縦機能のおかげで、目的地とルートセットさえしてしまえば手放しでお茶でも飲みながら画面を流れる宇宙の景色を眺めるといった楽しみ方ができるのが素晴らしい。

シナリオ序盤で選べるミッションは3つ、「怪しい取り引き」「ハイテク強奪作戦」「ステーション詐欺」。全体的な動線として、「怪しい取り引き」をメインに進めつつ、一旦「ハイテク強奪作戦」に寄り道して、ひととおり落ち着いてから「ステーション詐欺」へとシフトするのが自然なシナリオ展開なのでしょうか。ともあれどれを先に進めても特に問題ないので、ここらへんの選択はプレイヤーのお好みで。

気さくに話しかけてくれるエース。

個人的にはNPC「エース」と一緒にこなした「ハイテク強奪作戦」が、よりアトラクションに富んでいて好みでした。ハイウェイを次々と乗り換えてジャンプゲート、ステーション近郊でスキャンモードにして息を潜めつつ獲物を物色。

ターゲットを見つけたら尾行して、宙域からある程度離れたところで一気に襲いかかりコンテナを強奪!……さながら映画のワンシーンのようで非常にエキサイティングなプレイ体験です。

また他2つのミッションは、特定のアイテムを探すといったいわゆる納品系。最初は何を、どこで、どう探せば良いのかわからないかもしれません。しかしそんな時でも頼りになるのがNPCで、基本的には彼らの会話の中にヒントがあるので、それを頼りに動くと良いでしょう。

なおゲーム内の単語や世界観について教えてくれる素敵機能でお馴染み「エンサイクロペディア」もヒントとして大活躍。「ウェア」アイテムの項目一般的な入手経路や価格が表示されるので、そこからアタリをつけて行動の指針とするのも有効でした。個人的にこういう世界観にどっぷり浸ることのできる読み物が大好きなので、しばらく本編そっちのけで読み込んでいたり。

おわりに

機体周囲を歩き回りながら眺める景色は最高です。

『X4』シリーズ、何度もプレイしても感じるのは、やはりその圧倒的なボリュームでした。ミッションをいくつかこなすうちに数時間があっという間に過ぎ去るのは、さすが宇宙規模のスケールをもったゲームと言えましょう。

今回のプレイレポではその宇宙のほんの一部分をご紹介したに過ぎません。個人的に、シリーズプレイはしたことあるけど何をどうしたら良いのかわからなかった……といった方にとって、本DLCはプレイを再開するための良い導入となっていると感じます。

なお本DLCには、この記事内では触れてはいませんが、もうひとつの大きな追加ストーリーが用意されているほか、ユニーク船を手にいれられる特殊なイベントなども存在しています。興味を持たれた方は是非プレイを進めて、宇宙に待ち受けるそれらイベントを見てもらえたら幸いです。



タイトル:『X4: Tides of Avarice』
対応機種:PC(Windows/Linux)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2022年03月15日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:1,540円

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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