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“吸血鬼”らしい独特な緊張感!オトナ向けなミステリADV『ヴァンパイア:ザ・マスカレード スワンソング』序盤プレイレポート

緊張感のある独特なシステムと硬派なストーリーが魅力。CERO Zなだけあって、なかなかハードな展開を楽しめます。

家庭用ゲーム PS5
“吸血鬼”らしい独特な緊張感!オトナ向けなミステリADV『ヴァンパイア:ザ・マスカレード スワンソング』序盤プレイレポート
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吸血鬼(ヴァンパイア)は非常にポピュラーかつ、人気のある“伝説上の存在”です。ヤングアダルト小説の「トワイライト」シリーズなどは映画化もされ、今でも根強い人気が続いていますし、国内外問わず「吸血鬼」を扱ったフィクションは枚挙に暇がありません。普遍的に人の心を引き付ける題材といってもよいでしょう。もちろんゲームにおいても同じことが言え、ヴァンパイアを取り扱ったものは数多くリリースされています。

2022年8月18日にDMM GAMESから発売される『ヴァンパイア:ザ・マスカレード スワンソング』も、そんな吸血鬼を題材にしたゲームのうちのひとつ。もともとはTRPGである「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」を題材にした作品とのことです。「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」シリーズは他にもゲーム化されている人気シリーズなのですが、現時点では日本語でプレイできる作品が少なく、筆者は今まで触れたことがありませんでした。

本記事では、そんなシリーズ初体験の筆者から『ヴァンパイア:ザ・マスカレード スワンソング』の序盤プレイレポートをお届け。初心者目線でどのように感じたのかをレポートしていきます。

本作をジャンル分けするのはかなり難しいですが、大まかにはアドベンチャーゲームと言えるでしょう。登場人物と会話をして、フラグを立て、証拠品を集めることによってゲームが進行していくという、古典的な推理アドベンチャーに近いプレイ感覚を持っています。後述しますが、更に詳細に言えば『ウィッチャー3』などに見られる「RPGの推理パート」を拡大したものというのが最も近いと思います。

本作において、プレイヤーはクラブ経営者であるエメム、公子(偉いヴァンパイア)の召使い的な存在であるガレブ、記憶が不安定で預言の能力を持つレイシャの3人の主人公をシーンごとに切り替えて詳細不明の緊急事態である「コード・レッド」を調べ、立ち向かっていきます。

最大の特徴は「スキルを用いての会話/捜査システム」「リソース管理」。推理アドベンチャーとしては珍しく、RPGらしい要素が盛り込まれています。スキルはゲーム開始時と各章開始時に振り分けることができ、それによって、例えば「めっちゃ相手を恫喝するのが得意」とか「めっちゃ鍵を開けられる」というようなキャラメイクも可能。この手のタイプのゲームとしては異質なぐらい自由度が高く、多様なプレイスタイルが許容されているように感じられます。

もちろん、これからプレイするエピソードで「どの能力を使うことになるのか」は事前に知ることはできません。どうしても、エピソードによって「攻略上有利なスキル」と「そうでないスキル」が分かれてしまいます。

しかしそんなことは気にせず「このスキルを上げたらどうなるんだろう?」と好奇心のままに遊び、RPG的なエッセンスを存分に味わうほうが『ヴァンパイア:ザ・マスカレード スワンソング』の魅力を体感しやすいでしょう。「章の最初からやり直す機能」もあるため、失敗を誤魔化しながらプレイすることも可能。完璧に進めたくなる方も安心です。

スキルと同様に重要なのが「リソース管理」です。リソースには「飢え」と「意思」の2つがあり、「意思」は主に交渉で「集中」する際に利用できます。交渉には「巧言」や「強迫」などの対応スキルがあるので、スキルと意思の使用量によって成功率が変わる、という形です。

絶対に成功させたい選択肢に立ち向かうときのため、なるべく多くの「意思」を残しておきたいところ。かといって余らせるのも勿体ないので、なかなかうまく使うことができない……なんて悩ましさも、ひとつの魅力です。最初はリソース管理に難しさを感じるかもしれませんが、物語の緊張感を維持するために「交渉」を初回からやり直したりせず、失敗してもそのまま進んでみるのもオススメです。

リソースでもうひとつ重要となるのが「飢え」ゲージ。このゲージを増加させることによって様々なヴァンパイア的能力を発揮することができますが、満タンになると理性を失ってしまう……というデメリットを持っています。緊張感はあるものの、「ヴァンパイア」らしさを存分に感じられる本作の醍醐味のようなシステムですよね。

飢えゲージをマックスにしないためにしなければならないこと……それは「吸血」です。セーフゾーン(誰からもバレない場所)を見つけ、獲物に狙いを定めることで「吸血」を実行できますが、吸いすぎると獲物を殺してしまい不要な疑惑を招いてしまいます。そこでプレイヤーは「できるだけいっぱい血を吸いたいが、殺さないように気をつける」というギリギリのラインを狙っていくわけです。

この「吸血」アクションはミニゲーム的な要素として盛り込まれており、「ボタンを押している時間だけ吸血し、うまいところでボタンを離す」という仕組みになっています。ちなみにゲーム序盤では「飢えゲージ」の運用に緊迫感はなく、それなりに余裕があるように感じられました。

ストーリーでは、謎が謎を呼び、数多の勢力の思惑が交差し、味方同士であっても信用できない……というような、なんとも渋めのミステリーが展開。残酷な描写も多く、断面などは簡略化されているとはいえ、なかなか攻めた表現をしています。謎解きの難度もそれなりに高いように感じましたし、「CERO Z」なだけあってかなり大人向けのハードな内容になっています。

「大人向け」なだけあってか、最初から提示される情報が多く、プレイ開始直後は物語の“用語”を把握するのも困難かもしれません。しかし非常に充実したジャーナル要素が搭載されているので、逐一読んでいけばシリーズ未体験者でも違和感なくプレイすることができるでしょう。キャラクター紹介や用語集は非常に面白く、ゲームを進めずただ読んでいるだけでかなり楽しいです。

セリフの翻訳に関しては、全体的に問題なくプレイできる品質だったと思います。最高の翻訳クオリティ!とまでは言えないものの、本作のように「国内での人気は未知数だが、光るものがある」という面白いゲームを日本語でプレイできることは非常に嬉しいですし、筆者も「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」シリーズへの興味をかき立てられました。

大人向けで渋いストーリー、そして独特で緊張感のあるシステムを収録したアドベンチャーゲームがプレイしたいのなら、『ヴァンパイア:ザ・マスカレード スワンソング』はうってつけな作品です。前述したジャーナル系の充実から、シリーズ初体験にもぴったりの作品になっていると思います。本レポートを読んで興味を持たれた方は、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか! いやほんと、事前に思っていた何倍も興味をそそられる内容でした!



DMM GAMESがパブリッシングを担当する『ヴァンパイア:ザ・マスカレード スワンソング』は、PS4/PS5/Xbox One/Series X|Sを対象として、8月18日より発売。詳細情報は、公式サイトからチェックしてみてください。


《文章書く彦》
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